本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2006年01月31日

ジョー・ブラックをよろしく

ジョー・ブラックをよろしく


映画「ジョー・ブラックをよろしく」をみました。昔つきあった彼女がブラッド・ピットのファンで特にこの映画が大好きなんて言ってたのを思い出してしまいました。たしかにこの映画のブラッド・ピットはかっこいいというか、かわいいというか、いい体してるし、これをみた女の子がファンになる気持ちがよくわかりましたよ。

ストーリーはアンソニー・ホプキンス演じる大富豪ビルのところにブラッド・ピット演じる死神ジョー・ブラックがやってきて、人間界を見学したいと言い出して、しまいにはクレア・フォラーニ演じるビルの娘スーザンと恋に落ちていくというなんとも言えないストーリーでした。ビルがなんだか恋についていっぱい教えてくれましたよ。

情熱的な恋をしたことがない娘スーザンに向かって、ビルが言うんです。

心を開いていればいつか稲妻に打たれる。地に足がつかない思いで、歓喜の歌を歌い踊り出すのだ。


で、そんな気持ちでスーザンはジョーと出会うんですけど、ビルにしてみれば死神と恋に落ちられても気が気じゃなくて、愛とはなにかを語るのです。

(愛とは)信頼に責任感、自分の決断の重みを理解してそれを死ぬまで背負っていく覚悟に、愛するものを傷つけまいとする心だ。


結局言い換えれば恋なんて誤解と思いこみと錯覚で、そこで出会った二人がお互いを大切に思う心が愛だと言ってるように聞こえたんですけど、これは意訳しすぎですかね。

今回この映画は吹き替えで見たんですけど、スーザンの声をやっていた声優さんが「アリーマイラブ」のアリー役をやっていた、若村麻由美さんで、「アリーマイラブ」もその彼女が大好きだったドラマで毎週NHKで一緒に見ていたので、どうしてもスーザンの性格がだんだんアリーの性格と重なってきちゃって、声ってこわいなぁって思っちゃいました。でもアリー役のキャリスタ・フロックハートに負けず劣らずクレア・フォラーニも美人さんでしたよ。

なにより、今調べて知ったんですけど、キャリスタ・フロックハートがハリソン・フォードと結婚した(参考)ってのが一番びっくりでしたね。キャリスタ・フロックハートは一時期拒食症って言われていたので心配していたんですけどこれで一安心ですね。
posted by kbb at 13:59 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(1) | 映画

日帰りドライブ

立石4.jpg 立石2.jpg


昨日は暖かかったですね。久しぶりに車を運転してたら隣を走っている車の中で彼女の作ったお弁当を食べながらうれしそうに微笑みながら見つめ合ってるカップルを見ていろんな意味でヨダレがでてしまいましたよ。人は暖かくなると恋をしたくなるんでしょうかね。

昨日は久しぶりにドライブをしてきました。海でも見に行こうなんて思い立ち、第三京浜から横横道路を通って葉山へ。そこから三浦半島に向かって途中の立石の海岸でしばらく遊んできました。汗をかいてしまうほど日差しが強かったけど、いい気分転換になりましたよ。天気もよかったから結構人も来ていて家族連れが多かったですね。時間もちょうどよかったらしく夕日が海面に映えていい感じでしたよ。砂浜そばにおしゃれなおいしそうなレストランをみつけたので今度は発展性のあるデートでもしながらここにケーキでも食べに来たいですね。

水もそこまで冷たくはなかったです。結構風が強かったから波が高くて波打ち際を歩いていたら波をかぶりそうになってしまいました。波打ち際にお尻をつけて座っていた家族はみんなびしょぬれになっていましたけどね(笑)

帰りは車内カラオケ大会になって、今日起きたら声ががらがらでしたよ。


立石3.jpg 立石4.jpg
posted by kbb at 13:24 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行

2006年01月30日

ムイミダス-清水義範

「ムイミダス」 清水義範

画像はないけどアマゾンに飛ぶよ久しぶりに寝過ごして友人との約束の時間に間に合わないということをしてしまったkbbです。おはようございます。一時間だけ昼寝をしようとしたのが大きな間違いでした。反省しております。久しぶりの銀ブラを楽しみにしていたのに。銀ブラって言ったって銀座のブラジャーじゃないのよ。もうこれも死語なのかしらね。

さて、清水義範の「ムイミダス」を読みました。アマゾンで検索してみるとなぜか文庫は絶版なのにハードカバーの方はまだ売っている。不思議だなぁ。

作品の内容はタイトルからわかるように「イミダス」のような時代用語辞典のパスティーシュになっていて、新語、人名、古道具、幻想地名などの解説というか清水義範の感想というかそういうものが描かれています。まぁなにしろ1989〜1991年まで毎日新聞に連載されていたものなので内容がどうしても古くならざるをえずそこまでおもしろいとは思わなかったのですけどいくつか興味深いことを言っています。

"本当の豊かさ"の項では、本当の豊かさなんてものは存在しないんだって言っています。だって本当のなんて絶対的な形容詞をつけてその下に抽象名詞を持ってくればそれは絶対に手に入れることのできない、規定しえない何かでしかなくて、永遠に手に入れることができない。それはプラトンのイデアと一緒だ。おもしろいこと言うね。

人名辞典のところでシャー・ジャハーンについて書いてある。インドのタージ・マハルは知っている人も多いと思うけど、ムガル帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンという人が作った物だ。彼の妻は死ぬときに二つのお願いをする。新しい妃をもらわないでと、私のためにいつまでも名前を残すお墓を造ってというものだった。で、この皇帝はその後新しい正妻をもつことはなく、そして22年の歳月をかけてタージ・マハルをつくりあげる。そこまで彼女や奥さんのために人生かけられますかね。その後彼は息子との政権争いに敗れて城に幽閉されてしまうのだけれど、幽閉されている部屋の窓から見えるタージ・マハルを一日中眺めていたんだってさ。彼女も幸せだったろうな。

"むかしありけり事典"というむかしのものやことを扱ったものも収録されている。これが一番興味深くみれたな。マッチやら靴音やら駅弁のお茶やらもういまではあまり見かけなくなった物についての清水義範の感想が書いてある。革靴だってマッチだって今でももちろんあるけれど、マッチは最近見ないし、昔の革靴は錨が打ってあったので今の靴音とは違うなんてことが書いてある。布団の洗い張りなんて知らなかったし綿の打ち直しなんて布団屋さんの前の張り紙でしか見たこと無かったけど実際にこうやってお母さん達は働いていたのねなんて思っちゃいましたよ。

で、そこに昔の写真、特に夏に撮った写真は白かったなんて項があるのだけれど、昔のはみんな手動で露出を調整したので夏のカンカン照りの日に白い服を着た人をとると絞りがたりなかったって話しなんだけど、それが色あせていくと白っぽくセピア色になったななんて書いてあります。これを読んでいるときにふと母親の若い頃、まだ10代前半ぐらいの写真を見たことがあったなって思い出しました。僕がいうのもなんですが、それはもう美人さんで、思わずこれ誰?って聞いちゃったんですけど、当時の人にしてはすらっとしていて背が高く、白いワンピースに麦藁帽子なんてかぶっていて少しはにかみながらカメラを見ていました。ワンピース好きがここから来たものではないことを祈っておりますよ。ワンピースが好きになったのはこの写真を見るよりずっと前だった(はず)しね。

旬のトマトの話しなんかもあって、今とは全然感覚の違う中で生活していたことがよくわかる作品でしたね。こうやって生活感覚の違う世代が続いているのだから、世代間で理解しあうのは難しいんだろうな。わかりっこないって。







posted by kbb at 07:33 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 清水義範

2006年01月29日

黄泉びと知らず-梶尾真治

「黄泉びと知らず」 梶尾真治

黄泉びと知らず.jpgいい気分で酔っぱらって帰ったら弟の彼女がワンピースを着ていたのがうれしかったのか買って帰ったたこ焼きを一緒に仲良く食べてしまいましたkbbです。おはようございます。実家で同棲できる弟と彼女の無神経さと「今日は仕事お休みなので一緒に夕飯つくりましょうよ。エプロン着けてきますね」といって食事の支度が全部終わった頃にやっと上がってくることに腹を立てていたことも昨日は忘れていましたよ。これじゃあただのワンピースフェチですね。

今日の作品は梶尾真治の「黄泉びと知らず」です。映画の原作にもなった「黄泉がえり」のサイドストーリーである表題作を収録した短編集です。やっぱり彼はうまいですね。筋書きといい、驚かせ方といい、文章といい、最近おもしろい本に出会ってなかったのでよけい嬉しくなってしまいました。

表題作の"黄泉びと知らず"は熊本で黄泉がえりの現象が起こっていることを知った、子供を自分たちの不注意から亡くしてしまいそれをきっかけとして離婚してしまった一組の夫婦の物語です。子供を亡くしたことを誰かのせいにせずにいられなくなり、一緒にいれば子供のことを思いだしてしまうという理由で別れてしまった二人ですが、子供を黄泉がえらせるために熊本へ向かいます。しかし、もう黄泉がえっていられる時間も少なくなり、さらに黄泉がえったと噂されている歌手(映画では柴崎コウが演じていました)の大規模な野外コンサートのために熊本に入ることすらできず、結局熊本まで行けたのは黄泉がえりの現象が終わってしまった後でした。最終的には子供を黄泉がえらせることはできなかった(ちょっとしたいたずらはありますけど)のですけど、この旅の過程で夫婦の絆がよみがえっていたように感じます。結局二人はまたもとの生活に戻るのですけど、これも立派な黄泉がえりですね。

他にも竹取物語に材をとった作品や、SFの王道をもいえる人類滅亡後の地球を描いた作品など、盛りだくさんでしたね。

でもなにが一番驚きだったかっていうとあとがきで梶尾真治自身が語っているのですけど、この本を出した時点で彼は専業作家じゃなかったようなんです。で、ちょっと気になって調べてみたらプロフィールを見つけました。2004年から専業作家になったようですけど、会社を経営しながら注文が入れば文章を書くと言うことをしていたらしいです。こんな生活楽しいだろうな。書きたいときに書いて他にやるべきことがあって。晴耕雨読というよりは晴耕雨書って感じですけどね。それが売れちゃうってのがさらにすごいんでしょうけどね。


posted by kbb at 11:13 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 梶尾真治

2006年01月28日

マホガニーの林檎-清水志穂

「マホガニーの林檎」 清水志穂

マホガニーの林檎新宿東口の地上へと続く階段でなにも書いていない離婚届を拾ってしまったkbbです。おはようございます。まだ婚姻届もだしていないのになんで離婚届!?不吉だ・・・。それにしても離婚届って細々と書くことが多いんですね。はじめて見たので新宿の人混みの中でじっくり読んでしまいました。

今日の本は古本屋さんで、以前読んだ「LOVERS」の中の気に入った谷村志穂と間違えて、確かなんたら志穂だったよなぁと思って手に取った清水志穂の「マホガニーの林檎」です。だからあんまり期待せずに読み始めました。

不倫関係を続けてうまくいかない恋愛をしている実生(ミオ)と、ある日ミオの住むマンションの屋上で出会ったテオの物語。テオはその屋上で結婚を約束した恋人を待ち続けている。ミオはテオの恋人を探しはじめる、って感じで物語が進んでいくんだけれど、あんまりわからなかったってのが正直な読後感。

