こんにちは。今年もあと8時間足らずで終わりですね。どんな一年でしたか?僕にとってはぽっかりと穴があいていた一年って感じでしたね。やるべきこともやらず、やってはいけないことばっかりやっていて、反省し通しでした。反省だけなら猿でも出来るって言葉を痛感しますね。本だけはあいかわらずたくさん読んだんですけどね。というわけで、今年最後の更新です。大好きな作家、大崎善生の作品です。大好きといっても、大崎善生の作品はこちらの精神状態によって開くかどうか悩まされるので好きと言えるかどうかって感じではあるんですけどね。
5編の短篇が収録されている短篇集です。今回は元編集者のちょっとかっこいい中年にさしかかった男性だけが主人公でないのが珍しいなって思っちゃいました。いっつもそんな男ばっかりでてくるので、最初の短篇を開いたときに主人公が若い女性だってわかって違和感を感じてしまったんですけどね。
"シンパシー"という短篇に弾をこめていない銃をつかってロシアンゲームをするシーンがでてくるんですけど、弾がはいっていないってわかっているのに、読んでいるだけで(*・o・*)ドキドキ(*・。・*)バクバクしちゃいました。こういうシーンを考えられるってすごいなぁって感心です。なかなか思い付かないですよね。
表題の"孤独か、それに等しいもの"もそうですし、「パイロットフィッシュ」の
一度出会った人間と、一度発した言葉と、人は二度と別れることはできない。
という言葉でもそうでしたが、大崎善生はこういう、短い言葉にすべてをこめるのがうまいですね。彼の作品は弾が全部つまっているような銃のなかから一つずつ弾をとりだしていく作業のような気がします。そうやって一つずつの弾を物語の中からとりだしていきながら、最後に銃を取り出して磨き上げながら眺めて、その銃が心の奥深くにいつまでも残っていく、そんな読後感が彼の作品にはあるような気がします。
今回の作品は短篇集なので、弾を抜いていく作業が少し短かったので物足りなく感じてしまう部分もあるのですけどね。彼の作品は長編の方が満たしてくれますね。
というわけで、今年のエントリーはこれでおしまいです。一年といっても、途中穴があいていましたが、今年も一年ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします!
最後に今年の自分的ベスト3でしめようかと思いまする。
No.3 トールキン 「指輪物語 全10作」
長くて、途中であきらめそうになったけど、読んでいけばいくほど物語から離れられなくなりました。
No.2 瀬尾まいこ 「天国はまだ遠く」
がんばろうって思わせてくれる、素敵な物語でした。
No.1 枡野浩一 「ショートソング」
和歌と物語がうまく合わさっていて、さらに自分のよく行くところをなぞるようなストーリーが気に入りました。
では、来年もよい読書を〜。














