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2008年08月07日

36倍売れた!仕組み思考術-田中正博

「36倍売れた! 仕組み思考術」 田中正博

仕組み思考術こんばんは。

会社にいると毎日のように、営業の電話がありますね。そんな電話があるたびに、もう少しうまくやればいいのに、なんて思いつつ、今忙しいからと電話を切ってしまいます。

そんな営業電話をかけてくる人に思わず、いいものがあると紹介してあげたい本があります。本が好き!経由でいただいた本です。営業マンもいない会社を立ち上げて、電話をかけるだけのパートを雇ってはじめた著者が利益を1億上げる方法を惜しげもなく紹介しています。

彼はタウンページで手に入れた電話番号にダイレクトメールを送っていいですか?という質問だけをします。もちろんその質問の方法も細かい技があってyes・noクエスチョンをすれば答えざるを得なくなるとかですね。

そしてyesの人にだけダイレクトメールを送る。送った相手はそれに少しでも興味のある人だから、その資料を見て購買をする人が多くなる。売れる人に商品を売るっていうのが安いコストで売り上げをあげるコツだってことですね。

この本のテクニックですが、女の子に自分を売り込むのに使えそうですね。まずは飲みに誘ってみる。okをもらった人に、質問形式の会話を続けながら自分のよさを売り込んでいく。最後にメールかラブレターで自分を売り込む。もちろんいつでも連絡をとれる状態にしておく。

回答率は結構高くなりそうですね。この問題はただ一つ。売れる商品が自分ただ一人だけってことですかね。自分が何人もいれば女の子がいくらいても売り続けられるのに、たった一人しかいないから、売り先も一人に決めないといけないですものね。

ってそれが、現代の一夫一婦制ってことなんでしょうけどね。そうやって甘いことばっかり考えているから一人に絞れないんでしょうね。




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2008年08月05日

秘密-東野圭吾

「秘密」 東野圭吾

秘密こんばんは。昨日はすてきな夢をみてしまいました。夢の中で誰かと戦っていて、最後は華麗なかかと落としを決めた!ところが現実にはそんな相手がいるはずもなく、フローリングの床に思いっきりかかとを打ち付けることになりました。おかげで歩くのにも苦労するぐらいの痛みが。。。思いっきりアホなことをしたってことですね。

夢のなかではなにが起きても不思議なことはありませんが、それが実際に起こったらどうなるか。夢でなら死んだ人にも出会えるけど、現実でそれが起こったら。そんなことがうまく描かれているのが、東野圭吾の「秘密」です。

広末涼子主演で映画にもなっているのでご存じの方も多いかとは思いますが、事故で死んだはずの最愛の妻が娘の体を借りて戻ってきたっていうのがあらすじです。小学校6年生の体で戻ってきた妻とのセックスはどうするのか?近所にはどう説明するのか。風呂にはいつまで一緒に入っていいのか。

なかなかどきどきする展開にところどころほろっとさせられますけど、子供から自分をやり直せるようになった妻は主人との生活をとるのか、自分の人生を思い通りにやり直すことを選ぶのか。なかなか問題が多そうですね。

さすがミステリー作家の東野圭吾だけあって、ラストはちゃんと驚きをもって終わらせてくれます。そうきたかぁ、とおもわずつぶやいてしまうような作品になっています。

もういちど自分の人生をやり直せるならどこに戻りたいか、なんて酔っぱらって他に話題がなくなってはじめて持ち上がる話題のように思えますが、実際にそれを考えてみると難しい問題がいろいろ転がっているんですね。

かくいう僕もいろんなポイントに今の自分の脳を持って戻りたいなんて思う時もあるのですけど、やっぱりそれは無理な相談っていうやつで、今を精一杯生きなければなんて思います。

「秘密」で最後の場面で思わず平介に同情してしまったのは僕だけではないですよね?



