本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2006年01月31日

ジョー・ブラックをよろしく

ジョー・ブラックをよろしく


映画「ジョー・ブラックをよろしく」をみました。昔つきあった彼女がブラッド・ピットのファンで特にこの映画が大好きなんて言ってたのを思い出してしまいました。たしかにこの映画のブラッド・ピットはかっこいいというか、かわいいというか、いい体してるし、これをみた女の子がファンになる気持ちがよくわかりましたよ。

ストーリーはアンソニー・ホプキンス演じる大富豪ビルのところにブラッド・ピット演じる死神ジョー・ブラックがやってきて、人間界を見学したいと言い出して、しまいにはクレア・フォラーニ演じるビルの娘スーザンと恋に落ちていくというなんとも言えないストーリーでした。ビルがなんだか恋についていっぱい教えてくれましたよ。

情熱的な恋をしたことがない娘スーザンに向かって、ビルが言うんです。

心を開いていればいつか稲妻に打たれる。地に足がつかない思いで、歓喜の歌を歌い踊り出すのだ。


で、そんな気持ちでスーザンはジョーと出会うんですけど、ビルにしてみれば死神と恋に落ちられても気が気じゃなくて、愛とはなにかを語るのです。

(愛とは)信頼に責任感、自分の決断の重みを理解してそれを死ぬまで背負っていく覚悟に、愛するものを傷つけまいとする心だ。


結局言い換えれば恋なんて誤解と思いこみと錯覚で、そこで出会った二人がお互いを大切に思う心が愛だと言ってるように聞こえたんですけど、これは意訳しすぎですかね。

今回この映画は吹き替えで見たんですけど、スーザンの声をやっていた声優さんが「アリーマイラブ」のアリー役をやっていた、若村麻由美さんで、「アリーマイラブ」もその彼女が大好きだったドラマで毎週NHKで一緒に見ていたので、どうしてもスーザンの性格がだんだんアリーの性格と重なってきちゃって、声ってこわいなぁって思っちゃいました。でもアリー役のキャリスタ・フロックハートに負けず劣らずクレア・フォラーニも美人さんでしたよ。

なにより、今調べて知ったんですけど、キャリスタ・フロックハートがハリソン・フォードと結婚した(参考)ってのが一番びっくりでしたね。キャリスタ・フロックハートは一時期拒食症って言われていたので心配していたんですけどこれで一安心ですね。
posted by kbb at 13:59 | 東京 ?? | Comment(2) | TrackBack(1) | 映画

日帰りドライブ

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昨日は暖かかったですね。久しぶりに車を運転してたら隣を走っている車の中で彼女の作ったお弁当を食べながらうれしそうに微笑みながら見つめ合ってるカップルを見ていろんな意味でヨダレがでてしまいましたよ。人は暖かくなると恋をしたくなるんでしょうかね。

昨日は久しぶりにドライブをしてきました。海でも見に行こうなんて思い立ち、第三京浜から横横道路を通って葉山へ。そこから三浦半島に向かって途中の立石の海岸でしばらく遊んできました。汗をかいてしまうほど日差しが強かったけど、いい気分転換になりましたよ。天気もよかったから結構人も来ていて家族連れが多かったですね。時間もちょうどよかったらしく夕日が海面に映えていい感じでしたよ。砂浜そばにおしゃれなおいしそうなレストランをみつけたので今度は発展性のあるデートでもしながらここにケーキでも食べに来たいですね。

水もそこまで冷たくはなかったです。結構風が強かったから波が高くて波打ち際を歩いていたら波をかぶりそうになってしまいました。波打ち際にお尻をつけて座っていた家族はみんなびしょぬれになっていましたけどね(笑)

帰りは車内カラオケ大会になって、今日起きたら声ががらがらでしたよ。


立石3.jpg 立石4.jpg
posted by kbb at 13:24 | 東京 ?? | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行

2006年01月30日

ムイミダス-清水義範

「ムイミダス」 清水義範

画像はないけどアマゾンに飛ぶよ久しぶりに寝過ごして友人との約束の時間に間に合わないということをしてしまったkbbです。おはようございます。一時間だけ昼寝をしようとしたのが大きな間違いでした。反省しております。久しぶりの銀ブラを楽しみにしていたのに。銀ブラって言ったって銀座のブラジャーじゃないのよ。もうこれも死語なのかしらね。

さて、清水義範の「ムイミダス」を読みました。アマゾンで検索してみるとなぜか文庫は絶版なのにハードカバーの方はまだ売っている。不思議だなぁ。

作品の内容はタイトルからわかるように「イミダス」のような時代用語辞典のパスティーシュになっていて、新語、人名、古道具、幻想地名などの解説というか清水義範の感想というかそういうものが描かれています。まぁなにしろ1989〜1991年まで毎日新聞に連載されていたものなので内容がどうしても古くならざるをえずそこまでおもしろいとは思わなかったのですけどいくつか興味深いことを言っています。

"本当の豊かさ"の項では、本当の豊かさなんてものは存在しないんだって言っています。だって本当のなんて絶対的な形容詞をつけてその下に抽象名詞を持ってくればそれは絶対に手に入れることのできない、規定しえない何かでしかなくて、永遠に手に入れることができない。それはプラトンのイデアと一緒だ。おもしろいこと言うね。