結局テオって存在はなんだったんだろう。ミオの恋はどうなったの?疲れちゃったからもうやめようって思っていたはずなのに、また続けようって思ったのかしら。

文章自体は透明感のある、奥行きのある文章で読みやすいのだけれど。。。テオの子供っぽいところばかり目に付いちゃって。

ミオと彼女の恋人、聡の会話で

「好きになるのに理由なんてないのかもしれない。」

ってのが出てくるんですけど、なんで、どこが好きなんだろうって相談ともグチともつかない言葉をよく聞いてきた気がする。恋愛なんてしょせん誤解と思いこみと錯覚だ、なんて思っている僕はそれをどんな気持ちで聞いていたんだっけかな。どこがとか、なんでとかを考えはじめちゃうとその錯覚がとけちゃうからやめたほうがいいのに。でも、それが不安になるのが好きってことなのかもしれないですね。

posted by kbb at 06:30 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ サ行

2006年01月26日

今日は世界の山ちゃん

image/kbb-2006-01-26T15:44:19-1.jpg入場券はよくみるけど出場券は初めてみた。なんでもあるんだね。
posted by kbb at 15:44 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記

スメル男-原田宗典

「スメル男」 原田宗典

スメル男.jpg人生で2度目の酒による記憶喪失があったことが判明して嫌になってしまったkbbです。こんにちは。特におかしなコトを言ったわけではないという言葉にひとまず安心していますけど、記憶がないだけにそれもこわいです。一回目の時もそうでしたけど、記憶がなくなったことを記憶から消したいです。

最近なんだかどの本を読んでも心躍るような体験ができないので、いっそ絶対楽しめる昔読んだ本を手に取ろうと思って、手を伸ばした先にあったのがこの本。「スメル男」。いや〜やっぱりおもしろい。400ページくらいあるのに、一回も本をおかずに読み終えました。もう何回も読んでいるのであらすじも展開も全部わかっているのにおもしろいなんてなかなかないですね。精神的ショックから無嗅覚症になってしまった主人公の武井君があるとき突然すごい臭い体臭をもってしまい、そこからアメリカ軍までが絡む細菌兵器の研究へとたどりつき、天才少年などの力を借りて解決していく冒険物語です。

原田宗典の文章のうまさが随所にあらわれていてどんどんページを繰っていってしまいます。今までの短編にでてきたシーンとかもうまく取り入れられていて懐かしくもなってしまいました。彼にとっての集大成でもあるんでしょうね。

さてその天才少年ですけど、IQ350以上。今まで見たり聴いたり感じたりしたことはすべてその当時の状況そのままに思いだしてしまうという少年が登場します。ここで原田宗典は記憶は時間の流れと正比例して薄れていくから人間をやっていられる、なんて言っていますけどほんとにそうなんでしょうかね。むしろ僕には忘れちゃいけないことばっかり忘れられて、忘れたいことほど忘れられないと思えて仕方がないです。忘れたいことを思い出してしまって幾度身悶えたことか。でもえてして、新しい思い出ができている充実しているときにはそういうことも思い出さないのだから案外はやく次のことにいくように身体が教えてくれているのかもしれませんね。

もう一つおもしろいなと思ったのが、主人公の武井君が天才少年に気まずい空気のなかで話しかけるシーンがあるのですけど、そんなときの話題が「天気の話題」。しかし、原田宗典は主人公にこういわせます。少年達は特別なことがない限り、決して天気について話したりしない。するどい観察眼ですね。ほんとそうかも。そんなつまらない言葉で一生懸命関係を作ろう、続けようとするのは大人だけかもしれませんね。子供の内はつまらない関係だと思ったら残酷なまでに容赦なく切り捨ててしまいますものね。

この物語では人間の体臭、悪臭は忌避すべきものとして扱われます。確かに僕も嫌いな人の臭いを嫌いな臭いと思って、匂いだけで判断してしまうこともありますけれど、すべての匂いがそうとは思えないんですよね。僕自身がそうではないので彼ら彼女らの気持ちはわかることはありませんけど、ワキガもこの物語では忌み嫌われる存在として描かれています。確かに汗くさそうな男のワキガは僕も嫌いですけど、好きな女の子の匂いならそれは愛すべき匂いとして感じられるような気がします。実際僕もワキガを持っている女の子とつきあったことがありましたけど、彼女のその匂いをかいだときにはなんともいえない安心感を感じていましたもの。彼女はかがれることを嫌がって恥ずかしそうな顔をしていましたけど、見つからないように何度かその愛くるしい匂いを確認したのを思い出してしまいました。

まあなんにしろ、原田宗典はどの本を読んでも安心して読める数少ない作家さんですね。


posted by kbb at 12:41 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 原田宗典

2006年01月25日

ピアニシモ-辻仁成

「ピアニシモ」 辻仁成

ピアニシモコンクリートジャングルやブランクジェネレーションなんて今時ほとんどきかない言葉が裏表紙のあらすじに載っている辻仁成の「ピアニシモ」を読む。もうその時点でなにかしらあきらめがあったのだけれどなんとか読み進める。

いつも何事にもイライラし続ける子供達と、すべてにあきらめている大人達しかでてこない物語。主人公透は分裂病的に友人ヒカルを作り出す。二人はいつでも一緒にイライラを解消してくれるようなヒーローを探し続ける。

転校を繰り返し、行く先々でいじめにあう透は学校での生き方についてこう語る。

緊張してもいけない、妙に慣れすぎてもいけない。目立ってもいけないし、引っ込みすぎてもいけない。意見を持ってはいけないし、考え方がないとまずい。出る杭は打たれるが、出すぎた杭はひっこ抜かれるのだ。


これは今でも通用するんだろうと思う。学校だけではなく社会全体でこんな風に生きている人が多い。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」だから目立たないように、対立しないように生きよう。そのためには夢なんか語っちゃいけない。ってのが今の社会の考え方として、辻仁成が作品中で語った子供だけでなく、社会の成員一人一人がこんな風になってると感じる。

僕は15〜22までの時に、夢を語る大人のそばにいられたから幸せだったんだろうと思う。彼は今考えれば夢しか語っていなかったのだと思う。その夢に向かってどうすればそれが実現するかをいつも聞かされた。その過程で生き方、仕事について、女のこと、家族のこと、考え方。いろいろ教わったな。

透が成長していく過程で、いろいろな物にイライラをぶつける。セブンイレブンのガラスに向かって同級生を突っ込ませたり、棒きれで野良犬の頭を叩いたり。犬を飼っている僕としてはこのシーンは必要ないんじゃないかってほど暴力的だった。多分ここで目をそらさずに読み進めることができたのならヒカルと対立するシーンももうちょっと違った見方ができたのだろうけど、ダメだったな。

「冷静と情熱のあいだ」を読んだ時は他のも読みたいなんて思ったけど、今はしばらくはいいやって感じです。彼が伝えたいことはこういうことだったんだろうか。


posted by kbb at 12:02 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ タ行

2006年01月24日

マニアックバトン

シ的なこと♪のcoffee breakさんからマニアックバトンというものがまわってきたのでやってみます。遅くなってごめんなさい。

マニアックバトン。お題は「村山由佳」です。


続きはこちらから
posted by kbb at 09:12 | 東京 ☀ | Comment(8) | TrackBack(2) | バトンやら100の質問やら

なんて遠い海-谷村志穂

「なんて遠い海」 谷村志穂

なんて遠い海.jpg以前読んだ「LOVERS」というアンソロジーに収録されていた、谷村志穂の短編集を読んだ。やっぱりあれを読んだ時に感じた通り、自分に合ってると思える作家さんだったので安心できた。

「LOVERS」に収録されていた作品もそうだったけれど、彼女は女性の目線で描く作品の方がうまい気がする。男性の視点で書かれた作品はなんだかうまく入り込めなかったな。それは女性が描く男性だとわかって読んでいるからなのかもしれないけど。

表題作の"なんて遠い海"はたった8ページのごくごく短い短編なんだけど、ラストまで来たときに、えっ!?、って固まってしまってまた最初から読み直してしまいました。このラストはおもしろかったな。ここで内容を説明できないのが残念なので、どうぞ本屋さんで立ち読みでもいいから読んで欲しいです。

"雪渓"というタイトルの短編もおもしろかったな。セックスレスの夫婦の話なんだけれど、彼女はできるのに、旦那さんができなくなってしまったお話。明確な理由はわかっているけれど、それはもうどうしようもできないことで、旦那さんはあきらめて仲のいい兄妹みたいでいればいいなんて言ってるけど、彼女はやっぱりそれじゃ我慢できない。かといって外で他の男性とすることもできない。そんな二人の物語。そんな彼女にこんな質問がなされる。

「男と女がセックスなしだと、どうやって、仲直りするのかなあ。つまり喧嘩ができないってことじゃないの?」


ほんとそうだよね。喧嘩のあとのセックスは格別によかったりするもんだし。二人がお互いを受け入れる行為なんだもんね。昔は毎日のようにささいなことでケンカしてたなぁ。それは大事なことであったりつまらないことであったり。時間がたてば解決することなのに、いつまでもそれにこだわってみせたり、いじけてみせたり。きっとそういう風にしかお互いを理解する術をもっていなかったんだろうと思う。でもそれができたのも、セックスのある安心感からなんだろうな。谷村志穂はセックスがあればヒグマとだって仲良くやっていけるって言ってるしね。

"戻り雪"のなかで男性である「私」と秋山がケンカをし始めたところでふと一人の男を思いだした。「私」と秋山は似たもの同士なのだけれど、僕とあいつもとても似たもの同士なんだろうと思う。少し違うのはあいつは自分に正直でできないこと、したくないことをはっきりといやだと言えることなのだろう。自分に似た奴は嫌いになるものだと思うけど、僕らも例外でなく、お互いのことを苦々しく思っていたに違いない。でもたまにあいつと無性に飲みたくなるときがある。自分を見失ってしまって、あいつを見て自分を思いだしたい時なだろうな。でも、そういうときに限ってあいつは忙しいといってその誘いを断る。まったく困ったものだ。今は忙しいだろうから3月ぐらいにでも連絡をしてみよう。




posted by kbb at 08:09 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 谷村志穂

おもしろい動画

おもしろい動画をみつけました。

ボウリング「人生最大の失態」(神動画.com様)

昔はよくボウリング行った時にこんな失敗やだなぁって思っていたけど、さすがに思っているだけで実際にこんなことなったことないけど彼はそれをやっちゃったのね。
戻ってくるときの彼の表情がなんともいえませんね。
posted by kbb at 07:25 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月23日

サイエンス言誤学-清水義範

「サイエンス言誤学」 清水義範

サイエンス言誤学.jpg昨日の記事で酒を浴びてきますなんて書いたけど、久しぶりに休肝日にしちゃいました。酒がなかっただけなんですけどね。kbbです。おはようございます。酒を飲まないと朝起きるとすがすがしくなることを実感しております。

今日は清水義範の作品です。西原理恵子さんの毒々しいイラストつきで楽しめますよ。タイトルに「サイエンス言誤学」なんてついてるからまた清水義範流に言葉について鋭い観察をみせてもらえるのかと思ったら、全然違っていました。「サイアス」という科学雑誌に連載していたもので、科学に関する言葉を毎回一つあげて、それについて3ページぐらいの文章が書いてあります。それも多岐に渡っていて、「月」やら「電話」やらはたまた「ロマン」やらなんでもありって感じなですけど、生物学や宇宙論、流体力学なんていろいろと書いてあって楽しめました。

"発明"のところで人類史上最高の発見とはなにか?って話題がでているのですけど、清水さんは「文字」が最大の発明だっていっています。僕は、これは"発明"というより"発見"かもしれないけど、「マイナス」が人類史上もっとも最高で最悪の発明・発見だったんじゃないかって思います。だって「マイナス」の発明・発見によって、もちろんそれによってもたらされる利益はあるけれども、僕らは借金をすることも今できないことを未来に残すこともできるようになってしまったんですもの。もし「マイナス」がなければ借金地獄も借金で一家離散もなかっただろうし、地道な商売をして、今できることを今するような生活しかできなかったんじゃないかと思うんですよね。いかがでしょうかね?

