こんにちは。金曜日は朝寝坊してしまい、いつもの電車に乗り遅れてしまいました。電車が遅れていたので遅延証明書がもらえたからいいようなものの、やばかったです。いつもは朝にシャワーを浴びるんですけど、寝坊のせいで浴びれず、自分が臭ってないかしら、と一日中気にしてしまいました。自分の匂いってなかなかわからないですものね。筒井康隆の「敵」の中で主人公の儀助が老臭を気にする場面がでてきます。道で会った隣近所の老人たちの口臭や体臭を感じて、自分もああなってはいまいだろうかと、気にしてしまいます。コロンをいっぱいつけたり、一日に何度も風呂に入ったり。でも、この気持ちわかりますよね。特に加齢臭だ、なんだって最近よくいわれていますものね。どんなに気持ちが若くいるつもりでも、自分から出てくる匂いだけは誰の目もごまかせないですし、匂いだけで判断されてしまって、いいわけもできないですものね。
さて、この作品、元大学教授の儀助が奥さんを亡くして、一人暮らしをしています。作品の前半部分では彼の生活が詳細に描かれています。彼の朝食、昼食、夕食にはじまって、買い物、書斎や客間の一つ一つに一章があてられて細かい描写が続きます。
裏表紙のあらすじを読むと、
ある日、パソコン通信の画面にメッセージが流れる。「敵です。皆が逃げ始めています」
ところがこのストーリーがでてくるのが、小説の中盤をすぎて、そろそろ先が見えてきたころ。前半の筒井康隆が自分の生活を描いたんじゃないだろうかってほど細かい描写がやっと一段落したころです。全然話が動かないので、途中で読むのがいやになっちゃって何度本を置こうかと思っていたのですけど、がんばって読み通しました。読み通してよかった〜〜、と心から言えないのが残念なのですけど……。
まぁそんなわけでシャワーも浴びずに会社に行った僕は満員電車で僕のそばにいる女性や会社で話しかけてきたあの子の表情を必死に読みとろうとしていたんですけど、大丈夫だったようです。もしかして、向こうも必死に顔に出さないようにしていただけかもしれないですけどね。女性はみんな演技がうまいっていうのはいろんな本を読んで得た唯一の真理だと思っていますからね(笑)

























