三月ももう終わりですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?もう今年も1/4終わろうとしています。なんだか焦りを感じてしまうから春はおかしくなっちゃう人が増えるのでしょうかね。誰かが言ったように、春にあふれ出す「誕生」の雰囲気が空気中にあふれだして人間を押しつぶしてしまうから?さて、またもや本とはまったく関係のない前置きをしてしまいました。古本屋でみつけた村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」。なんだか読んだことある気もするけど、なんだか記憶にないし、家の本棚でもみかけないなぁと思いつつ買ってきました。村上春樹の初期の、といっても「1973年のピンボール」のあとに書かれた4編と「羊をめぐる冒険」のあとに書かれた3編ですけど。
いくつかは読んだことがあって、いくつかは読んだことないものでした。具体的にいうならば、"中国行きのスロウ・ボート"、"カンガルー通信"午後の最後の芝生"は読んだ記憶があるけれど"貧乏な叔母さんの話""ニューヨーク炭坑の悲劇""土の中の彼女の小さな犬""シドニーのグリーン・ストリート"は読んだ記憶がなかったです。読んだことのあるやつは他の作品集に入っているんでしょうかね。
"貧乏な叔母さんの話"はなんだかとっても村上春樹的でしたね。ストーリーなんてほとんどなくて物事が動くこともない。だけど物語がちゃんとはじまってちゃんと完結している。久しぶりにこんな村上春樹的なものに触れた気がします。
"土の中の彼女の小さな犬"と”午後の最後の芝生"はなんだかとっても雰囲気が似ている気がします。どこがと説明はできないのだけれどね。どちらもその雰囲気というか流れる空気のようなものに浸ることができてとても嬉しくなる。
"シドニーのグリーン・ストリート"は羊男やら羊博士やらがでてきて、「羊をめぐる冒険」やら「不思議な図書館」とかを思い出させてくれる。私立探偵が羊博士によってとられた羊男の耳を取り返しに行く、というお話。かわいらしい「ちゃーりー」なんかがでてきて、「ちゃーりー」の「この人私の恋人なのよ。」の言葉に僕も一緒になってきゅんとなってしまう。
村上春樹とか、川上弘美とかはホントに文章を書く才能があるのだと思う。彼らの作品は読後に、なんか文章、手紙だろうがメールだろうが小説だろうが、を書いてみようと思わせてくれる。そして、実際に書いてみて彼らの文章には遠く及ばないことを自覚させてくれる。そういった点で彼らの文章はうまいのだと思う。書きたいことやそれらの雰囲気を簡単にわかりやすく、難しい言葉を使わずに伝える。簡単なように見えて、もっとも難しいのだろうな。






















