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2008年11月29日

地下鉄(メトロ)に乗って-浅田次郎

「地下鉄(メトロ)に乗って」 浅田次郎

地下鉄(メトロ)に乗ってこんにちは。

昨日はお誕生日でした。とうとう30の大台です。これからは単位を10として、三ちゃいとして生きていこうと思います。

さて、昨日は誰もつきあってくれる人がいなくて一人で飲む予定だったのですけど、おめでとうメールをくれた女の子に片っ端から「おひま?」って聞いていたら、誕生日に一人で過ごすなんてだめ!っていってくれた子がつきあってくれました。あとからもう一人合流して計三人で楽しく飲むことが出来ました。早く切り上げる予定だったのですけど結局終電まで飲んでしまい、帰りにその子にもらったお花をもって母親のお墓に行って来ました。そのお花をお供えしてありがとう、と言いにね。やっぱり誕生日っていいものですね。

フィッシュマーケットチムタッさて、韓国滞在記、最後のレポートです。残念ながら曇っていて対馬を見ることはできませんでしたけど、釜山の港から海を眺めてみたり、フィッシュマーケットをのぞいてみたりして釜山観光を楽しんだ後、KTXという韓国版新幹線に乗り2時間半でソウルへ。そこで友人の予約してくれたホテルへチェックインして4日目が終了です。

月曜日の昼間は初めて僕ら日本人だけの単独行動。前日に切符の買い方と買うときの韓国語を習っていたので地下鉄はばっちりでした。ソウル中にメトロのネットワークが走っていて、どこへ行ってもすぐに地下鉄の駅を見つけられるので便利ですね。
ミョンドンでおいしそうな鶏の煮込み料理を見つけて最初は甘辛い味に満足していたらどんどん辛くなっていって最後は唇がただれたんじゃないかと思うような料理チムタッという料理を楽しんだり、ソウルタワーの上からソウルの街並みを見下ろしたり。韓国語が話せなくてもなんとかなるものですね。ダイソーで日本のみんなにおみやげが買えて安上がりで済んでよかったよかった。
夕飯は最後の晩餐というわけで、お酒を飲もうと日本風の居酒屋に行きました。犬の具合が悪いみたいだから今日は早く帰るという友人だったのですが盛り上がってしまって結局電車がなくなってしまいタクシーで帰ることになるぐらいまで時間も忘れて、このまま日本に帰りたくないと思わせてくれるような晩餐になりました。

次の日、14時に空港にチェックインという予定で、日本へのおみやげを買いに朝から動き回り、なんとかなったところで時間切れ。昼休みという友人がバスターミナルまで送ってくれて最後のお別れとなりました。別れってどんなときでも寂しいものですけど、次いつ会えるかわからないかと思うと一層悲しいものでした。帰りの飛行機でスチュワーデスさんに、ありがとう、と韓国語で言ったら発音がうまいねって言われてはしゃいでビールを飲み過ぎてしまったりとありましたけど、無事に羽田に戻ってきて旅も終わりました。

スチュワーデスさんにもほめられたことだし、また絶対韓国に行ってやるんだ!って感じで今は韓国語の勉強に燃えています。

さて、韓国で読んだ本第三弾です。旅行中に三冊の本を読んできました。こちらはソウルではなく東京のメトロが舞台です。

ある時メトロの出口を出るとそこは子供の頃住んでいたあの街だった。兄を鉄道飛び込みで亡くした真次は兄からの最後の電話を受け取った母を父親のところから引き取って暮らしていた。母は今でも兄との電話で彼を止めることができなかったことで悔やんでいる。
父は一代で財をなし財閥と呼ばれるぐらいまで育て上げた実業家。誰に対しても厳格で容赦がない。

その後も何回もメトロの出口から過去へと戻らされる真次はそんな父の幼少の頃から財をなすようになるまでを見せられ、母と父の出会いまでも見せられる。そこにいるのはあの厳格な父ではなく、心優しいどこにでもいる若者だった。そんな若者の人生を狂わせたのは戦争という狂気だったのか。それとも女だったのか。