"栄養"のところでは、清水義範がおもしろいことを言っています。

"栄養に翻弄されてきた人生のような気がする。"

戦後すぐ生まれでその日食べる食料もなかった時代から、タンパク質が足りないと肉を摂ることを推奨され、その後ビタミンが足りないとサラダを食べることを促され、次にはバランス良く食べなければと30品目の摂取が薦められたことを皮肉ってこう言ってるんですけどね。今じゃその30品目の摂取ですら、厚生労働省によって逆に食べ過ぎてしまって肥満の原因になるからと言われなくなったようですね。そして今では、カロリーメイトからかしら、ウイダーインゼリーのようなもので時間をかけずに、必要な栄養量だけを計算された宇宙食のような食事をしている人が増えていますよね。食事というものを栄養という観点からだけ見ればそれでいいのかもしれないけれど、食事から得られる副次的なものこそ人を健康にするんじゃないかと思うんですよね。例えば食事の時の適量のお酒と楽しい会話。そういったものを考えずに食事といえるのかどうか不安になってしまいますね。

ということで友人諸君は、素敵な食事をとるためにもっと僕を食事に誘ってくれるといいと思うよ。よろしくね。


posted by kbb at 06:40 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 清水義範

2006年01月22日

映画 鉄道員(ぽっぽや)

鉄道員映画  鉄道員


最近NTT東日本の『「あたりまえ」を、もっと、ずっと』キャンペーンのCMで泣いてしまったkbbです。こんばんは。槙原敬之の「遠く遠く」という曲がばっちりあってて目頭が熱く・・・。涙腺がゆるいのは歳のせいなんですかね?

なんだか最近切ない話ばっかり聞いたり、読んだり、見たりしてふさぎがちな気分なのでぱーっと思いっきり腹の底から笑いたいなと思って録り貯めしていたHDDレコーダーから映画を探していたら、なぜかいつのまにかこれを見ていました。「鉄道員(ぽっぽや)」です。

笑うつもりが思いっきり泣いていましたよ。背中で物を語れる高倉健かっこいい!以前の記事で背中で物を語れる男もいいけど、カクテルを傾けながら女の子と話したいなんて言ったけど撤回します。背中で物を語れる男を今年は目指そうかしら。

表情豊かな広末涼子の制服姿かわいい!広末は一番思い出に残っている昔の彼女との思い出なんですよね。広末が「大スキ!」をだした頃で、二人で海沿いの国道134号線をドライブしてる時にFM横浜でよくかかっていました。...( = =) トオイメ

いけない、いけない。えっとなんの話しでしたっけ・・・。

そうそう、泣かせることが見え見えの編集なのに、見事に騙されてみました。

最近ここまでまじめで不器用で頑固な職業人っていないですよね。自分に与えられた仕事の意味を理解して、そのために家族すら犠牲にする。自分さえ犠牲になれば他の大勢が幸せになることをよくわかってる人たちです。冒頭のNTT東日本では、たった203名の島民に通信を供給するために何千キロという通信ケーブルを敷設しています。うがった見方をすればただのイメージCMだろってことになるんでしょうけど、表にも出ず縁の下の力持ちとして一生懸命誰かの幸せのために働いている人もいるんですよね。自分も昔はそういう仕事がしたいなんて夢見てたときもありましたけど、いつからそんなことを言わなく、言えなくなってしまったんでしょうかね。日本には豊かさがないなんてよくいいますけど、プライベートを充実させることだけが豊かさなのかな。彼らの仕事をしている姿を見ているとそんな風に思ってしまいます。

なんだか最近感傷的になりすぎてるみたいです。酒でも浴びてきますかね。

そういえば「鉄道員」は最初映画館で見たんですけど、誰と観に行ったか思い出せないんですけど、どうしましょ・・・。


posted by kbb at 18:10 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 映画

逆転の瞬間-「オール読物」推理小説新人賞傑作選〈3〉

「逆転の瞬間 -「オール読物」推理小説新人賞傑作選〈3〉」 文藝春秋編

逆転の瞬間昨日は朝起きたら雪で真っ白でびっくりしてしまいましたね。受験生は大変だけれどがんばって。kbbです。おはようございます。雪がうれしくて家の前ではしゃぎまくってたんですけど、連れて出たうちのミニチュアダックスフンドのボビー君は寒くて早く家の中に入りたかったみたいです。どっちが犬なんだかわからないね。

今日は、「オール読物」推理小説新人賞6編を集めたアンソロジーをよみました。推理小説なんてほとんどよまなかったのに、最近なぜか読み始めています。荒馬間、浅川純、宮部みゆき、長尾由多加、中野良浩、佐竹一彦による6編が収録されています。やっぱり宮部みゆきはさすがだなぁって思いますね。この中でも群を抜いておもしろかった。収録作は"我らが隣人の犯罪"というのなんですけど文庫にもなっているからご存じの方も多いのではないでしょうか。

その次におもしろかったのは、浅川純の"世紀末をよろしく"ですね。転換が多くて、何度もひっくり返ってしまうほど驚きました。この作品ではつくば万博で話題になったポストカプセルが大きな役割を果たしています。16年後の世紀をまたいだあとで手紙が届くという趣向のものでしたけどどこ行っちゃったんでしょうね。2001年には話題にもならなかった気がします。知らないだけなのかしら。そういえば僕の通っていた小学校でもタイムカプセルをうえていて、それが日時計の下にあったはずなんですけど、最近校舎を改築するのにその日時計が移されてしまって、あのタイムカプセルはどこに行っちゃったのかしらと心配になっています。オトナの都合で小学生の夢は壊されてしまったのでしょうか。

長尾由多加の"庭の薔薇の紅い花びらの下"という作品も内容はすごい良かったんですけど、村上春樹的比喩表現が多くて、うまいんだけどなんだかなぁって感じだったなぁ。

それにしてもこういうミステリーの作りこまれたストーリーを考える人ってどんな人種の人たちなんでしょうね。こんな入り組んだもの考えてたら頭がショートしそうでいやになっちゃいます。きっとショートした頭を冷やすのに今の倍以上のビールが必要な気がするな。でも、その驚きをまた経験したいですね。




posted by kbb at 07:48 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー

2006年01月21日

コトノハ

今日見つけてずっと遊んでしまいました。こんなんでブログの更新できなくなるとは・・・。まだまだだな。

コトノハ

「天使のブラをつけてる女に限って小悪魔だ」みたいな言葉にみんなで○か×かつけていくだけなんですけどね。おもしろいですよ。みなさんのコメントもおもしろいですし。

上の例なら断然○ですね。花丸つけてあげたいぐらいです。

これをみてるといかに自分が非常識かってことがよくわかります。
左のサイドバーにもありますから、興味がある方はどうぞ〜。
posted by kbb at 15:49 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月20日

男と女の進化論 -すべては勘違いから始まった-竹内久美子

「男と女の進化論 -すべては勘違いから始まった」 竹内久美子

男と女の進化論オチコボレ100の法則なんて見つけてしまってあてはまる項目が多すぎて落ち込んでいるkbbです。おはようございます。
このページを読んでいてなんだか気が滅入ってきた.
なんてまさにその通り。

今日の本は竹内久美子の「男と女の進化論 -すべては勘違いから始まった」です。男と女について、社会学的文化的観点からではなく、生物学特に進化生物学的に解き明かそうとしています。なにしろすべての説明が遺伝子のせいになっているからおもしろいですよ。進化生物学とは簡単に説明するならば、突然変異と自然淘汰の連続で今の生物があるって考え方ですね。リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」の流れで彼女はすべてを説明しようとしています。きのうの僕の自己嫌悪なんて全部遺伝子のせいにしてしまえばよかったんだ!って教えてくれます。

彼女に言わせれば、口のうまい文系男と不器用な理科系男がいるのも、女性にしわができるのも、男がはげるのも全部生殖のせいだってことになってしまいます。しかもそのやり方がちゃんとマユツババナシ(ご本人がおっしゃってます)なのにもかかわらず科学的、学問的方法-客観的事実を見つけて、仮説を立て、検証する-に則ってるのでうんうんって頷かされてしまいます。科学や学問はそんな小難しいものではなくて、もっとおもしろいもんなんだってこの本は教えてくれますね。

おもしろいなぁって思ったのが、男性と女性の言語についてのところなんですけど、彼女曰く

太古以来、男は一貫して口のうまさを女の獲得のために利用してきた。(中略)女はこういう男ほどには見事なウソはつけない。それは女にとっての言語の必要性が、男を騙したり、操作するというよりも男についてあれこれと情報交換する場面において高まったからである。


である。なんていわれちゃうと、そうなんですか。って答えたくなっちゃうけれど、これはウソだな。だって僕はいつも女性に騙されていますもの。男のウソなんてすぐにわかるけれど、女性のウソは全然わかりませんよ?竹内久美子にだってほら騙されそうになったじゃないか。

最近こういう生物学系の本、特に利己的な遺伝子についての本を読んで思うのですけど、彼ら彼女ら生物学者が思っている以上に遺伝子って狡猾なんじゃないかなって思うんですよね。自殺や子殺し(メスを発情させるために他のオスによって行われるもの。ライオンやチンパンジーなんかは授乳期間中は発情しなくなる。)なんかも全部利己的な遺伝子が自分のコピーを残すために組み込まれている行動だなんていうけど、実は遺伝子はそんな個々の種についての情報なんかほとんどなくて、一番最初にできた、生命のスープに誕生した一個の単細胞生物の遺伝子をコピーするためだけにすべての生物がいるのではないかなって最近思う。進化生物学的に言えば現存するすべての生物は一個の細胞までいきつくはずです。人間とチンパンジーのDNAの違いが数パーセントでしかなかったように、その最初の遺伝子と現在の生物の遺伝子も多くの情報を共有しているはずです。その遺伝子の情報の保存が目的とすればすべての生物が今ここにいることが説明できるんじゃないかしら、なんて畑違いなりに考えてしまうのよね。

そうそう生命のスープといえば最近商品化に成功したようですよ。(参考)塩味の他にコンソメやポタージュ、中華風味もあるようです。あったかくしていただきましょう。


posted by kbb at 06:36 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 竹内久美子

2006年01月19日

LAST-石田衣良

「LAST」 石田衣良

LAST体がそれを欲しているのに、頭ではそれを欲していない。してしまったあとに激しい自己嫌悪に襲われてしまって冷たくしてしまう。To do or not to do. kbbです。おはようございます。