人名辞典のところでシャー・ジャハーンについて書いてある。インドのタージ・マハルは知っている人も多いと思うけど、ムガル帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンという人が作った物だ。彼の妻は死ぬときに二つのお願いをする。新しい妃をもらわないでと、私のためにいつまでも名前を残すお墓を造ってというものだった。で、この皇帝はその後新しい正妻をもつことはなく、そして22年の歳月をかけてタージ・マハルをつくりあげる。そこまで彼女や奥さんのために人生かけられますかね。その後彼は息子との政権争いに敗れて城に幽閉されてしまうのだけれど、幽閉されている部屋の窓から見えるタージ・マハルを一日中眺めていたんだってさ。彼女も幸せだったろうな。

"むかしありけり事典"というむかしのものやことを扱ったものも収録されている。これが一番興味深くみれたな。マッチやら靴音やら駅弁のお茶やらもういまではあまり見かけなくなった物についての清水義範の感想が書いてある。革靴だってマッチだって今でももちろんあるけれど、マッチは最近見ないし、昔の革靴は錨が打ってあったので今の靴音とは違うなんてことが書いてある。布団の洗い張りなんて知らなかったし綿の打ち直しなんて布団屋さんの前の張り紙でしか見たこと無かったけど実際にこうやってお母さん達は働いていたのねなんて思っちゃいましたよ。

で、そこに昔の写真、特に夏に撮った写真は白かったなんて項があるのだけれど、昔のはみんな手動で露出を調整したので夏のカンカン照りの日に白い服を着た人をとると絞りがたりなかったって話しなんだけど、それが色あせていくと白っぽくセピア色になったななんて書いてあります。これを読んでいるときにふと母親の若い頃、まだ10代前半ぐらいの写真を見たことがあったなって思い出しました。僕がいうのもなんですが、それはもう美人さんで、思わずこれ誰?って聞いちゃったんですけど、当時の人にしてはすらっとしていて背が高く、白いワンピースに麦藁帽子なんてかぶっていて少しはにかみながらカメラを見ていました。ワンピース好きがここから来たものではないことを祈っておりますよ。ワンピースが好きになったのはこの写真を見るよりずっと前だった(はず)しね。

旬のトマトの話しなんかもあって、今とは全然感覚の違う中で生活していたことがよくわかる作品でしたね。こうやって生活感覚の違う世代が続いているのだから、世代間で理解しあうのは難しいんだろうな。わかりっこないって。
posted by kbb at 07:33 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 清水義範

2006年01月29日

黄泉びと知らず-梶尾真治

「黄泉びと知らず」 梶尾真治

黄泉びと知らず.jpgいい気分で酔っぱらって帰ったら弟の彼女がワンピースを着ていたのがうれしかったのか買って帰ったたこ焼きを一緒に仲良く食べてしまいましたkbbです。おはようございます。実家で同棲できる弟と彼女の無神経さと「今日は仕事お休みなので一緒に夕飯つくりましょうよ。エプロン着けてきますね」といって食事の支度が全部終わった頃にやっと上がってくることに腹を立てていたことも昨日は忘れていましたよ。これじゃあただのワンピースフェチですね。

今日の作品は梶尾真治の「黄泉びと知らず」です。映画の原作にもなった「黄泉がえり」のサイドストーリーである表題作を収録した短編集です。やっぱり彼はうまいですね。筋書きといい、驚かせ方といい、文章といい、最近おもしろい本に出会ってなかったのでよけい嬉しくなってしまいました。

表題作の"黄泉びと知らず"は熊本で黄泉がえりの現象が起こっていることを知った、子供を自分たちの不注意から亡くしてしまいそれをきっかけとして離婚してしまった一組の夫婦の物語です。子供を亡くしたことを誰かのせいにせずにいられなくなり、一緒にいれば子供のことを思いだしてしまうという理由で別れてしまった二人ですが、子供を黄泉がえらせるために熊本へ向かいます。しかし、もう黄泉がえっていられる時間も少なくなり、さらに黄泉がえったと噂されている歌手(映画では柴崎コウが演じていました)の大規模な野外コンサートのために熊本に入ることすらできず、結局熊本まで行けたのは黄泉がえりの現象が終わってしまった後でした。最終的には子供を黄泉がえらせることはできなかった(ちょっとしたいたずらはありますけど)のですけど、この旅の過程で夫婦の絆がよみがえっていたように感じます。結局二人はまたもとの生活に戻るのですけど、これも立派な黄泉がえりですね。

他にも竹取物語に材をとった作品や、SFの王道をもいえる人類滅亡後の地球を描いた作品など、盛りだくさんでしたね。

でもなにが一番驚きだったかっていうとあとがきで梶尾真治自身が語っているのですけど、この本を出した時点で彼は専業作家じゃなかったようなんです。で、ちょっと気になって調べてみたらプロフィールを見つけました。2004年から専業作家になったようですけど、会社を経営しながら注文が入れば文章を書くと言うことをしていたらしいです。こんな生活楽しいだろうな。書きたいときに書いて他にやるべきことがあって。晴耕雨読というよりは晴耕雨書って感じですけどね。それが売れちゃうってのがさらにすごいんでしょうけどね。
posted by kbb at 11:13 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 梶尾真治

2006年01月28日

マホガニーの林檎-清水志穂

「マホガニーの林檎」 清水志穂

マホガニーの林檎新宿東口の地上へと続く階段でなにも書いていない離婚届を拾ってしまったkbbです。おはようございます。まだ婚姻届もだしていないのになんで離婚届!?不吉だ・・・。それにしても離婚届って細々と書くことが多いんですね。はじめて見たので新宿の人混みの中でじっくり読んでしまいました。

今日の本は古本屋さんで、以前読んだ「LOVERS」の中の気に入った谷村志穂と間違えて、確かなんたら志穂だったよなぁと思って手に取った清水志穂の「マホガニーの林檎」です。だからあんまり期待せずに読み始めました。