そうやって最後は母と兄の最後の電話の内容まで知らされてしまう。

浅田次郎らしく、ほろっとさせてくれて、最後になんだか元気になれる。どこまで落ちていくことはないのだと教えてくれる。そんな作品になっていました。

僕も毎日通勤でメトロを使っていますけどこんな風に突然昔のところに出たらどうしようってどきどきしてしまいますね。でも母親と会話をして、聞けなかったことをいっぱい聞いてみたいそうも思うな。今日という日を今年も迎えることができた僕は幸せなんでしょうね。

今日は友人が僕のサプライズパーティーを開いてくれるというので楽しみです。毎月恒例なので、サプライズでもなんでもないのですけど、でも楽しみに代わりはないですね。では今日ぐらいはいっぱい酔っぱらって来マース。っていいながらいつも酔っぱらっているんですけどね(笑)




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posted by kbb at 14:39 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ア行

2008年11月27日

夜のピクニック-恩田陸

「夜のピクニック」 恩田陸

夜のピクニックこんばんは。

左の自己紹介のところで、切り捨てで20歳って書いてあるのですけど、とうとう明日で切り捨てても20にはなれなくなっちゃいます。これからは10の位を切り捨てて0ちゃいって紹介することにしようかしら、なんて考えているのですけど、うまくいきますかね。

ペンション慶州





骨付きカルビ海雲台さて、韓国旅行の二日目です。朝も早くから待ち合わせしてバスで世界遺産のある慶州へ向かいました。バスで4時間です。すっごいスピードで飛ばしながらクラクションをものすごく鳴らして疾走するバスに揺られながらついたときにはお尻が痛かったです。
重いバックバックを肩に食い込ませながらペンションへ向かいました。韓国人の友人が予約したペンションへ。そこは白馬の王子様を夢見る女の子が喜びそうな部屋でした。風船が浮いていたり、ハート形の鏡がおいてあったり。部屋に入って四人で思わず顔を見合わせて照れ笑いしてしまうような部屋でした。ついて早々世界遺産を見て回りました。そして帰り道にスーパーによりその日の食材を買いました。そう、寒い中バーベキュー大会です。肉やら酒やら、やっぱりここでもキムチやらを買って寒い寒いいいながら暖かい肉がすぐにさめてしまう外で始まったバーベキュー。でもおいしいお肉と楽しい会話で心はほっかほかです。
次の日、電車で釜山のリゾート地、海雲台(ヘウンデ)へ向かい、韓国人の友人のご両親と会って、おいしい骨付きカルビをごちそうになりました。夏に日本にいらっしゃって、僕が東京を案内したご両親です。久しぶりの再会で誰もが笑顔になっていました。向こうは韓国語しか話せない。僕らは日本語しか話せない。それでもコミュニケーションがとれるものなんですね。まぁまぁ乗りなさい、なんて言われながら車で向かったお店はすっごいおいしくて大満足です。
そしてご両親が予約してくれた高級ホテルに泊まりその日はベッドに足を伸ばして言うことなしでした。

さて、この旅行の間中、バックパックを肩に食い込ませながら歩いていたわけですが、それでも80kmは歩いていません。80kmの道のりを夜通しかけて歩く学校行事が舞台の「夜のピクニック」です。本屋大賞を取って一時期すっごい話題になった作品ですね。

融と忍は仲のいい男通し。歩行祭で一緒にゴールしたいとお互いが思う仲だ。
貴子と美和子は仲のいい女の子通し。やっぱり一緒にゴールしたいと思う。

融と貴子には誰にも言えない秘密がある。親友にも言えないその秘密が二人の仲をぎくしゃくさせる。しかし、その秘密を乗り越えた時、二人の関係は全然違ったものになる。

ってこれじゃあ感想でもなんでもなくて、ただのあらすじですね。バスの中や電車の中で読んでいたのですけど、あまり頭に入ってこなかったのが正直のところです。

うちの大学では有志が企画したミッドナイトウォークという行事があって、夜通し学校まで歩いていくというものだったらしいです。僕は参加したことはないのですけど、それに参加した友人を見ていると共通の達成感というものを共有できるのか、それ以降のみんなの仲の良さがずいぶんうらやましかった記憶があります。