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posted by kbb at 23:32 | 東京 ?? | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ハ行

2008年08月03日

鍋の中-村田喜代子

「鍋の中」 村田喜代子

鍋の中こんにちは。
もう八月になってしまいましたね。毎年同じことを言っているような気もしますけど、時の経つのが早いものでもう今年も残すところあと4ヶ月ですね。2/3がもう終わってしまったということですね。みなさん充実した時間を過ごしていますか。僕の場合は読書だけは充実した時間を過ごせているんですけどねぇ。

さて、あれからもうどれぐらい時が経ったのか忘れてしまいましたけど、中学か、高校の時に国語の授業で読まされた「鍋の中」村田喜代子です。1987年の芥川賞受賞作です。「無名時代の私」で久しぶりに村田喜代子の名前をみかけて随分懐かしくなってしまって、まだ本棚の中にしかっりと残っていた本を手に取りました。四つの短篇が収録されています。

読み始めてもちっとも、読んだ記憶がよみがえってこなくて、実は読んでいないんじゃないかと思って読み終わった"鍋の中"。これまたまったく記憶がない"水中の声"。実験作のような読みにくい文章で途中で投げ出したくなってしまった"熱愛"。なぜか書き込みがあってもしかして、これが国語の授業の課題だったのではないかと思うも、結局内容がまったく記憶に残っていないことがわかった"盟友"です。

芥川賞をとっているはずの"鍋の中"はいまいちでしたが、子供を事故で亡くしてしまった親による地域パトロールの様子を描いた"水中の声"は改めて読むと、ぐっとぐるものがあり学生のころよりかは少しは人の気持ちが想像できるようになったのかしらと思いました。また、スカートめくりをして懲罰を受けることになった塚原とタバコがみつかって懲罰を受けることになった僕のトイレ掃除の様子を描いた"熱愛"は高校のころのなんでもないことに熱くなれたころを思い出して懐かしくなってしまいました。

村田喜代子は何気ない日常を描くのがうまい作家なんでしょうね。自身は主婦をしながらまだまだ高価だったワープロをどこからか安く手に入れて個人誌を発行していたっていうことが「無名時代の私」に書かれていましたが、書くことが大好きなんだろうなぁって気づかせてくれるような文章です。

村田喜代子は今でも文芸雑誌に作品を発表しているようなので、新しい作品も読んでみようかと思っています。

記憶の中からはすっかりと抜け落ちているこの作品ですが、本棚にはしっかりとこの文庫本は残っていました。これが本というものもすばらしさなのかもしれませんね。いつでも手にとって、思い返すことができる。新たな気付きを手に入れることもできる。時が経つのは早いものだし、記憶から物事がすり抜けていくのも早いですけど、いつまでもこうやって新たな何かを手に入れていきたいものです。

ちなみにこの作品集は絶版になってしまっています。下記の作品に"鍋の中"が収録されています。他の作品が収録されている本は見つからないので、図書館でしか手に入らないかもしれないですね。


八つの小鍋

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posted by kbb at 15:56 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ マ行

2008年07月31日

こうばしい日々-江國香織

「こうばしい日々」 江國香織

こうばしい日々こんばんは。最近薄着の女の子や丈の短いスカートをはいた女の子が多くてウハウハなkbbですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。でも見慣れてくると不思議なことにすぐに見飽きてしまうんですよね。それってきっと彼女たちは僕の手の届かないところにいるからなのかもしれないですけどね。でも手の届くところにいたらそんな格好やめなさいと、きっと言ってしまうんだろうなぁ。

というわけで、「うはうは」といえば江國香織ということで、「こうばしい日々」です。こんな言い方しちゃうと江國香織に失礼かもしれませんね(笑)

女の子の物語と男の子の物語が収録されています。中編が二つと言った感じでしょうか。二歳の頃からアメリカに住む僕は、高校まで日本で暮らして、今は一緒に暮らしている姉としょっちゅう喧嘩をしている。お姉ちゃんが「嫌いじゃないわ」といえば「好きといえば」と言ってしまう。積極的にアタックしてくる僕の恋人、ジル。毎朝スクールバスの隣をあけて僕が座るのを待っている。そんな僕らを冷やかすクラスメートと僕らをオトナとして扱ってくれる、周りの人たち。彼らとのこうばしい日々。

お茶だってコーヒー豆だって、おいしくなるためには、香ばしくなるためには時間が必要だ。きっとこのお話の「僕」もおいしくなる瞬間があるのでしょう。物語を読みすすめながら僕と同じ名前をもった「僕」を応援していました。