不倫関係を続けてうまくいかない恋愛をしている実生(ミオ)と、ある日ミオの住むマンションの屋上で出会ったテオの物語。テオはその屋上で結婚を約束した恋人を待ち続けている。ミオはテオの恋人を探しはじめる、って感じで物語が進んでいくんだけれど、あんまりわからなかったってのが正直な読後感。

結局テオって存在はなんだったんだろう。ミオの恋はどうなったの?疲れちゃったからもうやめようって思っていたはずなのに、また続けようって思ったのかしら。

文章自体は透明感のある、奥行きのある文章で読みやすいのだけれど。。。テオの子供っぽいところばかり目に付いちゃって。

ミオと彼女の恋人、聡の会話で

「好きになるのに理由なんてないのかもしれない。」

ってのが出てくるんですけど、なんで、どこが好きなんだろうって相談ともグチともつかない言葉をよく聞いてきた気がする。恋愛なんてしょせん誤解と思いこみと錯覚だ、なんて思っている僕はそれをどんな気持ちで聞いていたんだっけかな。どこがとか、なんでとかを考えはじめちゃうとその錯覚がとけちゃうからやめたほうがいいのに。でも、それが不安になるのが好きってことなのかもしれないですね。
posted by kbb at 06:30 | 東京 ???? | Comment(4) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ サ行

2006年01月26日

今日は世界の山ちゃん

image/kbb-2006-01-26T15:44:19-1.jpg入場券はよくみるけど出場券は初めてみた。なんでもあるんだね。
posted by kbb at 15:44 | 東京 ???? | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記

スメル男-原田宗典

「スメル男」 原田宗典

スメル男.jpg人生で2度目の酒による記憶喪失があったことが判明して嫌になってしまったkbbです。こんにちは。特におかしなコトを言ったわけではないという言葉にひとまず安心していますけど、記憶がないだけにそれもこわいです。一回目の時もそうでしたけど、記憶がなくなったことを記憶から消したいです。

最近なんだかどの本を読んでも心躍るような体験ができないので、いっそ絶対楽しめる昔読んだ本を手に取ろうと思って、手を伸ばした先にあったのがこの本。「スメル男」。いや〜やっぱりおもしろい。400ページくらいあるのに、一回も本をおかずに読み終えました。もう何回も読んでいるのであらすじも展開も全部わかっているのにおもしろいなんてなかなかないですね。精神的ショックから無嗅覚症になってしまった主人公の武井君があるとき突然すごい臭い体臭をもってしまい、そこからアメリカ軍までが絡む細菌兵器の研究へとたどりつき、天才少年などの力を借りて解決していく冒険物語です。

原田宗典の文章のうまさが随所にあらわれていてどんどんページを繰っていってしまいます。今までの短編にでてきたシーンとかもうまく取り入れられていて懐かしくもなってしまいました。彼にとっての集大成でもあるんでしょうね。

さてその天才少年ですけど、IQ350以上。今まで見たり聴いたり感じたりしたことはすべてその当時の状況そのままに思いだしてしまうという少年が登場します。ここで原田宗典は記憶は時間の流れと正比例して薄れていくから人間をやっていられる、なんて言っていますけどほんとにそうなんでしょうかね。むしろ僕には忘れちゃいけないことばっかり忘れられて、忘れたいことほど忘れられないと思えて仕方がないです。忘れたいことを思い出してしまって幾度身悶えたことか。でもえてして、新しい思い出ができている充実しているときにはそういうことも思い出さないのだから案外はやく次のことにいくように身体が教えてくれているのかもしれませんね。

もう一つおもしろいなと思ったのが、主人公の武井君が天才少年に気まずい空気のなかで話しかけるシーンがあるのですけど、そんなときの話題が「天気の話題」。しかし、原田宗典は主人公にこういわせます。少年達は特別なことがない限り、決して天気について話したりしない。するどい観察眼ですね。ほんとそうかも。そんなつまらない言葉で一生懸命関係を作ろう、続けようとするのは大人だけかもしれませんね。子供の内はつまらない関係だと思ったら残酷なまでに容赦なく切り捨ててしまいますものね。

この物語では人間の体臭、悪臭は忌避すべきものとして扱われます。確かに僕も嫌いな人の臭いを嫌いな臭いと思って、匂いだけで判断してしまうこともありますけれど、すべての匂いがそうとは思えないんですよね。僕自身がそうではないので彼ら彼女らの気持ちはわかることはありませんけど、ワキガもこの物語では忌み嫌われる存在として描かれています。確かに汗くさそうな男のワキガは僕も嫌いですけど、好きな女の子の匂いならそれは愛すべき匂いとして感じられるような気がします。実際僕もワキガを持っている女の子とつきあったことがありましたけど、彼女のその匂いをかいだときにはなんともいえない安心感を感じていましたもの。彼女はかがれることを嫌がって恥ずかしそうな顔をしていましたけど、見つからないように何度かその愛くるしい匂いを確認したのを思い出してしまいました。

まあなんにしろ、原田宗典はどの本を読んでも安心して読める数少ない作家さんですね。
posted by kbb at 12:41 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 原田宗典

2006年01月25日

ピアニシモ-辻仁成

「ピアニシモ」 辻仁成

ピアニシモコンクリートジャングルやブランクジェネレーションなんて今時ほとんどきかない言葉が裏表紙のあらすじに載っている辻仁成の「ピアニシモ」を読む。もうその時点でなにかしらあきらめがあったのだけれどなんとか読み進める。

いつも何事にもイライラし続ける子供達と、すべてにあきらめている大人達しかでてこない物語。主人公透は分裂病的に友人ヒカルを作り出す。二人はいつでも一緒にイライラを解消してくれるようなヒーローを探し続ける。