辛いことをみんなで達成するっていうのはきっとなかなか体験できないことなんでしょうね。こういうのを強制的にしろ感じさせる歩行祭というものはなかなかいい経験になるのでしょうね。

韓国旅行なんて楽しい中でどんなに歩いたって何も得る物はない、っていうわけじゃないんですけどね。またわけのわからないことを書き連ねるだけになってしまいましたけど、まっ、いっかの精神でいこうと思います。

さて、20代最後の夜を楽しんでこよっと。





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posted by kbb at 22:36 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ ア行

告白。-芦原すなお 安藤由希 岩井志麻子 岸虎次郎 本沢みなみ 前川麻子 若竹七海

「告白。」 芦原すなお 安藤由希 岩井志麻子 岸虎次郎 本沢みなみ 前川麻子 若竹七海

告白。こんばんは。みなさんご無沙汰しております。韓国から26日に無事帰国いたしました。

ところでさっき自分のブログを開いてみたのですけど、海外の変な広告サイトに飛ばされて、seesaaがウイルスにでも感染したのか!?と心配してgoogleで検索してみたら、ブログパーツで使っている「ザッピング」というところのドメインが変わっていたらしいです。韓国にいるあいだにこうなっていなくてよかったぁと胸をなで下ろしているところです。今日の昼過ぎから23時ぐらいまでのあいだにいらっしゃった方、ドキドキさせてしまってすみませんでした。

富士山プルコギ冷麺





さて、機上から富士山を眺めながら韓国に向かいました。現地で仕事の終わった友人と四苦八苦しながらもなんとか再会しました。
以前学校のプログラムで夏休みにアメリカに語学留学したときに知り合った彼女ですが、そのとき知り合った別の友人も一人来て、僕と僕の連れと四人でおいしいプルコギ屋さんに行きました。
ビールやサンサ酒を飲みながらキムチをつまみおいしい食事をしました。いろんなキムチがあるのにびっくりです。というか、何種類ものキムチや総菜がお通しとして出てくるのにびっくりです。ビールだけ頼んでお通しだけ食べて帰る人はいないのかと心配になってしまいましたけど、韓国人はお酒を飲むときはキムチを食べないんだということを友人に聞き納得してしまいました。飯を食べるときにしかキムチを食べないらしいですよ。まぁここから韓国料理の辛地獄が始まるのですけどね。最後に冷麺をおいしくいただき店をでて、友人の予約してくれたホテルにやっと落ち着いて一日が終わりました。韓国語のまったくわからない僕ですけど、彼女がいてくれたおかげで気分良く酔っぱらって一日を終わることができました。

こうやって始まった韓国旅行ですが、飛行機の上で読み始めてベッドの上で読み終わったのがこの作品集「告白。」です。恋愛アンソロジーと呼べるのでしょうかね。初めて買う出版社の文庫です。「告白」という言葉にまつわるドキドキ感が韓国旅行にぴったりでしょ?と思いつつ読んでいたのですけど、中学生、高校生ぐらいが対象年齢なのでしょうね。ひねくれてしまった僕には少し物足りなかったです。

でも、岩井志麻子の"形見の花園の廃園"の怖すぎるラストや若竹七海の"話を聞いて"のおもしろすぎるラストでまぁまぁ楽しめましたよ。

こういう作品がいくつか入っているのなら損ではないだろうし、高校生ぐらいの子たちがこういう作品に触れられるいい機会になるのではないでしょうかね。

さて韓国の友人とは告白という言葉とは無縁だからこそ友人としていられるわけですが、この日プルコギを食べた四人で釜山まで二泊三日で旅行にいくことになるのですけど、それは次の記事で書くとします。

ではではおやすみなさい。昨日に引き続き日本の布団をむさぼってきます。





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posted by kbb at 00:42 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー

2008年11月20日

定年ゴジラ-重松清

「定年ゴジラ」 重松清

定年ゴジラおはようございます。

今日も寒いですね。天気予報をみていたら、ソウルの現在の気温は-3℃だそうです。寒いんでしょうねぇ。そんな寒いところに行っても朝布団からでることができずに無駄にだらだら過ごしてしまいそうな気がしてしまいます。まぁ休暇に行くのだからそれでもいいのでしょうけどね。