もう一編のお話は女の子のお話です。でもこっちはもう少し大きくて、小学校高学年。お姉ちゃんは昨日お嫁に行った。長い間つきあっていた彼氏ではなくて、つい最近お見合いした人のところへ。私の恋の相手はお姉ちゃんが長くつきあっていた次郎君。次郎君と街で偶然出会い、喫茶店に入るだけでドキドキしてしまう。

彼女は母と父の恋愛を真実の愛ではないといいます。
でも、このお父さんいいんですよ。お姉ちゃんを生んだあと、難産でしばらく入院していた妻が「メロンが食べたい」というと「これから毎年メロンを買ってやるから元気になってくれ」という。それから毎年お姉ちゃんの誕生日にはメロンを買ってくる。お姉ちゃんがお嫁に行って家にいなくても。

こういうのってなかなかできないですよね。自分で決めたことなんて簡単に破っちゃうのが人間なのに。でも、こういう約束っていいものですね。守られているからこそそう思うのかもしれないですけど。こういう約束事を少しずつつくっていくことで自分を律するようになれるのかもしれないですね。その前に僕の子供を産んでくれる人を捜さないとね。




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posted by kbb at 00:37 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 江國香織

2008年07月27日

あした天気にしておくれ-岡嶋二人

「あした天気にしておくれ」 岡嶋二人

あした天気にしておくれこんばんは。先ほどの更新はコミックということで、番外編でした。というわけで、岡嶋二人の作品です。西岸良平のミステリーもいいのですが、やはりミステリーといえばよく練った作品をつくる岡嶋二人ですね。

この作品は江戸川乱歩賞で最終候補作に残った岡嶋二人の処女作だったようです。といってもこの時は落選してしまって、翌年に「焦茶色のパステル」で乱歩賞をとることになったようです。

この時落選した理由が、使われているトリックが他の作品でも使われているから、というもの。といってもこのトリック、当時の人なら誰でも思いつきそうなもので、事実僕も作品を読みながらこうするんだろうなぁって思いながらページを繰っていましたもの。でも大切なのは、このページを繰ってしまうところだと思うんですよね。どんなにトリックがわかってしまったとしても、ページを繰る手を止めることができなかった。これが岡嶋二人の魅力といえますね。そしてこの作品の一番の魅力は誰も死なないこと。人が死なないミステリーってそれだけで魅力的に思えてしまうのは僕だけでしょうかね。

さてあらすじはといえば、三億二千万の子馬を予後不良の骨折にしてしまい、その事故を起こした人は苦肉の策でその馬が誘拐されたことにしようとする、というもの。というのもこの馬、共同オーナーという形で四人で八千万ずつ出し合って買ったもの。他のオーナーの負担分二億四千万を出さなくてすむように誘拐をでっち上げてしまう。

ところがこの誘拐をどこかでかぎつけた別の人物が、その身代金を奪ってやろうと計画する。この身代金の奪う方法というのがこの作品の大きなトリックとなっています。

競馬に詳しい人ならこのお金を奪う方法、簡単にわかると思います。損して得とれとはよく言ったものでローリスクハイリターンを目指すならこれって感じですね。でも今ならそこら中に監視カメラがあったり、当時と今では馬券のシステムが変わってしまっているので、このトリックは使えないでしょうけどね。

やっぱり岡嶋二人作品は安心して読めますね。何の心配もせずに読める作家さんってなかなかいないので、この人の作品を読むと安心します。なんてこと言ってるから新しい作家さんとの出会いがなかなかないんでしょうけどね。最近、川上弘美と江國香織と岡嶋二人と絲山秋子の作品を行ったり来たりしている気がしてしょうがないです。まぁ積ん読の本棚にもこの四人の作家の作品がいっぱい並んでいるからしょうがないんでしょうけどね。他の方の本ブログを参考に新しい作家さん探しでもしてきますかね。




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posted by kbb at 23:44 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡嶋二人