「LAST」読み終わりました。はじめての石田衣良でした。今作の内容はともかく、この人の文章いいですねぇ。すごく好きだな。よく行く東中野の串焼き屋さんのアルバイトの女の子と本の話しになって、その子が今読んでいる本って教えてくれたのがこの「LAST」だった。そのときは軽い気持ちで、彼女と話しを合わせるためだけに今度読んでみるよって答えてた。その後、フジテレビの朝の情報番組、めざまし天気でやってる川柳の審査委員長らしく、年間だか月間最優秀川柳について話しているのを見た。話し方がすごくたんたんとしていて、落ち着いて話す人でいつまでも彼の語りを聞いていたいななんてそのときは思ってみていた。その時に選ばれた句が

「牡蛎食えば 金がなくなる 忘年会」

ってやつだった。彼の話し方と彼の選んだ、彼の琴線に触れた句のギャップがおもしろくてなんとなく覚えている。

「LAST」は人々の欲望の末にどうしようもなく行き詰まってしまった人間達のLASTを描いた7つの短編を収めた作品集。それぞれ、「LAST CALL」「LAST JOB」「LAST DRAW」のように彼らのLASTについて描かれている。帯には「もう、あとがない!でも明けない夜はない。」なんて書いてあるけど、ちゃんと逆転できたのは7つのうちいくつかしか無かった気がする。目をそむけたくなってしまうような描写が多くて、文章がうまいだけに何度も本を置いてしまった。でも、先を読みたくなってしまう。そんな本だった。

この本に描かれている人たちと、自分を隔てている境界はどこなんだろ。なんだか向こう側に今すぐにでも転げおちてもおかしくないような気がした。借金で首がまわらなくなって、家族を売るか自分を捨てるか選択を迫られる人。職をなくして上野の公園にたどり着く人。新橋の駅前で将来に展望もなく金融会社の看板持ちとなって飼い殺される人。歌舞伎町のサンドウィッチマン達はみんなこんな感じなのかしら。いつ自分がこの人たちと同じようになるんだろって考え込んでしまった。

どの短編もおもしろかったけど、「ラストジョブ」と「ラストコール」は特におもしろかったな。「ラストジョブ」は娘が一人いる32歳の主婦が住宅ローンで首がまわらなくなって援助交際を始める話。「ラストコール」は仕事に疲れたサラリーマンが営業の合間にテレクラに行き、そこで出会った女の子の話。そういえば「ラストコール」だけ主人公以外の人のラストが描かれているのね。

両方とも女性の性を金で買う男の話だ。「ラストジョブ」で主人公真弓を抱いた後の男は彼女に対して恋人であるかのように振る舞う。そこに恋愛感情はあるのかしら。金で性を買うことに対する嫌悪感はまったく感じられない。この作品の彼には事情があって、それは納得できるものなのだけれど。自分は絶対彼のようには振る舞えないだろうな。

吉祥寺の行きつけのbarで常連さんと話したことを思い出した。どんな流れでそんな話しになったのか覚えていないけれどきっと彼のそのときの最大の関心事が若い恋人だか浮気相手のことだったのだろう。どうせウソなら最後まで恋人のように接してあげなきゃねって彼は言った。それがずっと心の片隅に引っかかっていた。そんな時自分にはできないな、そんな風には接せられないと思う。だったらしなければいいのに、頭が拒否しているのに体がそれを欲してしまう。で、激しい自己嫌悪。

テレクラといえばもう10年以上前。はじめて女の子とデートして、はじめて告白して、はじめて振られた夜。バイト先の女友達と飲みに行って慰められて、そのあとバイトが終わった男友達と合流して吉祥寺でさんざん飲んだ後にその女友達が帰った後で、テレクラ行くぞ!って連れられて行った。派手なピンクのネオンとはじめて踏み入れる風俗店に興奮して浮ついた足取りだったはず。まだ16だった僕は身分証の提示を求められてそんなものないって言ったら、じゃあお引き取りくださいって言われちゃった。嫌いだけど興味がないわけじゃなかったから一度行ってみたかったのだけれど残念だったなぁ。

まぁなにはともあれ、この本は楽しめました。あとがきを読む限りでは「4TEEN フォーティーン」は描かれているものは違うようなので、次にでも読んでみようと思う。でも「池袋ウエストゲートパーク」はドラマを見る限りおもしろくなさそうだな。同じ作者なのが驚きなぐらいだ。


posted by kbb at 06:11 | 東京 ☁ | Comment(6) | TrackBack(1) | 石田衣良

2006年01月18日

天国の本屋 恋火-松久淳+田中渉

「天国の本屋 恋火」 松久淳 田中渉

天国の本屋 恋火.jpg 天国の本屋DVD.jpg



今日の作品は「天国の本屋 恋火」です。竹内結子主演で映画化(公式サイト)もされているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

気が弱くて相手の本当の気持ちを知るのが怖くて女の人に対していつも勇気がない僕のような男の健太と気が強くてワンピースがとってもよく似合いそうな僕好みの女の子の香夏子が主人公の物語。天国にある本屋さんと、現実世界で最後にあがる花火をカップルで見ると二人は幸せになるという、伝説の花火大会を再開しようとする香夏子のエピソードが交互に描かれている。

あらすじでもわかるようにファンタジー色の濃い物語です。それはそれでリアリティのなさが隠せるからいいのですけど、ちょっと強引なところもあって主人公二人のキャラクターにはしっかりと感情移入できそうなのに残念でした。文章もちょっと好きになれそうになかったです。

健太はピアニストなんですけど、彼が朗読に曲を即興でつけていくシーンがあるのですけど、これはうらやましかったですね。僕は4拍子と3拍子の違いがわからないほど音楽的才能がまったくないので、こういう風に曲をイメージでつくりあげていく作業のおもしろさは想像しかできませんけど、一度ぐらいはやってみたいですね。

この記事を書くのに映画の公式サイトのここをみて知ったのですけど、この本は元々あった二つの作品を映画用に合わせてできた本のようですね。だから結構つぎはぎだらけで接着部分が粗く感じてしまったのかもしれませんね。







posted by kbb at 04:47 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ マ行

映画 THE 有頂天ホテル

有頂天ホテルサントラ.jpg


先日友人が着てきたスカートのお尻についていた大きなリボンがとてもかわいらしくて、後ろをついていってしまいそうになったkbbです。おはようございます。親鳥の後をちょこちょこついていくカルガモの子供のようになってしまいましたよ。

昨日の写真ピンぼけしていますね。映画「THE 有頂天ホテル」(公式ページ)を観てきました。友人とおいしい天ぷらそばをお昼に食べて、さぁ帰るかなんて話しをしながら映画館の前にふとこの映画のポスターを見つけて、見たいよねぇなんて話しをしていると次の開映時間が10分後ということで観てきました。いやぁ面白かった。「今日は映画を観るぞ!!!」なんて意気込んでいかなかったのがよかったのかもしれませんね。ずっと笑いっぱなしで、時折泣かせられて気持ちよくなってしまいました。平日の昼間なのにもかかわらずお客さんもたくさんで結構売れている映画のようですね。

僕が思ういい映画は始まってから終わるまで、あとどれぐらい残っているのかしらって時計を見てしまわないものって考えているんですけど、映画館を出るまで時計をみないぐらい夢中になって観てしまいました。三谷幸喜には人の心の動きが手に取るようにわかるんですかね。あんなに笑えて、ほろっとさせられて・・・。もういやってぐらい彼の描いた観客を演じていた気分です。

この映画はホテル「アバンティ」というところを舞台にして、忙しい大晦日に起こる様々なドタバタを描いたものです。いろんな人がでてきて、それぞれが別のエピソードをもっていて、一つの映画にここまでいろんなエピソードがあるとたいていは詰め込みすぎって思ってしまうのですけど、きれいに収まっていて観ていてもまったく飽きませんでした。それぞれのエピソードをリンクさせるために役所広司演じる副支配人がいるんですけど、彼自身にもちゃんとエピソードがあってそれがまた笑えるし、泣けるしってんで、最後はかっこよく決めちゃいますしね。

出演している女優さん達がみんなキレイなのにはびっくりしてしまいました。戸田恵子ってあんなに美人さんでしたっけ?松たか子もそうでしたし、篠原涼子も麻生久美子も、YOUなんて格好良かったし、なんと言ってもため息が出てしまうぐらいキレイだったのは原田美枝子でしたね。先日テレビでやってた「OUT」という映画を見てキレイだななんて思っていたのですけど、この映画でも素敵な女性を演じていましたよ。原田美枝子は役所広司の別れた元妻って役だったんですけど、久しぶりに会った二人が最初ぎこちない会話をし続けるんですけど、最後の最後で役所広司演じる副支配人が彼女のことを「由美」って名前で呼ぶんですけど、そう呼ばれた時の彼女の表情がとっても素敵でした。YOUは新人歌手役だったんですけど、歌を歌っているときの彼女がとっても格好良くてこれからこんな役が増えるんじゃないかなって思うぐらいはまり役でした。

お客さんはカップルが多かったんですけど、「え?なんで?」なんて思われるかもしれないけど、帰り際に実感したのが「女性の一番の化粧は笑顔だ」ってことですね。帰るときに見た女性はどの子もどの子もキレイにみえてしまって。あれはきっと思いっきり笑って体の中からきれいになるホルモンみたいのが出てきてそれが表情を輝かせているんですよ。きっと。

最後に冒頭のスカートにそっくりの大きなリボンがお尻についた制服を着ている松たか子演じる客室係の残したセリフで締めくくります。

「ホテルの客室係に嫌われるような女になっちゃダメ!」

言い得て妙ですね。これからこれを(女じゃないけど)心に刻んでいこうかと思ってしまいましたよ。

まぁとにかくいい映画なのでどうぞ観に行ってください。思いっきり笑って来ましょう。
posted by kbb at 03:50 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(6) | 映画

2006年01月17日

泣ける映画だったっけ?

image/kbb-2006-01-17T18:46:15-1.jpg映画みてきました。面白かったよ!!帰ったら感想アップしますね〜
posted by kbb at 18:46 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月16日

ドラえもん最終話再び

以前ご紹介したドラえもん最終話なんですけど、一度削除されていたようですが、復活したようです。ヤフーオークションとかでも結構高値で転売されているようですね。

ドラえもん最終話

ついでにドラえもんにインスパイアを別世界の設定で描いている作品「のび太vsドラえもん」もご紹介しておきますね。こちら

コメントで再開を知らせてくれたRousseauさんありがとうでした。
posted by kbb at 10:39 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | コミック

くっすん大黒-町田康

「くっすん大黒」 町田康

くっすん大黒.jpgふと夜中に目を覚まして時計をみると4時44分の4並びの時が多くて薄気味悪いkbbです。おはようございます。デジタル時計だとさらに薄気味悪さが増すのですけど、昨日の「博士の愛した数式のプロモーション動画」の記事の投稿時間を見てびっくりしてしまいました。

やっと皆様から紹介された「くっすん大黒」を読み終わりました。正直言ってよくわからなかったけれど、未だに彼の文章に酔っている気分です。富士急ハイランドのジェットコースターに乗っているような、すいている明けがたの大垂水峠を時速120kmで飛ばして東京に帰って来たときのようなそんな気分が読み終わったあとにしてました。