さて、重松清の「定年ゴジラ」です。開発から30年のニュータウン、くぬぎ台が舞台です。新宿から私鉄で約2時間。30年サラリーマンをして子供を育て上げ、そして定年を迎える。毎朝6時台の電車に乗り、0時台の電車で帰ってくる。昼間の、生活の場としての街を知らず生きてきた男たち4人の物語です。

歩き始めは下り坂、これ鉄則。
なにより怖いのは日射病。
ジャージは禁物。腰を痛めるし、腹も出る。

先輩たちがそうやって山崎さんに伝える。みんな散歩の達人だ。
だって他にやることがないんだもん。

開発会社のコンセプトの元に作られたニュータウンの周りには酒を飲むところもない。夫婦と子供二人の家族が住むのに安全な、暮らしやすい、静かな、自然の多い街をつくったら定年後過ごすのにつまらない街ができあがってしまった。
「真面目な息子を育てていたと思ったらつまらない男ができあがってしまった」

そんな街のご近所トラブルや家族の問題、ふるさととは何か、そんなテーマの物語の連作短編集になっています。誰もが歳をとるわけで、いつかは誰にでも定年はやってくる。そのときに人はどう生きるか。趣味ももたず、家族にいい暮らしをさせてやるために毎日遅くまで仕事をする。そこに残るのはなんなのか。

結局誰のために働いているかってことになるのでしょうね。家族の幸せが自分の幸せに感じられる人ならいいのでしょうけど、最後は一人ってことなのでしょうかね。でも、彼らは一人ではない。自分の子供よりも長く一緒に暮らしてきた奥さんがいる。趣味のない人はつまらないなんていうような世間の評価を気にせずに奥さんがそれでいいっていうのならいいのでしょうね。もう数十年一緒にいるのですものね。

僕はかねがね、娘は心配しすぎてしまうから、息子の方がいいなんて言っていたのですけど、よくよく考え見たら僕は男が大嫌いなんですよね。何をしても煮え切らないし、すぐに人のせいにするし、最後に逃げ出すし。それよりも娘の方がかわいいかもしれないですね。まぁかわいいからこそ心配になるのでしょうけどね。でもどうやらやっぱり父親は娘に煙たがられる存在になってしまうようですね。それは寂しいからいやだなぁ。

この本、ブックオフで買ったのですけど、中に血圧を測った結果用紙がはさまっていました。上の血圧が130。少し高血圧気味の人ですね。年齢も性別も書いていないけど、山崎さんのような定年後の男性がすることもなく、読書にはまって買った本なのかしらと想像しながらこの紙をしおりにして読んでいました。少し血圧が高いみたいだから気をつけてくださいね、って心に思いながら。定年を迎えてから寿命まで20年近くあるのです。きっと今までよりも楽しいことが待っているはずですよね。

さて、26日まで更新は休止です。旅行中に読んだ本は記憶に残るものですけど、今回は何を持っていこうかな。まだ決まっていないのですけどね。って本を読みに行くんじゃないのだからなんでもいいですよね。ではでは、いってきます。




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posted by kbb at 08:54 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ サ行

2008年11月19日

欲シガリマセン欲しがります-井上ひさし編

「欲シガリマセン欲しがります」 井上ひさし編

画像はないけどアマゾンに飛ぶよこんばんは。

とうとう明日から韓国です。やっと韓国の友人と連絡もとれ、泊まるところも確保できました。あとはパスポートと航空券さえわすれないで時間通りに空港にいけば韓国の地を踏むことができそうです。入国を断られるようなことがなければね。

さて、井上ひさし編の「欲シガリマセン欲しがります」です。タイトルからもわかるとおり太平洋戦争当時の日本の話です。

といっても、小説ではありません。主人公は大陸で戦った軍人さんでも、太平洋上で戦った軍人さんでも、ましてや特攻機を駆ってその若い命を散らせた若者でもありません。それよりも圧倒的に多数の日本国内にいた普通の人たちの物語です。