鎌倉ものがたり傑作選 胸に残る思い出編-西岸良平

「鎌倉ものがたり 傑作選 胸に残る思い出編」 西岸良平

鎌倉ものがたり傑作選こんばんは。

少し気分を変えてみようと、久しぶりに漫画を読んでみました。雑誌をぱらぱらとめくることはあっても一冊まるまる読んだのはどれぐらいぶりだろうか。

本が好き!からの献本です。西岸良平の「鎌倉ものがたり傑作選」です。三丁目の夕日と同じ作者さんですね。表紙を眺めていたら映画を思い出していました。

作品はといえば、一話読み切り型で鎌倉在住で警察署の捜査顧問もしているミステリー作家、一色正和と一回り年下の奥さん、一色亜紀子が主役です。

海と山に囲まれた古い街、鎌倉。河童や幽霊など魑魅魍魎がうろうろしている。そいつらが事件を起こすことも珍しくない。というわけで、心霊捜査課なんてものもある鎌倉警察ですが、恐山出身で降霊術を駆使して捜査をする刑事やこっくりさんを使って事件を解決する刑事なんてのもでてきて、なかなか突飛なアイデアに驚かされます。おどろおどろしい人たちがいっぱいでてきますが、稲川淳司のように決して恐い話をするわけではなくて、ホロリとさせてくれるお話がいっぱいです。

二十代前半の一色亜紀子がまたかわいくて、背の低い彼女はいつも小学生、中学生ぐらいにしか見られなくて、悲しい思いをしています。西岸良平の絵は決してうまいとは言いませんが、かわいい女の子はかわいく、かっこいい男はかっこよく感じられるのが不思議ですよね。まぁだからこそ、漫画家として長く活躍されていらっしゃるんでしょうけどね。

東野圭吾や岡嶋二人なんかになれている小説読みの人たちにはトリックの点からおもしろさを感じられないかもしれないですけど、気分転換にはちょうどよい作品でした。たまにはこういうのを手に取るのもいいですね。




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書評/ミステリ・サスペンス



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posted by kbb at 23:11 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック

2008年07月26日

クライマーズ・ハイ-横山秀夫

「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫

クライマーズ・ハイこんばんは。

今日は映画を見てきました。最近イクスピアリのレイトショーがお気に入りです。「マジックアワー」もここで見てきました。安いし、すいているし、言うことないです。ということで、「クライマーズ・ハイ」を見てきました。原作を読んできたばっかりで、原作を忘れない内にと思って見てきたんですけど、失敗でした。

あの映画は失敗です。原作にでてくるエピソードが細切れになって順番もめちゃくちゃにつぎはぎされている。そんな印象しかもてませんでした。しかも、原作で象徴として描かれているエピソードも簡単に終わらされてしまって、あぁそんなんじゃないのぃ!って感じでした。

それもこれもすべて原作がよかったからなんでしょうね

御巣鷹山に墜落した日航機を追う地方新聞記者が描かれる物語。クライマーズ・ハイとはクライミングしている途中で脳内物質により恐怖をすべて忘れてがむしゃらに難易度の高い岩を登り切ってしまうこと。同じようにアドレナリンが出っぱなしの状態で日航機墜落を中心にした新聞づくりをしていく日航全権デスク、悠木。過去の遺物にすがる上司。悠木の過去につけこむ他部署の人間。どの人間もそれぞれが人間らしかったです。それぞれの目的と欲望がぶつかりあう。

部下や上司に挟まれながら日航全権デスクとして紙面づくりをしていく悠木だけど、彼自身の欲望はなんだったのか。息子との交流か。紙面づくりか。スクープか。それとも頂上にたつことだったのか。

それぞれのエピソードが積み重なっていき、どこまでも心に押し寄せてくる。久しぶりにぼろぼろと涙を流しながら一気に読んじゃいました。ページに涙が落ちてしみになるのもかまわずシャツを濡らしながら読んだ作品。

そういう作品だからこそ、映画を見て失望してしまったんでしょうね。好きな原作の映画は見にいくべきではないですね。

といっても、主役の堤真一の演技、部下の佐山を演じた堺雅人、原作でも早く死んじゃえばいいのにと思っていた社長を演じた山崎努は映画でもいやなやつでした。そんな俳優陣のうまさが救いだったかもしれません。

映画でもうまく描けていなかった谷川岳の衝立岩。原作でもうまくイメージできなかった人がいるかもしれません。そんな人のためにこんなのみつけました。

谷川岳の魔の岩壁(悲しいニュースです)

谷川岳は世界で最大の死者数を出している山だそうです。

どのエピソードもうまくはまっている。長篇作品としてあるべき姿を感じました。




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posted by kbb at 01:32 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ヤ行