転校を繰り返し、行く先々でいじめにあう透は学校での生き方についてこう語る。

緊張してもいけない、妙に慣れすぎてもいけない。目立ってもいけないし、引っ込みすぎてもいけない。意見を持ってはいけないし、考え方がないとまずい。出る杭は打たれるが、出すぎた杭はひっこ抜かれるのだ。


これは今でも通用するんだろうと思う。学校だけではなく社会全体でこんな風に生きている人が多い。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」だから目立たないように、対立しないように生きよう。そのためには夢なんか語っちゃいけない。ってのが今の社会の考え方として、辻仁成が作品中で語った子供だけでなく、社会の成員一人一人がこんな風になってると感じる。

僕は15〜22までの時に、夢を語る大人のそばにいられたから幸せだったんだろうと思う。彼は今考えれば夢しか語っていなかったのだと思う。その夢に向かってどうすればそれが実現するかをいつも聞かされた。その過程で生き方、仕事について、女のこと、家族のこと、考え方。いろいろ教わったな。

透が成長していく過程で、いろいろな物にイライラをぶつける。セブンイレブンのガラスに向かって同級生を突っ込ませたり、棒きれで野良犬の頭を叩いたり。犬を飼っている僕としてはこのシーンは必要ないんじゃないかってほど暴力的だった。多分ここで目をそらさずに読み進めることができたのならヒカルと対立するシーンももうちょっと違った見方ができたのだろうけど、ダメだったな。

「冷静と情熱のあいだ」を読んだ時は他のも読みたいなんて思ったけど、今はしばらくはいいやって感じです。彼が伝えたいことはこういうことだったんだろうか。
posted by kbb at 12:02 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ タ行

2006年01月24日

マニアックバトン

シ的なこと♪のcoffee breakさんからマニアックバトンというものがまわってきたのでやってみます。遅くなってごめんなさい。

マニアックバトン。お題は「村山由佳」です。


続きはこちらから
posted by kbb at 09:12 | 東京 ???? | Comment(8) | TrackBack(2) | バトンやら100の質問やら

なんて遠い海-谷村志穂

「なんて遠い海」 谷村志穂

なんて遠い海.jpg以前読んだ「LOVERS」というアンソロジーに収録されていた、谷村志穂の短編集を読んだ。やっぱりあれを読んだ時に感じた通り、自分に合ってると思える作家さんだったので安心できた。

「LOVERS」に収録されていた作品もそうだったけれど、彼女は女性の目線で描く作品の方がうまい気がする。男性の視点で書かれた作品はなんだかうまく入り込めなかったな。それは女性が描く男性だとわかって読んでいるからなのかもしれないけど。

表題作の"なんて遠い海"はたった8ページのごくごく短い短編なんだけど、ラストまで来たときに、えっ!?、って固まってしまってまた最初から読み直してしまいました。このラストはおもしろかったな。ここで内容を説明できないのが残念なので、どうぞ本屋さんで立ち読みでもいいから読んで欲しいです。

"雪渓"というタイトルの短編もおもしろかったな。セックスレスの夫婦の話なんだけれど、彼女はできるのに、旦那さんができなくなってしまったお話。明確な理由はわかっているけれど、それはもうどうしようもできないことで、旦那さんはあきらめて仲のいい兄妹みたいでいればいいなんて言ってるけど、彼女はやっぱりそれじゃ我慢できない。かといって外で他の男性とすることもできない。そんな二人の物語。そんな彼女にこんな質問がなされる。

「男と女がセックスなしだと、どうやって、仲直りするのかなあ。つまり喧嘩ができないってことじゃないの?」


ほんとそうだよね。喧嘩のあとのセックスは格別によかったりするもんだし。二人がお互いを受け入れる行為なんだもんね。昔は毎日のようにささいなことでケンカしてたなぁ。それは大事なことであったりつまらないことであったり。時間がたてば解決することなのに、いつまでもそれにこだわってみせたり、いじけてみせたり。きっとそういう風にしかお互いを理解する術をもっていなかったんだろうと思う。でもそれができたのも、セックスのある安心感からなんだろうな。谷村志穂はセックスがあればヒグマとだって仲良くやっていけるって言ってるしね。

"戻り雪"のなかで男性である「私」と秋山がケンカをし始めたところでふと一人の男を思いだした。「私」と秋山は似たもの同士なのだけれど、僕とあいつもとても似たもの同士なんだろうと思う。少し違うのはあいつは自分に正直でできないこと、したくないことをはっきりといやだと言えることなのだろう。自分に似た奴は嫌いになるものだと思うけど、僕らも例外でなく、お互いのことを苦々しく思っていたに違いない。でもたまにあいつと無性に飲みたくなるときがある。自分を見失ってしまって、あいつを見て自分を思いだしたい時なだろうな。でも、そういうときに限ってあいつは忙しいといってその誘いを断る。まったく困ったものだ。今は忙しいだろうから3月ぐらいにでも連絡をしてみよう。
posted by kbb at 08:09 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(1) | 谷村志穂

おもしろい動画

おもしろい動画をみつけました。

ボウリング「人生最大の失態」(神動画.com様)

昔はよくボウリング行った時にこんな失敗やだなぁって思っていたけど、さすがに思っているだけで実際にこんなことなったことないけど彼はそれをやっちゃったのね。
戻ってくるときの彼の表情がなんともいえませんね。
posted by kbb at 07:25 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月23日