物語といいましたけど、フィクションではなく、当時からあった会社の社史の戦争当時の記述を集めています。

毎日新聞や朝日新聞などのマスコミにはじまり、岩波書店、国鉄、新日鉄、三菱銀行、東洋工業、東京国立博物館、女子学習院、後楽園スタヂアム、資生堂、高島屋などなど、いろんな業種から集められています。太平洋戦争当時からあった会社だけあって今では大企業のものばっかりですけど、当時はまだまだビルの一部を間借りして営業していたような会社もあります。

軍人さんの物語はいっぱいあります。しかも、彼らの物語は命がけです。しかし、社史に登場する普通の会社員も命がけで自分の会社、家族、生活を守ろうとしています。彼らも空襲や軍部からの圧力、総力戦という名の国からの営業妨害に負けずに戦っています。

ある人は空襲から上質紙を守るために紙をもって逃げ惑います。ある会社では売るものがなくなっていき、防空用品を売ってしのぎます。ある売店ではとうとうタバコまで統制によって売らせてもらえなくなり、甘くした水を凍らせただけのものを売っていました。あるところではお客さんの預金を守るために必死になって台帳を守ります。

そして、玉音放送によって戦争が終わります。しかし、終わったからといって安心できるわけではありません。敗戦の混乱が戦争中の空襲よりも彼らを苦しめます。売る物を作り出し、焼け跡から台帳を探し出します。占領地だった朝鮮や中国では、民衆の蜂起が発生しないように、平和裡に政権の委譲が行われるように当地の放送局が必死になって戦争が終わったことを伝えます。彼らの多くが自分の身の危険を冒してまで誰かのために生きています。

こういう普通の生活をする人たちにクローズアップした作品ってなかなかないですよね。

おもしろかったのは社史にもいろいろあるんだなぁってこと。年表などにまとめながらお堅く書かれているものから、これは大げさに書きすぎじゃないかと思いつつも小説を読んでいるかのような文学的表現がちりばめられているようなものまで。

僕がこうやって韓国にいけるのも、会社を平気で休めるのも、平和だからなんですよね。ただそれだけの理由でもいいいから、平和が長く、少しだけでも長く続けばいい。そう思うな。




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posted by kbb at 22:40 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ア行

2008年11月18日

小さいつが消えた日-ステファノ・フォン・ロー

「小さいつが消えた日」 ステファノ・フォン・ロー

小さいつが消えた日おはようございます。

昨日のことなんですけど、朝の6時過ぎ、まだまだ気持ちよく暖かい布団の中で眠っていたときのことです、突然隣の部屋の弟が「起きろー!!!」と騒ぎ出しました。なんなんだ、と耳をすましてみるとどうやら同居している彼女を起こしている様子です。ところが彼女の目覚まし時計が鳴っている様子もなく、夜に彼女に聞いてみるとどうやら寝ぼけていた様子。おかげで布団がふっとんだー、って感じで朝もはやくから起こされてしまし、生活のリズムが崩れ初めてこんなに早起きしている次第です。

って、途中でなんかつまらない駄洒落がはいっていましたが、気にしないでください。そんな駄洒落がそこかしこにちりばめられている作品もあるんですから。「ちいさいつが消えた日」です。日本語、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語に堪能だというドイツ人のステファノ・フォン・ローが日本語で書いた作品です。

小さい「つ」とは何者なのか?それは「っ」です。五十音村に住む言葉の妖精たち。ひらがなでもアルファベットでも常に最初にくるという理由でいつもえばっている「あ」さん。資産をいっぱいもっている「し」さん。お金のない「は」さん。一言目には「イヤ」と否定してしまうが、心はやさしい「や」さんなどなど、日本語を作ってくれている五十音が一同に会する宴会が夜毎に行われていました。
ある日そこでいつものように「あ」さんが威張り始め、使われる回数から「の」さんが「の」が一番だと反論し、使われる回数が一番すくないのが一番貴重だと「ぬ」さんが抗議しました。

そしてこれ以上どうにもならないと紛糾してきたときに誰かがこういいます。
「誰が一番えらいかはわからないけど、誰が一番えらくないかは知っているぞ。それは小さい"つ"さ。だって、彼は音をださないからな。」

これを聞いたちいさい「つ」さんは僕なんていらないんだと、村を飛び出します。そこから彼の大冒険がはじめるわけですが、ちいさい「つ」さんがいなくなった街ではいろんな言葉の意味が変わってしまいます。「失態をさらす」が「死体をさらす」になってしまったりと。