それにしても、川上弘美の文章を読んだ時に日本語って本当にきれいな言葉なんだなぁって思ったのですけど、これが同じ日本語かってぐらい町田康の文章はタイプが違いますね。川上弘美の文章は角がとれてまぁるい中が透き通っているガラス玉のような文章で、空に浮かぶシャボン玉がいつまでもいつまでもふわふわとしているのを追いかけているように読んでいるのですけど、町田康の文章はラグビーボールや四角いサッカーボールでサッカーをしているかのようにあっちへふらふらこっちへふらふら予測できない動きだし、不協和的な動きでみていて気分は良くないのですけど、そこがおもしろくていつまでも追いかけてしまう。そんな感じでした。それがいわゆるパンク落語的って言われているのでしょうかね。

彼の描く人々はうどん屋に猿を連れてきてしまう従業員やお客さんがきているのにまったく仕事をしない洋服屋みたいな非常識な人が多いんですね。一見常識的に見える主人公ですら非常識だし。たぶんそれが正しいんでしょうね。誰もが非常識だけれど、それに気付かないように調和して世界ができている。それをここまで肯定的に書いてくれるとすっきりとしますね。

なにはともあれ彼のボキャブラリーの豊富さにビックリしています。少しは勉強してもっともっと日本語を磨かなきゃなんて思わされました。

posted by kbb at 10:16 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ マ行

2006年01月15日

映画 博士の愛した数式のプロモーション動画

をみつけたので紹介しますね。最近はCMもバンバンやってるし、今から楽しみです。

動画はこちらから。(2月20日終了しました。ありがとうございました。)

本屋さん大賞受賞作ということで、本屋さんの女性店員さんのインタビューがメインのようです。でもなんでみんな女の子なんだろ・・・。男の店員さんはいなかったのかしら。

左のサイドバーにもしばらくおいておきます。
だって・・・だって・・・・この映画みんなに見てもらいたいんだもん!!
posted by kbb at 04:44 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(16) | 映画

2006年01月14日

崩れる-結婚にまつわる八つの風景-貫井徳郎

「崩れる-結婚にまつわる八つの風景」 貫井徳郎

崩れる.jpg飲みに行ったお店の女性用のトイレのドアに「女の子」と「女」って書いてあって誰もが「女の子」の方に入っていくのを目撃してしまったkbbです。こんにちは。女心って実はわかりやすいんですね。

今日の作品は貫井徳郎の「崩れる」です。はじめて貫井徳郎の作品を読んだのですけれど文章が読みやすくていいですねぇ。結構僕の好きなタイプの文章を書く人のようです。この作品は短編集だったので、なかなかスピーディーにストーリーがすすんでいって気持ちよく各編を読み終えることができました。

副題でもわかる通り、8つの「家事」や「不倫」「近所づきあい」などの結婚生活によくある風景を切り取って、そこから導かれる恐怖をうまく描いた短編が収録されています。すべての短編のタイトルが「崩れる」や「追われる」「見られる」などの動詞で表されているのが面白かったですね。小気味よい終わり方がフジテレビのドラマ「世にも奇妙な物語」の上質なストーリーを見ているようで、この作品のそれぞれがそのまま原作として採用されてもおかしくないように感じました。というか、これを原作にした「世にも奇妙な物語」を見てみたいとさえ思いました。

中の"怯える"って作品はコミュニケーション不足でうまくいかない夫婦の物語なんですけど、これを読むと、いかに関係作りにおいて、言葉が必要なことかってことを痛感させられますね。どんなにお互いを思いやっている夫婦であろうと、実際のコミュニケーションがないかぎりすれ違っていってしまう。不確かな記号の交換である言語コミュニケーションであろうとないよりはましってことがわかります。でも言語を介したコミュニケーションをとっていても、お互いの考え方に齟齬をきたすのだからおもしろいですよね。実際は女でも男でもすごく単純なはずなのに、それを複雑にしているのは実はそれを複雑に考えている自分自身なのかもしれませんね。

貫井徳郎は早く次の作品を読んでみたい作家さんになりました。長編になるとどうなるんでしょうかね。楽しみです。こんなに読みやすい文章書くなんて。こういうのがあるから新しい作家さんを開拓するのが楽しいのだけれど、どうしても慣れている作家さんの本ばっかり読んでしまうのは悪い癖ですね。
posted by kbb at 17:51 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | 貫井徳郎

2006年01月13日

四国はどこまで入れ替え可能か-佐藤雅彦

「四国はどこまで入れ替え可能か」 佐藤雅彦

か.jpg最近アル中になりそうなことを本気で心配されてしまうことがとても心配で余計お酒を飲んでしまうkbbです。おはようございます。ほんとに飲む理由なんていくらでもありますね。

今日の作品は佐藤雅彦の「四国はどこまで入れ替え可能か」です。最近bookoffばっかりで久しぶりに新刊本屋さんに行きました。久しぶりに行くと見慣れない本ばっかりで本棚の本全部チェックしたい気分でしたけど、時間がなかったので平積みされていた本を眺めていたら面白いタイトルとかわいらしい表紙の本が目に入りました。パラパラと中をめくっていくつか読んでいたのですけどおもわず吹き出してしまって本屋さんの中で恥ずかしい思いをしてしまったのでそそくさとレジに持っていって買ってしまいました。その後、電車の中でも笑いを抑えることができず恥ずかしかったですね。

これは元々so-netのネット用コンテンツとして一日一回配信されていたものの絵コンテを描き直して本にしたもののようです。佐藤雅彦はNHK教育の「ピタゴラスイッチ」という番組の一コーナー、ピタゴラ装置を作っている人でもあります。ピタゴラ装置のわくわくどきどき感や意外性やくすっと笑えるところが好きな人ならこの本も気に入ってもらえると思います。

内容はアニメーションだけではなく、元々flashで配信されていたので立方体の作り方や錯視画像をみせてくれたりもしていて勉強にもなるし、おどろきと共にちょっとしたうれしさがこみあげてきます。中にはいくつかかわいいキャラクターもいて、遺伝子操作で6cmの大きさにつくられたミニ象のおもしろい利用方法なんて気に入りました。表題作なんて日本地図をみせてくれますし。あとがきにも書いてあったけどいろいろな実験要素が多くはいっているみたいですよ。

一応配信されたものと同じflashをCD-ROMにしたものも発売されているようですけど、アマゾンでは在庫切れのようです。「ねっとのおやつ CD-ROM版」

コミックとは違うけど、一応コミックのカテゴリーに。















posted by kbb at 09:22 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック

2006年01月12日

溺レる-川上弘美

「溺レる」 川上弘美

溺レる.jpg最近このブログを読んだ友人からあの本おもしろそうだから貸してって言われたことが何回かあってとっても幸せな気分のkbbです。おはようございます。同じ本を手にとってくれる人が一人でも多くなって、さらにその人自身の感想を聞かせてもらえるとうれしいものですね。

さて今日は「M's BOOKcaSe」のMOWさんの溺レるの記事を読んで読み直したくなって手に取った川上弘美の「溺レる」。8人の女性が8様に溺レている短編集です。こうやって書くと水難事故についての本って思われちゃいますね。違うんですよ。8人の女性が溺れているのはなんと「アイヨク」なのです。漢字にすると「愛欲」。こんな言葉最近聞きませんよね。素敵な響きなのにね。

すべてのストーリーが女性の視点で書かれているので、うら若き乙女のMOWさんほど(とりあえずこれぐらいの枕詞を使えば大丈夫かしら)僕自身は溺レることはできなかったのですけど、いろいろと考えさせていただきましたよ。

まず思ったのが、このお話の舞台はいつなんだろうってことです。見事にすべての女性が昭和30年代かってほど男性に溺れていて、男性に従順で、男性にすべてをまかせっきりにしているのです。最近の女性でここまで男性に溺れている女性のお話ってきかないな。でもよくよく考えてみると、今の女の子達は素直になるのがうまくなくて、ほんとはここまで溺れてしまいたいのだけれど溺れることによって得られる物よりも失ってしまうことのほうが恐いから溺れることから意識的に逃げているのかしらって思ってしまいました。実は得るものの方が大きいときもあるのに。溺れることから逃げるために仕事に打ち込み、逃げるためにあえて仕事と恋を天秤にかける女性を演じているのかしらと。

でもこう書いたけど、この作品の男性達だって、彼女たちに溺レているのです。溺れている自分が恐くて彼女達を支配している錯覚を見たいだけじゃないかしらと思えてしまいました。

溺レるって言ってもいくつかの作品のカップルはちゃんとそれぞれの生活を維持しつつ、けれども二人でいるときにはアイヨクに溺レておらずにいられないって感じなので、溺レるってことがとってもポジティブに描かれています。どんなに体を重ねても満足できない二人。それでも満足できないから体をくっつけて寝る二人。そうやってそれぞれがそれぞれの何かから逃げて、溺レて、また現実に帰っていく。そんな物語だと感じました。

そういえばあれはアイヨクに溺レていたのかしらって人が一人だけいたような気がします。どんなに一緒にいても決して飽きない。毎日身体を重ねて、それでも飽きたらずいつもすぐそばで息を感じあわなければいられない相手。それが当たり前になった瞬間にそれが崩れるのも早かった。溺レているだけじゃなんにも解決しないんですよね。でもまた溺れてみたいですね。なかなか溺れさせてくれる人も溺れてくれる人も現れませんけどね。

"七面鳥が"の中で男性のハシバさんがいいことを言っています。

「(深い仲になるのは)自然に、なるようになっていくのが、いいもんなのに」

恋に悩んでる女の子にかっこよく言ってあげたいのですけど、僕自身はそうやっていくつの恋を逃してきたかしら。それは縁がなかったからなのか、それとも自然にはならないものなのか。悩みますね。

このブログのタイトル「あれやこれや」なんですけど、まぁありふれた言葉なですけどね、それが頭に浮かんだときにどっかでみた言葉だなと頭にひっかかっていたんですよ。どこでだか全然思い浮かばなかったんですけど、この作品の中でやっとみつけました。"無明"の中の一節

500年前の、あれやこれやが、ほんの少し思い出されたが、おぼろだった。


ってところなですけどね。溺れている二人が不死になってしまった原因である500年前の出来事の「あれやこれや」。なんだか大きすぎますでしょ。そんなにショッキングな出来事だったのにおぼろなんですよ。そこが気に入ってたのです。ブログのタイトルはここから来ているのでした。
posted by kbb at 06:41 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(1) | 川上弘美

2006年01月11日

印象バトン

「株も読書も恋人も」のtsukikoさんから印象バトンなるものがまわってきました。
お祭り好きの僕としてはこういうのはうれしいです。ありがとうございます。
でも、100の質問もそうだったけれど普段考えていてもそれを言葉にしたことがあんまりなかったので考えちゃいました。頭を使ってない証拠ですね。

長いのでこちらに
posted by kbb at 10:04 | 東京 ☀ | Comment(8) | TrackBack(0) | バトンやら100の質問やら

政・官・財(おえらがた)の日本語塾-イアン・アーシー

「政・官・財(おえらがた)の日本語塾」 イアン・アーシー

政・官・財の日本語塾.jpgナショナルのキャンパス巻き髪選手権というキャンペーンを見つけました。この中から気に入った巻き髪3つを選んで投票するらしいのだけれど、この娘たちなら目の前に現れて一緒にお酒を飲んでくれれば誰でもいいなんてことを考えてしまったkbbです。おはようございます。それにしても名古屋の子たちが一番あか抜けていないというか田舎っぽいのはしょうがないことですかね。