サイエンス言誤学-清水義範

「サイエンス言誤学」 清水義範

サイエンス言誤学.jpg昨日の記事で酒を浴びてきますなんて書いたけど、久しぶりに休肝日にしちゃいました。酒がなかっただけなんですけどね。kbbです。おはようございます。酒を飲まないと朝起きるとすがすがしくなることを実感しております。

今日は清水義範の作品です。西原理恵子さんの毒々しいイラストつきで楽しめますよ。タイトルに「サイエンス言誤学」なんてついてるからまた清水義範流に言葉について鋭い観察をみせてもらえるのかと思ったら、全然違っていました。「サイアス」という科学雑誌に連載していたもので、科学に関する言葉を毎回一つあげて、それについて3ページぐらいの文章が書いてあります。それも多岐に渡っていて、「月」やら「電話」やらはたまた「ロマン」やらなんでもありって感じなですけど、生物学や宇宙論、流体力学なんていろいろと書いてあって楽しめました。

"発明"のところで人類史上最高の発見とはなにか?って話題がでているのですけど、清水さんは「文字」が最大の発明だっていっています。僕は、これは"発明"というより"発見"かもしれないけど、「マイナス」が人類史上もっとも最高で最悪の発明・発見だったんじゃないかって思います。だって「マイナス」の発明・発見によって、もちろんそれによってもたらされる利益はあるけれども、僕らは借金をすることも今できないことを未来に残すこともできるようになってしまったんですもの。もし「マイナス」がなければ借金地獄も借金で一家離散もなかっただろうし、地道な商売をして、今できることを今するような生活しかできなかったんじゃないかと思うんですよね。いかがでしょうかね?

"栄養"のところでは、清水義範がおもしろいことを言っています。

"栄養に翻弄されてきた人生のような気がする。"

戦後すぐ生まれでその日食べる食料もなかった時代から、タンパク質が足りないと肉を摂ることを推奨され、その後ビタミンが足りないとサラダを食べることを促され、次にはバランス良く食べなければと30品目の摂取が薦められたことを皮肉ってこう言ってるんですけどね。今じゃその30品目の摂取ですら、厚生労働省によって逆に食べ過ぎてしまって肥満の原因になるからと言われなくなったようですね。そして今では、カロリーメイトからかしら、ウイダーインゼリーのようなもので時間をかけずに、必要な栄養量だけを計算された宇宙食のような食事をしている人が増えていますよね。食事というものを栄養という観点からだけ見ればそれでいいのかもしれないけれど、食事から得られる副次的なものこそ人を健康にするんじゃないかと思うんですよね。例えば食事の時の適量のお酒と楽しい会話。そういったものを考えずに食事といえるのかどうか不安になってしまいますね。

ということで友人諸君は、素敵な食事をとるためにもっと僕を食事に誘ってくれるといいと思うよ。よろしくね。
posted by kbb at 06:40 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 清水義範

2006年01月22日

映画 鉄道員(ぽっぽや)

鉄道員映画  鉄道員


最近NTT東日本の『「あたりまえ」を、もっと、ずっと』キャンペーンのCMで泣いてしまったkbbです。こんばんは。槙原敬之の「遠く遠く」という曲がばっちりあってて目頭が熱く・・・。涙腺がゆるいのは歳のせいなんですかね?

なんだか最近切ない話ばっかり聞いたり、読んだり、見たりしてふさぎがちな気分なのでぱーっと思いっきり腹の底から笑いたいなと思って録り貯めしていたHDDレコーダーから映画を探していたら、なぜかいつのまにかこれを見ていました。「鉄道員(ぽっぽや)」です。

笑うつもりが思いっきり泣いていましたよ。背中で物を語れる高倉健かっこいい!以前の記事で背中で物を語れる男もいいけど、カクテルを傾けながら女の子と話したいなんて言ったけど撤回します。背中で物を語れる男を今年は目指そうかしら。

表情豊かな広末涼子の制服姿かわいい!広末は一番思い出に残っている昔の彼女との思い出なんですよね。広末が「大スキ!」をだした頃で、二人で海沿いの国道134号線をドライブしてる時にFM横浜でよくかかっていました。...( = =) トオイメ

いけない、いけない。えっとなんの話しでしたっけ・・・。

そうそう、泣かせることが見え見えの編集なのに、見事に騙されてみました。

最近ここまでまじめで不器用で頑固な職業人っていないですよね。自分に与えられた仕事の意味を理解して、そのために家族すら犠牲にする。自分さえ犠牲になれば他の大勢が幸せになることをよくわかってる人たちです。冒頭のNTT東日本では、たった203名の島民に通信を供給するために何千キロという通信ケーブルを敷設しています。うがった見方をすればただのイメージCMだろってことになるんでしょうけど、表にも出ず縁の下の力持ちとして一生懸命誰かの幸せのために働いている人もいるんですよね。自分も昔はそういう仕事がしたいなんて夢見てたときもありましたけど、いつからそんなことを言わなく、言えなくなってしまったんでしょうかね。日本には豊かさがないなんてよくいいますけど、プライベートを充実させることだけが豊かさなのかな。彼らの仕事をしている姿を見ているとそんな風に思ってしまいます。

なんだか最近感傷的になりすぎてるみたいです。酒でも浴びてきますかね。

そういえば「鉄道員」は最初映画館で見たんですけど、誰と観に行ったか思い出せないんですけど、どうしましょ・・・。
posted by kbb at 18:10 | 東京 ???? | Comment(2) | TrackBack(1) | 映画

逆転の瞬間-「オール読物」推理小説新人賞傑作選〈3〉

「逆転の瞬間 -「オール読物」推理小説新人賞傑作選〈3〉」 文藝春秋編

逆転の瞬間昨日は朝起きたら雪で真っ白でびっくりしてしまいましたね。受験生は大変だけれどがんばって。kbbです。おはようございます。雪がうれしくて家の前ではしゃぎまくってたんですけど、連れて出たうちのミニチュアダックスフンドのボビー君は寒くて早く家の中に入りたかったみたいです。どっちが犬なんだかわからないね。