これは大変だと、五十音村のメンバーが小さい「つ」さんを探しだして大団円という物語です。

ね?駄洒落がそこかしこにちりばめられている物語だったでしょ?かわいらしいイラストがついていて、小さい「つ」さんが逃げ出したあとのページには逃げ回るちいさい「つ」さんが走り回るイラストが描いてあったりなんかして、とっても心が和まされます。もちろん子供に読み聞かせるのにもちょうどいいかもしれませんね。

英語などの外国語を学んでいるときに、どうして?って思うことがたくさんあったと思うけど、母国語として当たりまえに話しているとどうしても気づかないような不思議あ外国人にはよくわかるんでしょうね。この物語もそんな風に日本語を外国語として学習した著者だからこそ書けたのかもしれませんね。

韓国に行く前に少しは韓国語を勉強していかないと、なんて思っていたのに、結局なんにもやらなかったや。結局覚えた韓国語は「焼酎ください」ぐらいになっています。向こうは酒税が安いようで焼酎が驚くほど安いんですよね。やっぱり向こうでも酒浸りになりそうです。






小さい“つ”が消えた日
  • ステファノ・フォン・ロー
  • 三修社
  • 1470円
Amazonで購入
書評/児童


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2008年11月17日

サウスバウンド-奥田英朗

「サウスバウンド 上」
「サウスバウンド 下」
奥田英朗

サウスバウンド 上サウスバウンド 下こんばんは。

フリマが中止になり、昼間からビールを浴びて酔っぱらったところでフテ寝をしていたら0時近くに電話で起こされてしまって寝られなくなってしまったkbbです。

さて、サウスバウンドです。読もう、読もうと積ん読しておいたままはや数ヶ月。ケーブルテレビで豊川悦司主演の映画「サウスバウンド」を見てたら、すっげーおもしろいな、これというわけで、やっと原作に手が伸びたわけです。トヨエツってあんなお茶目な演技もできるんですね。天海祐希の素敵なお母さんぶりもよかったです。

で、原作を読んでみると、映画よりも全然おもしろい。映画がうまい具合に原作の予告編のようなイイトコ取りになっていて、矛盾しているところがあんまりなかったから素直に読めたのかもしれません。

オトナのような子供、コドモのような大人。自分の主義主張を曲げるぐらいなら生きている意味がない。そんな父親、一郎の姿を息子、二郎の目を通して描かれている。母親は父親の唯一のファン。息子たちはそんな母親のファン。そんな両親が決めた沖縄行きに振り回されながらも、沖縄で自分自身を見つける。父親は言う。

お父さんを見習うな。おとうさんは少し極端だからな。


結局他人の決めたことになんて大した意味もなく、自分が決めたことを自分で行動することによってその人にとっての意味が生まれてくるのだろうか。

(ほんとか嘘かわからないけど)物書きとして西表島に移住し、世間にも社会にも法律にも縛られない生活をしようとした一郎。彼を縛るには世間は狭すぎたし、法律や社会は狭量すぎたのだろう。

西表島で共有生活のようなことをしながら物書きでもしていれば、明日のことを考えながらお酒を飲むなんてつまらないことをしなくてもいいのでしょうけど、僕にはその才能も行動力もない、ということで今日はおとなしく寝ることにしましょうかね。こんな僕のそばに一郎がいたらヘッドロックをかけてくることでしょうけどね。




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posted by kbb at 01:51 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | 奥田英朗

2008年11月16日

ロボットは人間になれるか-長田正

「ロボットは人間になれるか」 長田正

ロボットは人間になれるかこんにちは。

クルム伊達公子がテニス全日本選手権で優勝しましたね。テレビで見ていたのですけど、すごーいの言葉しかだすことができませんでした。相手の選手は21歳ということで、あんなおばさんに、って悔しいだろうけど、これからもがんばって欲しいな。伊達にはまた海外に挑戦してほしい。最年少の記録をつくる石川遼と最年長の記録を作ろうとしている伊達公子、どちらがすごいんだろうか。まぁどちらにしても僕らを感動させてくれることにはかわらないですけどね。