今日の本はこういった広告コピーや官僚、政治家の言葉を風刺したイアン・アーシーの作品です。政・官・財に「おえらがた」なんてふりがながふってあるところがうまいなぁなんて思って買いました。以前読んだ「怪しい日本語研究室」がおもしろかったので期待していたのですけれどあっちのほうがおもしろかったですね。

ジャーゴン [jargon] ・・・専門語。職業用語。訳のわからない言葉。(goo辞書より)

この作品ではジャーゴン、ここでは官僚や政治家の職業用語やキャッチコピーで使われる言葉を風刺しているのですけど、日本人ならみんな官僚や政治家の言葉がおかしいのはわかりきっている。それを細かくあげつらうことは賞賛に値するし、多分多くの日本人よりもイアン・アーシーの方が毎年省庁がだす白書や日本の政治史に精通しているのだと思う。でも、そればっかりだから飽きてしまうのよね。「怪しい日本語研究室」はもっと身近な日本語を観察していて、おもしろいなって思ったのに、今回は残念でならない。それに、官僚言葉や政治家の言葉の例文が多くでてくるから、それでこの本自体の文章も面白みがなくなってしまっているのが残念。逆に官僚言葉や政治家の言葉ってのがいかにつまらないかってのがよくわかるのだけれどね。

中にギリシアのエピソードがでていてそれはおもしろかったからここで紹介。哲学者・従軍歴史家のカリステネスという人が頼まれてマケドニア人を称賛する演説を行うのだけれど、アレキサンダー大王によい主題なら誰でもこなせるものだから、今度はマケドニア人を酷評してみよと命じられて、それもうまくこなして、その結果憎まれてしまったらしい。これは善し悪しを自分で判断せずにクライアントの望み通りに広告をつくるコピーライターを皮肉ってでてくるエピソードなんですけどね。

なんだか自分のことを言われているようで身につまされました。僕は相手の真意を引き出すためによく相手の意見に対してとりあえず反論してみて、どういう経過でその意見をもったかを知ろうとしているのだけれど、もちろん相手が変われば相手の意見も変わるわけで自分はどっちの立場でもとりあえず反論しているなんてしているのだけれど、その場に前に別の立場で話した人がいると、おまえは結局どっちの立場なんだ?って言われてしまう。自分でもたまにどっちの立場だかわからなくなってしまう。だってどっちの言い分もよくよく考えてみればまったくの的はずれってことの方が少ないし。そうするとだんだん自分がなんなのだかわからなくなってしまって困るのよね。

とりあえず一番驚いたのがこの本が文庫なのに800円もすること。ブックオフの100円コーナーで買えてよかった。この本を売るためにコピーライターはがんばったんだろうなって思う。イアン・アーシーは風刺する前に彼らに感謝しないとね。


posted by kbb at 05:53 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | その他ノンフィクション

暇つぶし

暇つぶしに水玉つぶしなんていかがかしら?それが言いたかっただけです。ごめんなさい。

Picasoのぴー様でおもしろそうなのを発見したのでご紹介。

SPLASH BACK(pya様)

ルールは適当にやってたらわかります。こういうゲームみつけるといつも思うのだけれど、ルールが簡単なのだけれど、結果を出すのが難しいのに人間ってはまりやすいのね。つまりカオス的に初期入力の値によって結果が著しく異なるものに弱い。だからこれから売れるゲームをつくりたければそういうのをつくればいいんだ!それが難しいからみんな四苦八苦してるのよね。そういえば人間だって初期入力の値によって結果つまり人生が大きく異なるのがおもしろいね。

1時間ほどやったけどlevel5以上いかない僕は学習能力がないってことで。
posted by kbb at 05:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月10日

LOVERS-安達千夏 江國香織 川上弘美 倉本由布 島村洋子 下川香苗 谷村志穂 唯川恵 横森理香

「LOVERS」 安達千夏 江國香織 川上弘美 倉本由布 島村洋子 下川香苗 谷村志穂 唯川恵 横森理香

LOVERS昨日のテレビ朝日の深夜番組「くりぃむナントカ」を見ていて大木ちゃんのワンピース姿に惚れ直したkbbです。おはようございます。

今日の本は珠玉の恋愛短編集「LOVERS」です。9人の女性作家が恋の始まりから終わりまでを描いた作品を集めた素敵なアンソロジーです。どれもこれも気に入ったので一つ一つじっくり紹介したいのですけれどそんなことしてたら日が暮れてしまう!ということで駆け足で。

一番気に入ったのはやっぱり川上弘美の"横倒し厳禁"という作品ですね。彼女の世界に久しぶりに戻れた気分で嬉しくなってしまいました。ふらふらとしている水菜とセックスの前よりも最中よりもセックスが終わった後に一番丁寧になる永瀬さんの物語。セックスの後に一番丁寧になるなんてなかなかできないですよ。だいたいコトが終わった後は放心していたいものですから(これは男も女も変わらないと思うけど)。ムラムラと来て今日は二回でも三回でもしてやるぞ!なんて意気込んで果てた瞬間にもうどうでもよくなることすらあるのに、終わった後の彼女に桃の缶詰を食べさせてあげる永瀬さん素敵|_-。) ポッ。よし、これからはそんな男を目指すことにします!って朝からセックスセックスって言ってる自分って・・・。また言ってしまった!

谷村志穂の"キャメルのコートを私に"もよかったですねぇ。まだまだ大人になりきれない女の子が女性に変わっていく瞬間をうまくきりとっている気がします。下川香苗の"聖セバスティアヌスの掌"はなんだかやるせない気持ちになってしまって目をそむけたくなるようなシーンもでてくるのですけど、最後はほっとできる作品でしたね。唯川恵の"プラチナ・リング"は不倫の話しなんですけど、お金よりも立場よりも周りなんかよりも、愛し合っている二人があればそれでいいなんてちょっと少女漫画すぎてほんとにいいのか!?って心配になってしまいましたけど、久しぶりに唯川恵の作品を読んで、こんな文章だったっけって新鮮に読んでいました。

江國香織も島村洋子も倉本由布もよかったのですけど、今日はこの辺で。

たいてい、こういうアンソロジーを買うときは好きな作家さんが一人でもはいっている短編集を選んでそこから新たに読みたい作家さんを増やしたいときに買うのですけど、このアンソロジーはお買い得でしたね。どの人の作品もまた読んでみたい。こんなに一気に読みたい作家さんが増えるのは初めてなのでとまどっています。そういえば川上弘美との出会いも幻冬舎の「発見」というアンソロジーでしたしね。


posted by kbb at 07:01 | Comment(6) | TrackBack(2) | アンソロジー

パックマンを知らなかったあの娘へ

パックマンをネット上でプレイできるサイトを見つけたのでご紹介。

こんなキャラクターがでてくるんだよ。

パックマン

矢印キーだけで遊べます。懐かしい人には懐かしいのではないでしょうか。僕も兄弟でとりあって遊んだ記憶があります。
posted by kbb at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月09日

今年の初笑い

見ていただければひとことの言葉も必要のないFLASHだと思います。
今年にはいってはじめてこんなに馬鹿笑いしたかも。
笑う門には福来たるということでみなさまにも是非

中村屋

音がでるので会社で見てる人は注意です。その前に笑い声で注意です。
posted by kbb at 22:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | 雑記

たそがれ酒場-半村良

「たそがれ酒場」 半村良

たそがれ酒場今日が3連休の何日目だかにわかにはわからなかったkbbです。こんにちは。カレンダーをみないと日付がわからなくなったら脳年齢が落ちている証拠らしいのでみなさまもお気をつけを。

今回は半村良による連作短編集の「たそがれ酒場」です。ベテランバーデンダーの仙田の勤めるバー「ルヰ」とホテル「ルヰ」を舞台に仙田の過去の女性たちと現在の女性たち、未来の女性が交錯していくストーリー。決して大きなイベントが起こるわけではないのだけれど、たんたんと物語が進んでいって、それがまたバーデンダーとして何年もやっていて、結局結婚も、もちろん子供もいない仙田の悲哀さがにじみ出てくるような物語だった。

この本は吉祥寺のbarに入り浸っていた頃、そこのお客さんが教えてくれた本でした。バーテンダーのマナーというか態度が描かれていて面白いよって教わって。絶版になってるからなかなか手に入らなくて、もうそれからかれこれ2〜3年たってやっと手に入れて。その一つにバーテンダーは久しぶりのお客さんにも「久しぶり」という挨拶をしないってのがあって、おもしろいなって思って読み進めていきました。「久しぶり」って挨拶をなぜしないかというと、その人の連れのお客さんにその人がちょくちょく来てるって言ってたとしたら恥をかかせてしまうからって書いてあって、そこまで考えてるなんてすごいでしょ。

吉祥寺の入り浸っていたbarには60代のバーテンダーがいた。頭も真っ白で、つくるお酒もあんまりおいしくないのだけれど、彼の話術というか話しに対する食いつきがすごくて今でも連絡を取り合っているぐらい仲良くさせてもらっていた。それに60代だとは思えないほど元気でこれが今の60代なのか!?って自分の祖父や祖母と比べてみたりしてね。でも彼は離婚をして娘が20歳ぐらいでいるのだけれど一緒には住んでいないので、朝まで働いて一人寂しく静かな暗い寝床に帰っていくのを見ていつも背中に寂しさを感じてしまっていた。人間の幸せは結婚だなんていうつもりはないけれど、60すぎて一人は寂しいだろうなって思う。家族がいたとしても、息子や娘では埋めきれない寂しさを埋められるのが本来は他人であるはずの男や女だってのが不思議だけど、本当にそれはそうだと思うのよね。血のつながり以上に濃い他人とのつながり。それは僕がまだ子供を持ったことがなくて、しかも男だから自分のおなかを痛めて産むということがこれからもずっとないからそう感じるだけなのかしら。

解説にこの作品は半村良の直木賞受賞作「雨やどり」の中の一編の主人公のその後が描かれていると書いてあって、次の半村良の作品はこれでも読んでみようと思っています。



2006年01月08日

不謹慎ながらも思わずふいてしまったニュース

震度3で倒壊のおそれ 苫小牧の集合住宅


 耐震強度偽装問題で、北海道苫小牧市は7日、市内にある集合住宅「グランドステージかまくら」について、耐震強度は最も弱いところで、基準の10%しかなく、震度3でも倒壊するおそれがあることが分かったと発表した。
 これまでに偽装が明らかになった物件の中で、最も耐震強度が低く、国土交通省は、建築基準法に基づく使用禁止命令を出す予定だ。

 今回、耐震強度偽装が明らかになったのは、同市が毎年冬季限定で居住者を募っている集合住宅「グランドステージかまくら」。同市によると、本来、構造計算上は耐震強度を上げるため、雪壁の中に鉄筋を入れるべきところだが、実際にこのような補強工事は施されていなかった。

 また、X線を用いた非破壊検査を行ったところ、鉄筋の代わりに凍らせた魚肉ソーセージが詰められていた。この結果、建物の重心が偏って、中規模の地震にも耐えられない建物になったという。