今日は、「オール読物」推理小説新人賞6編を集めたアンソロジーをよみました。推理小説なんてほとんどよまなかったのに、最近なぜか読み始めています。荒馬間、浅川純、宮部みゆき、長尾由多加、中野良浩、佐竹一彦による6編が収録されています。やっぱり宮部みゆきはさすがだなぁって思いますね。この中でも群を抜いておもしろかった。収録作は"我らが隣人の犯罪"というのなんですけど文庫にもなっているからご存じの方も多いのではないでしょうか。

その次におもしろかったのは、浅川純の"世紀末をよろしく"ですね。転換が多くて、何度もひっくり返ってしまうほど驚きました。この作品ではつくば万博で話題になったポストカプセルが大きな役割を果たしています。16年後の世紀をまたいだあとで手紙が届くという趣向のものでしたけどどこ行っちゃったんでしょうね。2001年には話題にもならなかった気がします。知らないだけなのかしら。そういえば僕の通っていた小学校でもタイムカプセルをうえていて、それが日時計の下にあったはずなんですけど、最近校舎を改築するのにその日時計が移されてしまって、あのタイムカプセルはどこに行っちゃったのかしらと心配になっています。オトナの都合で小学生の夢は壊されてしまったのでしょうか。

長尾由多加の"庭の薔薇の紅い花びらの下"という作品も内容はすごい良かったんですけど、村上春樹的比喩表現が多くて、うまいんだけどなんだかなぁって感じだったなぁ。

それにしてもこういうミステリーの作りこまれたストーリーを考える人ってどんな人種の人たちなんでしょうね。こんな入り組んだもの考えてたら頭がショートしそうでいやになっちゃいます。きっとショートした頭を冷やすのに今の倍以上のビールが必要な気がするな。でも、その驚きをまた経験したいですね。
posted by kbb at 07:48 | 東京 ?? | Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー

2006年01月21日

コトノハ

今日見つけてずっと遊んでしまいました。こんなんでブログの更新できなくなるとは・・・。まだまだだな。

コトノハ

「天使のブラをつけてる女に限って小悪魔だ」みたいな言葉にみんなで○か×かつけていくだけなんですけどね。おもしろいですよ。みなさんのコメントもおもしろいですし。

上の例なら断然○ですね。花丸つけてあげたいぐらいです。

これをみてるといかに自分が非常識かってことがよくわかります。
左のサイドバーにもありますから、興味がある方はどうぞ〜。
posted by kbb at 15:49 | 東京 ?? | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月20日

男と女の進化論 -すべては勘違いから始まった-竹内久美子

「男と女の進化論 -すべては勘違いから始まった」 竹内久美子

男と女の進化論オチコボレ100の法則なんて見つけてしまってあてはまる項目が多すぎて落ち込んでいるkbbです。おはようございます。
このページを読んでいてなんだか気が滅入ってきた.
なんてまさにその通り。

今日の本は竹内久美子の「男と女の進化論 -すべては勘違いから始まった」です。男と女について、社会学的文化的観点からではなく、生物学特に進化生物学的に解き明かそうとしています。なにしろすべての説明が遺伝子のせいになっているからおもしろいですよ。進化生物学とは簡単に説明するならば、突然変異と自然淘汰の連続で今の生物があるって考え方ですね。リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」の流れで彼女はすべてを説明しようとしています。きのうの僕の自己嫌悪なんて全部遺伝子のせいにしてしまえばよかったんだ!って教えてくれます。

彼女に言わせれば、口のうまい文系男と不器用な理科系男がいるのも、女性にしわができるのも、男がはげるのも全部生殖のせいだってことになってしまいます。しかもそのやり方がちゃんとマユツババナシ(ご本人がおっしゃってます)なのにもかかわらず科学的、学問的方法-客観的事実を見つけて、仮説を立て、検証する-に則ってるのでうんうんって頷かされてしまいます。科学や学問はそんな小難しいものではなくて、もっとおもしろいもんなんだってこの本は教えてくれますね。

おもしろいなぁって思ったのが、男性と女性の言語についてのところなんですけど、彼女曰く

太古以来、男は一貫して口のうまさを女の獲得のために利用してきた。(中略)女はこういう男ほどには見事なウソはつけない。それは女にとっての言語の必要性が、男を騙したり、操作するというよりも男についてあれこれと情報交換する場面において高まったからである。


である。なんていわれちゃうと、そうなんですか。って答えたくなっちゃうけれど、これはウソだな。だって僕はいつも女性に騙されていますもの。男のウソなんてすぐにわかるけれど、女性のウソは全然わかりませんよ?竹内久美子にだってほら騙されそうになったじゃないか。

最近こういう生物学系の本、特に利己的な遺伝子についての本を読んで思うのですけど、彼ら彼女ら生物学者が思っている以上に遺伝子って狡猾なんじゃないかなって思うんですよね。自殺や子殺し(メスを発情させるために他のオスによって行われるもの。ライオンやチンパンジーなんかは授乳期間中は発情しなくなる。)なんかも全部利己的な遺伝子が自分のコピーを残すために組み込まれている行動だなんていうけど、実は遺伝子はそんな個々の種についての情報なんかほとんどなくて、一番最初にできた、生命のスープに誕生した一個の単細胞生物の遺伝子をコピーするためだけにすべての生物がいるのではないかなって最近思う。進化生物学的に言えば現存するすべての生物は一個の細胞までいきつくはずです。人間とチンパンジーのDNAの違いが数パーセントでしかなかったように、その最初の遺伝子と現在の生物の遺伝子も多くの情報を共有しているはずです。その遺伝子の情報の保存が目的とすればすべての生物が今ここにいることが説明できるんじゃないかしら、なんて畑違いなりに考えてしまうのよね。

そうそう生命のスープといえば最近商品化に成功したようですよ。(参考)塩味の他にコンソメやポタージュ、中華風味もあるようです。あったかくしていただきましょう。
posted by kbb at 06:36 | 東京 ???? | Comment(2) | TrackBack(0) | 竹内久美子

2006年01月19日

LAST-石田衣良

「LAST」 石田衣良

LAST体がそれを欲しているのに、頭ではそれを欲していない。してしまったあとに激しい自己嫌悪に襲われてしまって冷たくしてしまう。To do or not to do. kbbです。おはようございます。

「LAST」読み終わりました。はじめての石田衣良でした。今作の内容はともかく、この人の文章いいですねぇ。すごく好きだな。よく行く東中野の串焼き屋さんのアルバイトの女の子と本の話しになって、その子が今読んでいる本って教えてくれたのがこの「LAST」だった。そのときは軽い気持ちで、彼女と話しを合わせるためだけに今度読んでみるよって答えてた。その後、フジテレビの朝の情報番組、めざまし天気でやってる川柳の審査委員長らしく、年間だか月間最優秀川柳について話しているのを見た。話し方がすごくたんたんとしていて、落ち着いて話す人でいつまでも彼の語りを聞いていたいななんてそのときは思ってみていた。その時に選ばれた句が

「牡蛎食えば 金がなくなる 忘年会」

ってやつだった。彼の話し方と彼の選んだ、彼の琴線に触れた句のギャップがおもしろくてなんとなく覚えている。

「LAST」は人々の欲望の末にどうしようもなく行き詰まってしまった人間達のLASTを描いた7つの短編を収めた作品集。それぞれ、「LAST CALL」「LAST JOB」「LAST DRAW」のように彼らのLASTについて描かれている。帯には「もう、あとがない!でも明けない夜はない。」なんて書いてあるけど、ちゃんと逆転できたのは7つのうちいくつかしか無かった気がする。目をそむけたくなってしまうような描写が多くて、文章がうまいだけに何度も本を置いてしまった。でも、先を読みたくなってしまう。そんな本だった。

この本に描かれている人たちと、自分を隔てている境界はどこなんだろ。なんだか向こう側に今すぐにでも転げおちてもおかしくないような気がした。借金で首がまわらなくなって、家族を売るか自分を捨てるか選択を迫られる人。職をなくして上野の公園にたどり着く人。新橋の駅前で将来に展望もなく金融会社の看板持ちとなって飼い殺される人。歌舞伎町のサンドウィッチマン達はみんなこんな感じなのかしら。いつ自分がこの人たちと同じようになるんだろって考え込んでしまった。

どの短編もおもしろかったけど、「ラストジョブ」と「ラストコール」は特におもしろかったな。「ラストジョブ」は娘が一人いる32歳の主婦が住宅ローンで首がまわらなくなって援助交際を始める話。「ラストコール」は仕事に疲れたサラリーマンが営業の合間にテレクラに行き、そこで出会った女の子の話。そういえば「ラストコール」だけ主人公以外の人のラストが描かれているのね。

両方とも女性の性を金で買う男の話だ。「ラストジョブ」で主人公真弓を抱いた後の男は彼女に対して恋人であるかのように振る舞う。そこに恋愛感情はあるのかしら。金で性を買うことに対する嫌悪感はまったく感じられない。この作品の彼には事情があって、それは納得できるものなのだけれど。自分は絶対彼のようには振る舞えないだろうな。

吉祥寺の行きつけのbarで常連さんと話したことを思い出した。どんな流れでそんな話しになったのか覚えていないけれどきっと彼のそのときの最大の関心事が若い恋人だか浮気相手のことだったのだろう。どうせウソなら最後まで恋人のように接してあげなきゃねって彼は言った。それがずっと心の片隅に引っかかっていた。そんな時自分にはできないな、そんな風には接せられないと思う。だったらしなければいいのに、頭が拒否しているのに体がそれを欲してしまう。で、激しい自己嫌悪。

テレクラといえばもう10年以上前。はじめて女の子とデートして、はじめて告白して、はじめて振られた夜。バイト先の女友達と飲みに行って慰められて、そのあとバイトが終わった男友達と合流して吉祥寺でさんざん飲んだ後にその女友達が帰った後で、テレクラ行くぞ!って連れられて行った。派手なピンクのネオンとはじめて踏み入れる風俗店に興奮して浮ついた足取りだったはず。まだ16だった僕は身分証の提示を求められてそんなものないって言ったら、じゃあお引き取りくださいって言われちゃった。嫌いだけど興味がないわけじゃなかったから一度行ってみたかったのだけれど残念だったなぁ。

まぁなにはともあれ、この本は楽しめました。あとがきを読む限りでは「4TEEN フォーティーン」は描かれているものは違うようなので、次にでも読んでみようと思う。でも「池袋ウエストゲートパーク」はドラマを見る限りおもしろくなさそうだな。同じ作者なのが驚きなぐらいだ。
posted by kbb at 06:11 | 東京 ???? | Comment(6) | TrackBack(1) | 石田衣良

2006年01月18日

天国の本屋 恋火-松久淳+田中渉

「天国の本屋 恋火」 松久淳 田中渉

天国の本屋 恋火.jpg 天国の本屋DVD.jpg



今日の作品は「天国の本屋 恋火」です。竹内結子主演で映画化(公式サイト)もされているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