 国交省は、まもなく建築基準法に基づく使用禁止命令を出す予定。また、「グランドステージかまくら」の設計に関わった建築士への事情聴取を行うとともに、頭部の偽装調査も行う予定。(参考)これは嘘ニュースです

posted by kbb at 16:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

博士の愛した数式-小川洋子

「博士の愛した数式」 小川洋子

博士の愛した数式今度公開される映画「博士の愛した数式」(映画公式ページ)を見に行く話しで友人と盛り上がっています。今度こそ思いっきり泣くぞというつもりで見に行くのですけど、その前に忘れてしまっているようなあらすじを思い出すために再読してみました。

いやぁいいですねぇ。日本酒を飲んでいたからかわからないけれど最初の10ページぐらいから泣いてましたよ。本を読みながらこんなに泣くのは久しぶりです。ページに涙がボトボト落ちるのも気にせず次のページ、次のページへと読み進めていきました。今回読んで感じたのはこの作品の中には人の"悪意"ってのがまったくないんだなぁってところですね。すべての人が誰かのことを想い、善意によってすべての関係性が説明できそうな気がします。それと途中で気付いたのですけど、地の文が過去形で書かれているんですね。それがエンディングを想像させてくれて、いい感じに積み重なっていくのが素晴らしい。小川洋子さんの文章力に感心しきりでした。以前読んだ「凍りついた香り」とはエライ違いだ。それに誰もが誰かを愛情に満ちたまなざしで見ている。博士は実の父親以上に父親的だし、母親は実の母親以上に母親的だし、子供は実の子供以上に子供的だ。

最初に読んだときはまだ話題にもなっていなかったころ、全然知らなくて本屋さんで並んでいるのを見て、タイトルに数式って入ってるだけで買った本だった。家政婦が博士に恋をして云々みたいなことを予想、期待して読んでいた。結局それはでてこないけれど、喜びに満ちあふれた裏切りを感じさせてくれた。

それにしても、自分の大好きな本を紹介する難しさを改めて感じています。作品の見せるちょっとした表情ですら愛おしいのだもの。それを説明するのは難しいですね。

これをうまく映画化できているのだろうか、と不安になっている。ちょっとした表現で泣いている自分を読みながら発見してしまい、これを映画だとどう表現するんだ?なんて思ったり、過去形であらわされた地の文はどうするんだろう、とか悪意を感じさせないことは映像で可能なのかしら?とか、博士が数学を考えているときに空中の一点を見つめ続ける演技をただ呆けているようにしか見えなかったら失望してしまうし。でもその点は「半落ち」の寺尾聰なのだから大丈夫って安心感はあるけどね。まぁなんにしろ楽しみです。今日ちょっと調べてみて知ったのですけど寺尾聰って高校が僕と一緒なのね。親近感が一気に湧いてしまいました。



posted by kbb at 14:19 | Comment(12) | TrackBack(29) | 小川洋子

2006年01月07日

まどろむ夜のUFO-角田光代

「まどろむ夜のUFO」 角田光代

まどろむ夜のUFO40代後半旦那有り、子供無しの仕事ばりばりのキャリアウーマンが少子化問題について話しているのを聞いて空しくなってしまったkbbです。こんにちは。

今日の本は角田光代の「まどろむ夜のUFO」です。中編2本と短編1本の作品集。彼女の文章との最初の出会いは毎日新聞に書いてあった「読書日記」というコラムだった。読んだ本を紹介するって主旨のものだけれど、その文章がすっごく読みやすくて表現もおもしろかったので、読んでみようと思い立ったのが3年前ぐらい。その記事は切り抜いてずっと机の前のコルクボードに貼ってあってもうすっかりタバコのせいで色も褪せている。しかし、ずっとその記事が貼ってあるにもかかわらず、最近話題になっている角田光代とまったく結びつかなかった。で、たまたま本屋に行ってたらおいてあった文庫本を買って読んでいてふと目をあげてその記事が目に付き思い出した次第です。

なんだか描こうとしているのは現実感のない川上弘美的世界なのかなって思ってしまった。でもどっちが先だかは知らないけど(デビューは角田光代の方が先みたい。ということは川上弘美の描く角田光代的世界といったほうがいいのかしら)。同じ世界なのかなと思いつつもその入り口である文章のスタイルが全然違うから文章が全然頭にはいってこない。薄い文庫本なのに読むのに3日もかかってしまいました。これは現在の自分の調子の問題であるのかもしれないけれど。なんだかこの小説を読んでいたら自分の常識というかよって立つところというか自分の立場がぐらぐら揺れはじめてしまって、自分はこんなところで何をやっているんだろうって思ってしまって、そんな時に冒頭のことがあったわけです。だからその人が何を言うのも自由だし、批判するつもりもないのだけれど、この人は何をいってるのだろうって思ってしまって空しさしか感じなかったのでした。

とにかく作品中に非現実的というか非常識というか常識ではわりきれない人たちが多くて、うまくその世界を想像できなかった。最後の短編"ギャングの夜"はおもしろいと思ったのだけれど、その前の2編で消耗しきっていたのでそこまで新鮮な喜びを感じられなかったのが残念。自分が回復したときにでも別の短編集を読んでみようと思う。てかこの人他に短編集だしているのかしら。探さないと。というわけで彼女への評価はひとまず保留です。


posted by kbb at 10:21 | Comment(4) | TrackBack(1) | 角田光代

2006年01月06日

今年の目標なんかここいらで

読んだ本はあるのだけれど、今日はひとまずおいておいてここに今年の目標なんかを書こうかと。目標はよく書いていつも見るところに貼っておくといいなんて言うけれど、紙とペンを用意するのがめんどくさいので、こちらに書こうと思います。紙とペンを用意するのがめんどくさい時点でそんな目標果たされるのかどうかわからないですけれど(笑)

今年の目標は二つ!

1. 人との会話で、返事・反論をする前に「そうだね」とひとこといれる。
2. 人の話を途中でさえぎらずに最後まで聞く。

なんてことにしてみました。本当は人の意見を批判・否定しない、ってことにしたかったのだけれどそれは性格的にムリだし、だいたいそんなやつと話ししても僕自身がつまらないと思えてきたので却下しました。

数年前に「ひとのせいにしない!」って目標をたてたらなにもかもが自分のせいに思えてきてそれの反動でかわからないけれど最近は人と話しをしていても、その人の意見を否定するような話しかたしかしていない自分がいて、これじゃだめだと思い立ち今年はこんな目標を。

新年会でこれを言った友人に帰り道にどうだった?と聞いたら今日は大丈夫だったと言われたのでなんとかやっていけそうです。基本的に数年単位の長いスパンで目標達成しようと思っているので長い目でみてやってください。(。・_・。)ノよろしく

posted by kbb at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月05日

映画 ブリジット・ジョーンズの日記

ブリジット・ジョーンズの日記.jpg

テレビで見たよ〜。正月はおもしろそうな映画がいっぱいでレコーダーがいっぱいになってしまったよ。

それにしてもこの映画がこんなに面白いとは思わなかった。公開当時の宣伝文句は確か女性向けの映画だってことだったと思うけど、これは男性向けの映画として見ても面白いかなと。

男性と一緒じゃないときの女性の姿を見られるのだもの。

デートの前の晩の夜に、鏡をみながら一人ファッションショーとか女友達とのグチの言い合いとかね。デートに行くときにスタイルをよく見せるためにデカパンをはくか、ベッドの時のためにセクシーな勝負下着をはくかなんて30過ぎなきゃ抱けない女性のジレンマなんてのも見てて笑っちゃいました。昔テレビで桃井かおりが

どんな服着ていけばいいかなって?

友達に聞かれて、

男なんて裸になれば誰でも落とせるわよ。

って言ってたのを思い出しました。

主演のレニー・ゼルウィガーは胸が大きいだけでお世辞にも美人さんとは言えないのに、デートの前やデート中の、彼をみつめる目とその笑顔にやられてしまいました。こんな表情見せられたらどんな男でもイチコロだね。
posted by kbb at 19:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2006年01月04日

主な登場人物-清水義範

「主な登場人物」 清水義範

主な登場人物パスティーシュ・・・[(フランス) pastiche] 音楽・美術・文学で、先行作品の主題やスタイルを模倣・剽窃・混成などの手法によって改変してできた作品。パスティシュ。(goo辞書より


清水義範はパスティーシュの名手だとよくいわれる。様々な人々により様々なシチュエーションで発せられる言葉を彼はアンテナを張り巡らせてキャッチして、それをじっくり愛情豊かなまなざしで観察する。彼の著作数は多いと思うけど、彼にはきっとネタ切れなんてことがないのだろう。ネタを探すのなら渋谷の雑踏にでも立てばいいのだから。彼の作品をみていると、文体なんてのはそれこそ人の数ぐらいあるのではないかと思わせられる。でもそれをしっかりと一般化して誰もが「うんうん」とうなずけるスタイルにしてそれでおもしろい世界を見せてくれる。

今回の作品集にもニュースショー、留守番電話の録音された声、批評家の文章、注釈文など様々な文体をつかって作品をつくりあげている。

例えば作品集の一編"私は船戸川事件をこう見る”では、様々な批評家連中がある事件について分析もしくは言及するという形をとっているのだけれど、これだって今回の耐震偽造問題で様々な人たちが、それこそニュースからワイドショー、はたまた居酒屋の片隅で発されてきた言葉とほぼ同じく犯人探しからはじまって何が悪い、いやこれが悪いっていう会話とまったく同じ事が行われる。

"問題はなんですか"という短編は新聞の一般読者からの悩み相談とそれに答える識者の文章が載っている。識者は読者からの相談にうまく答えていくのだけれど、僕はじつは相談を受けるのが苦手だ。相談をするときってのは相談する人にはもう心の中に答えがある程度用意されていてそれを後押ししてくれる言葉が欲しくてすることが多いと思う。もしくはただ話しを聞いて欲しいだけのときもあるかもしれない。でも、それがわかっていながら僕は僕なりに相談について真剣に考えてしまって、彼ら彼女らがこう言って欲しいだろうなってことがある程度想像できながら、それとはまったく逆のことを言ってしまい失望させてしまうことがある。そういうときは言って欲しい言葉をいってあげなければとわかっているのだけれど、それができない。でも相談を受けること自体は好きなのよね。頼られてるのかしらって思えるし、うまく答えを見つけられたときの彼女たちのうれしそうな笑顔ったらありゃしないもの。それになによりこういってしまっては語弊があるかもしれないけれど、いい酒の肴になるからね。

"近頃の若者は"の中におもしろい言葉があったので引用してしめくくり。

今の若者は顔が美しいわな。そういう点では、情けないことだ。木ではなく、草花になったようなもんだわな。


うまい!今度飲み屋でかっこよく決めてやろうかしら。あれ、これって自分がおやじだってことをさらけ出しているだけだな・・・。




posted by kbb at 22:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | 清水義範

よく当たると思われる占い

おはようございます。

ちょっと読書が追い付いていないのでよく当たると思う占いなんかを紹介してお茶を濁してみようかと思います。

ファンタジージョブ占い

僕の結果はこちら。やってみたのだけれど本当に当たっていると思うな。特に「個性豊かで豊富な才能を隠し持っている。」なんてところね(笑)痛いよ痛いよ。石なんて投げつけないでくださいな。はい、すいません。嘘つきました。いやでも占いなんて心理的に後押ししてくれるものだと信じていますのでこれはこれでありかと・・・。