気が弱くて相手の本当の気持ちを知るのが怖くて女の人に対していつも勇気がない僕のような男の健太と気が強くてワンピースがとってもよく似合いそうな僕好みの女の子の香夏子が主人公の物語。天国にある本屋さんと、現実世界で最後にあがる花火をカップルで見ると二人は幸せになるという、伝説の花火大会を再開しようとする香夏子のエピソードが交互に描かれている。

あらすじでもわかるようにファンタジー色の濃い物語です。それはそれでリアリティのなさが隠せるからいいのですけど、ちょっと強引なところもあって主人公二人のキャラクターにはしっかりと感情移入できそうなのに残念でした。文章もちょっと好きになれそうになかったです。

健太はピアニストなんですけど、彼が朗読に曲を即興でつけていくシーンがあるのですけど、これはうらやましかったですね。僕は4拍子と3拍子の違いがわからないほど音楽的才能がまったくないので、こういう風に曲をイメージでつくりあげていく作業のおもしろさは想像しかできませんけど、一度ぐらいはやってみたいですね。

この記事を書くのに映画の公式サイトのここをみて知ったのですけど、この本は元々あった二つの作品を映画用に合わせてできた本のようですね。だから結構つぎはぎだらけで接着部分が粗く感じてしまったのかもしれませんね。
posted by kbb at 04:47 | 東京 ???? | Comment(2) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ マ行

映画 THE 有頂天ホテル

有頂天ホテルサントラ.jpg


先日友人が着てきたスカートのお尻についていた大きなリボンがとてもかわいらしくて、後ろをついていってしまいそうになったkbbです。おはようございます。親鳥の後をちょこちょこついていくカルガモの子供のようになってしまいましたよ。

昨日の写真ピンぼけしていますね。映画「THE 有頂天ホテル」(公式ページ)を観てきました。友人とおいしい天ぷらそばをお昼に食べて、さぁ帰るかなんて話しをしながら映画館の前にふとこの映画のポスターを見つけて、見たいよねぇなんて話しをしていると次の開映時間が10分後ということで観てきました。いやぁ面白かった。「今日は映画を観るぞ!!!」なんて意気込んでいかなかったのがよかったのかもしれませんね。ずっと笑いっぱなしで、時折泣かせられて気持ちよくなってしまいました。平日の昼間なのにもかかわらずお客さんもたくさんで結構売れている映画のようですね。

僕が思ういい映画は始まってから終わるまで、あとどれぐらい残っているのかしらって時計を見てしまわないものって考えているんですけど、映画館を出るまで時計をみないぐらい夢中になって観てしまいました。三谷幸喜には人の心の動きが手に取るようにわかるんですかね。あんなに笑えて、ほろっとさせられて・・・。もういやってぐらい彼の描いた観客を演じていた気分です。

この映画はホテル「アバンティ」というところを舞台にして、忙しい大晦日に起こる様々なドタバタを描いたものです。いろんな人がでてきて、それぞれが別のエピソードをもっていて、一つの映画にここまでいろんなエピソードがあるとたいていは詰め込みすぎって思ってしまうのですけど、きれいに収まっていて観ていてもまったく飽きませんでした。それぞれのエピソードをリンクさせるために役所広司演じる副支配人がいるんですけど、彼自身にもちゃんとエピソードがあってそれがまた笑えるし、泣けるしってんで、最後はかっこよく決めちゃいますしね。

出演している女優さん達がみんなキレイなのにはびっくりしてしまいました。戸田恵子ってあんなに美人さんでしたっけ?松たか子もそうでしたし、篠原涼子も麻生久美子も、YOUなんて格好良かったし、なんと言ってもため息が出てしまうぐらいキレイだったのは原田美枝子でしたね。先日テレビでやってた「OUT」という映画を見てキレイだななんて思っていたのですけど、この映画でも素敵な女性を演じていましたよ。原田美枝子は役所広司の別れた元妻って役だったんですけど、久しぶりに会った二人が最初ぎこちない会話をし続けるんですけど、最後の最後で役所広司演じる副支配人が彼女のことを「由美」って名前で呼ぶんですけど、そう呼ばれた時の彼女の表情がとっても素敵でした。YOUは新人歌手役だったんですけど、歌を歌っているときの彼女がとっても格好良くてこれからこんな役が増えるんじゃないかなって思うぐらいはまり役でした。

お客さんはカップルが多かったんですけど、「え?なんで?」なんて思われるかもしれないけど、帰り際に実感したのが「女性の一番の化粧は笑顔だ」ってことですね。帰るときに見た女性はどの子もどの子もキレイにみえてしまって。あれはきっと思いっきり笑って体の中からきれいになるホルモンみたいのが出てきてそれが表情を輝かせているんですよ。きっと。

最後に冒頭のスカートにそっくりの大きなリボンがお尻についた制服を着ている松たか子演じる客室係の残したセリフで締めくくります。

「ホテルの客室係に嫌われるような女になっちゃダメ!」

言い得て妙ですね。これからこれを(女じゃないけど)心に刻んでいこうかと思ってしまいましたよ。

まぁとにかくいい映画なのでどうぞ観に行ってください。思いっきり笑って来ましょう。
posted by kbb at 03:50 | 東京 ???? | Comment(2) | TrackBack(6) | 映画

2006年01月17日

泣ける映画だったっけ?

image/kbb-2006-01-17T18:46:15-1.jpg映画みてきました。面白かったよ!!帰ったら感想アップしますね〜
posted by kbb at 18:46 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記