ということでどうぞみなさんもやってみてくださいな。
posted by kbb at 08:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記

2006年01月03日

ALWAYS 三丁目の夕日

三丁目の夕日特別編.jpg

映画三丁目の夕日を見てきました。思いっきり泣きたくて、なんだったら泣いてもおかしくないシチューションになるかなって考えたら思いっきり泣ける映画を見ればいいんだ!と思い立ち早速友人に連絡。

okの返事をもらって行ってきましたよ、六本木ヒルズ。初六本木ヒルズでした。でっかいビルを見上げておのぼりさんのようになりながら、おしゃれな格好をして颯爽と乗り込んだのですけれどなんだか売れている映画のようで見たかった回の入場券は売り切れ。後ろ髪をひかれる思いで六本木ヒルズを後にしてお昼を食べてから一回家に帰ってまた待ち合わせをして吉祥寺の19:15の回で見てきました。

ネット上でアップしてある感想を見て、誰もが大絶賛。みんなが泣いた!とかはじめて映画館で泣きましたって人もいてこれは絶対泣けるぞと意気込んで行ったのがまずかった。全然泣けない。最初のころはきっと導入部だからまだまだ泣けるわけがないと思いつつも我慢してじっと見ていましたが、結局あんまり泣けませんでした。「半落ち」でハンカチを絞ったら涙がしたたるほど泣いた僕はそれ以上のものを期待してたのだけれど、ハンカチが映画中に乾いてしまうほどしか泣けなかったです。いくつか泣けるところもあったのですけれど、CGを使っている場面が多くてちょっとそこで現実にひきもどされたり、いくつかのストーリーが絡み合っている映画なので、イベントが変わるたびに涙がとまってしまってクライマックスでどわーーーーって感じの涙を流すことができなかった。むしろこの映画はコメディ映画か!?ってほど笑わせてもらいましたよ。それに予定調和的に先が見えてしまったのも泣けなかった原因なんだろうな。

それに昭和30年代を生きたこともなければ、子供をもったこともないので、うまく入れなかったのも原因かもね。それでも六チャン役の堀北真希さんのかわいいかわいい真っ赤なほっぺたや僕好みのワンピースがいくつか登場してくれたので幸せいっぱいの2時間でしたけどね。

でも、映画の中で六チャン六チャンと言うたびに、一緒に行った子の犬の名前が六チャンなので笑いをこらえるのに必死でしたよ。

映画公式ページ
公式割引券

帰りに映画話でもりあがりつつ熱燗を傾けながら楽しい新年会ができました。楽しいお酒は人を幸せにしてくれるね。


posted by kbb at 17:09 | Comment(0) | TrackBack(8) | 映画

インストール-綿矢りさ

「インストール」 綿矢りさ

インストールいい気分で酔っぱらってテレビをつけっぱなしにして寝たら、朝からコブシの聞いた演歌で起こされたkbbです。おはようございます。

今日の作品は綿矢りさの「インストール」。彼女の作品は話題になっていたときに「どうせおもしろくないよ」なんて元来天の邪鬼の僕は手にとることもしなかったのだけれど、今回は古本で売ってたし安かったので買ってみました。

正直こんなおもしろいとは思いませんでした。もっと早く読んでおけばよかった。なんだか最初の方は彼女の書き方が話し言葉っぽくてどこで息継ぎしていいのかわからないような文章だったので読みにくかったのですけれどそれも慣れてくるとだんだん心地よいリズム感となって作品世界に入るのに役立ってくれたと思います。分量もあんまり長くないので2時間ぐらいで読めちゃったしね。でも初めて読む作家の作品をイッキ読みしたのは久しぶりでした。

タイトルにあるとおりこの物語は登校拒否になった女子高生が小学生に再インストールされていく物語です。主人公の高校三年生の朝子は友人に受験勉強の息抜きにたまには学校なんて来なくてもいいんだよ、といわれてなんとなく学校を休み、なんとなく登校拒否になる。そしてまず部屋のものを全部すてる。布団からピアノから机からパソコンまで。マンションのゴミ置き場で小学生・かずよし君と出会い彼にパソコンをあげてしまう。かずよしはパソコンを再インストールして壊れていたと思われたパソコンを今までよりずっと快適に使えるようにする。かずよしと再会した朝子はアヤシゲなアルバイトをしないかと持ちかけられる。そのアルバイトを通して毎日を労働の日々としたけれど、結局なんにも変わっていないことに気付く。

なんてあらすじを書いちゃうとおもしろくない本みたいになっちゃった・・・。自分の文章力のなさを痛感しちゃいますね。でもほんとにおもしろいのよこれって。

僕も学校にいかなかったからわかるのだけれど、登校拒否ってなんとなくはじめちゃうものなのよね。一回休んじゃえば行かなくてもいいんだって思えちゃう。そうやって親にばれないように制服を着て家をでて電車の中や喫茶店で本を読み時間になったらバイト先に行き、バイトが終わった後にまた制服に着替えて家に帰るってことをやっていた。行かなきゃいけないんだろうなぁって漠然と思いつつもまぁいいか。なんとかなるさって思ってね。そんなことを思い出しながら読み始めたよ。

結局コンピューターと違って自分をインストールしなおすなんてことはできないって朝子もわかるのだけれど、それを自覚することで初めて成長できる人種もいるんじゃないかなって思う。それが弱さだって言われるかもしれないけど、その弱さを自覚しているならいいじゃないかって思うよ。

だいたいいつも同じ作家さんの本を読んでいるのだけれど新しい作家さんの本を読みたくてこの本を手にとったけれど予想以上に満足しています。綿矢りさの他の本も期待して読むことにします。

posted by kbb at 08:53 | Comment(2) | TrackBack(10) | 綿矢りさ

2006年01月02日

紐育のドライ・マティーニ-オキ・シロー

「紐育のドライ・マティーニ」 オキ・シロー

画像はないけどアマゾンに飛ぶよ。おはようございます。正月早々家族で酒を飲んで弟に殴りかかられて体の節々が痛いkbbです。家族で酒を飲みながら話しをすると必ず喧嘩になってしまうのにやるせなさを感じています。もっと日本的で平和的な正月を過ごしたい。

というわけで、酒つながりで今日の作品はオキ・シローの「紐育のドライ・マティーニ」です。このタイトル読めましたか?紐育=ニューヨークです。紐育って言葉がとっても似合うこの本もオキ・シロー節そのままの掌編集です。昔の人は当て字なんだろうけどうまい漢字を選んでいる気がします。桑港=サンフランシスコなんてのも雰囲気があっていいですよね。でも南米のニカラグアやエクアドルの漢字表記はどうかと思いますけどね。ニカラグア=尼加拉瓜 エクアドル=厄瓜多爾ですって。子育て主婦のやりなおし英語さん参照南米の国々に漢字表記をつけた人はこんなに世界が小さくなって南米の国々が身近になるなんて思わなくていいかげんにつけたんでしょうかね。

以前の記事にも書きましたけオキ・シローには高校時代にカクテルのことや酒場での振る舞い方を教わった気がします。そして読んで得た知識をうまく使いこなせずよく恥ずかしい思いをしたものです。

この作品集でもそうですけど、オキ・シローは口べたな男が思い出の酒をしずかにbarですすっている姿を描くのがうまいです。対照的に口の軽い男がカウンターで女性を口説いている姿なんてのはコミカルに描かれているのですけど、僕はまだまだそっちの方なのかしら。僕の場合は口が軽いわけではなくて、何を言っていいのかわからなくて余計なことを言ってしまうタイプですけれどね。背中で物を語れる男になりたい!最近は去年味を覚えた熱燗ばっかり飲んでいて、この二日で一升瓶二本ぐらい空けているのですけど、一升瓶と背中で物を語る男の組み合わせだと高倉健になってしまうので、たまにはカクテルを傾けながら女の子と話すのもいいかなって思っています。でもそれには行きつけの所を探すところからはじめないとね。よく行ってたところは大晦日で閉店してしまって、吉祥寺に毎日通っていたあの頃が懐かしいです。

いつもジンライムばっかり飲んでいて、しかもそのお店の佐藤さん(仮名)がつくったおいしいジンライムしかいや!なんてわがままいっぱい言っていました。佐藤さんは三鷹のお店に移ったのだけれどライムが違うのか同じ味をつくることはできないようで残念でなりません。この作品を読んでいたらギムレットってジンライムと材料も作り方も一緒だけど何が違うの?って不思議に思ったとたんに飲みたくなってきました。今年は吉祥寺あたりで新しくいきつけのお店を見つけてみようかなって思っています。どなたかいいお店知っていたら教えてくださいな。条件はそんなに高くなくて、いつもすいていて、カウンターの椅子はゆったりとしていて、おいしいライムのあるところです。結構わがままでしょ。そんな素敵なお店だったら誰にも紹介しないですよね。(笑)

posted by kbb at 07:55 | Comment(4) | TrackBack(0) | オキ・シロー

2006年01月01日

夢で会いましょう-村上春樹

「夢で会いましょう」 村上春樹 糸井重里

夢で会いましょう.jpgさようなら2005年、こんにちは2006年。明けましておめでとうございます。今年もみなさまにとって幸せな2006年になりますように。初日の出が曇りで見られなかったのが残念で仕方なかったですけど、そんな小さいことにくよくよせずに今年最初の本の紹介を。

今日の作品は2006年にいい夢が見られるように、村上春樹と糸井重里の「夢で会いましょう」です。まぁ内容はタイトルと全然関係なくて、村上、糸井二人が様々なカタカナ語をテーマに書いた短編が収められています。長さも1行だけのものから数ページあるものまで様々でおもしろい趣向ですね。

二人の書いたものが交互に並んでいるわけではなく結構ランダムに並んでいるので今度はどっちだろうなんて読み始めに思うのですけれど、だいたい一行目で当たるのがなかなかおもしろかったです。やっぱり似たような内容でもそれぞれ特徴があるんだなぁ。

今度の作品では久しぶりに村上節というか村上色というかを強く感じられたものでした。まぁ1986年発行の本だから今の作品よりも昔の作品の村上テーストを味わえるのも当然ですね。例えば「アンチテーゼ」をテーマにした作品で"ノルマンディー風新鮮アンチテーゼのガーリックソースかけ”なんてなんじゃそりゃって思うかもしれないけれど、村上春樹が描くとそんなのもあるかもってだんだん思わされてくるのが不思議ですね。ノーム・チョムスキーが人間の言語能力を示すために創造した文

Colorless green ideas sleep furiously.(無色の緑色のアイデアが猛烈に眠る)


これは意味的に通らない文章でも文法的に正しいかどうか母語話者は判定でき、作ることができることを示すために作ったらしいのだけれど、村上春樹にかかればこの文も意味的にも正しい世界につくりあげてくれそうな気がします。

糸井重里の作品を読むのは初めてだったんですけど、今までテレビとかを見ててもなんだか胡散臭さを感じてしまって手に取ることはなかったのですけどなかなかおもしろい文章を書きますね。ちょっと別の作品も読んでみようかとおもいました。

というわけで、今年も幸せな夢を見ましょう。今年もよろしくです。


posted by kbb at 08:25 | Comment(6) | TrackBack(0) | 村上春樹

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。