さて、今日も雨でしたね。フリマは中止になってしまいました。せっかく部屋を片づけられるのと、現金をつくって豪華韓国旅行の予定だったんですけど、まぁ天気と赤子にはかなわないからしょうがないですかね。

さて、「ロボットは人間になれるか」です。久しぶりの新書です。長年ロボット研究に従事してきた長田正が著者なのですけど、だからこそ、人間がロボットを作れるか、というタイトルではなくて、ロボットを中心とした言葉をタイトルにできたんでしょうね。

さて、産業ロボットはもうすでに工場などで働いていますけど、人間のような形状をした自律的なロボットをつくれるか、完成するために越えなければならない壁は何か、などを説明してくれています。

そう、この本はロボットとは何か、ということを論じながら人間とは何かが書いてあるんですよね。そこがとっても興味深い作品になっています。

先日農大の横を通ったら、ジュンとゴエモンが歩いているのを見ました。

といっても北海道で暮らすあの純なわけでもなく、世紀の大泥棒の五右衛門なわけでもなく、学生に牽かれたかわいらしいポニーだったんですけどね。

というように、人間には言葉から二つ以上の意味をイメージすることができるけど、その能力をどうやってロボットに整備するかが問題なのでしょうね。そこのところがどこまで研究がすすんでいるのかはわかりませんが、そうやって人間の心ってできているのだろうなぁって想像しています。

まぁ女の子の心もわからない僕に、人間の心を想像することなんてできるはずもないんですけどね。




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posted by kbb at 10:58 | 東京 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ナ行

2008年11月15日

雪が降る-藤原伊織

「雪が降る」 藤原伊織

雪が降るおはようございます。

先週の土曜日ですが、フリーマーケットを計画していました。以前のフリマの時に友人一同から集めたものの売れ残ってしまったものをいい加減売らないと僕の部屋は足の踏み場もない。ってその前からそうだったんですけど、今はそういういいわけをしています。というわけで、韓国行くのに贅沢をするためにも現金をつくっていこうというわけで出店を計画したのですけど、先週の土曜日は朝から雨で明日の日曜日に変更したのですけど、天気がいいのは今日までで明日からは下り坂のようですね。雨女がいるようにしか思えません。一緒に出店する人を考え直した方がいいのでしょうかね。

さて、以前「テロリストのパラソル」で気に入ってしまった藤原伊織の作品、「雪が降る」です。最近寒くなって朝に布団からでるのがどんどん辛くなってきましたけど、この季節にぴったりのタイトルです。

6編が収録されている短編集となっています。「テロリストのパラソル」の主人公、島村の物語"銀の塩"、大切なのものを壊されたときの人の行動を描いた"台風"、同期と取り合った女、そして自分が死なせてしまった女、陽子の息子から突然のメールが来たところから物語が始まる表題作"雪が降る"。どの物語も、自分の大切な物を守るために自分自身のルールをもっている男たちが主人公です。ハードボイルドというのか、こういう男っていいですよねぇ。なかなか見つけられない。まぁ近寄りがたいっていうのもあるだろうし、人になかなか心を開こうとしないっていうのもあるのでしょうね。

そんな男が主人公の他の五編と違って一つだけ異色の作品がありました。"トマト"という短編です。

「私はね、人魚なのよ」
というセリフからはじまるこの物語。こういう書き出しの物語を僕は好きなのでしょうかね。川上弘美の"神様"もこんな書き出しでしたしね。

銀座の街中で声をかけてきた人魚とバーに行きお酒を飲むという物語です。彼女が銀座までやってきた理由、それはトマトを食べること。人魚の世界にはないトマトを食べたという先輩の「風と太陽の光がつまっている」という話を聞いてどうしても食べたくなってやってきた彼女。彼女にとって最初の経験となったトマトを食べるという行為。

新しい経験って、だいたいむごたらしくて悲惨なもの

でも、最後にこう続ける。

でも、どんな経験も少なくともゴミじゃない


僕もなんかむごたらしくて悲惨な新しい経験をしてみたくなってきました。そういう勇気をくれるこの物語。こんな物語も書けるなんてまた一層藤原伊織にはまってしまいそうな気がしてきました。それともむごたらしく悲惨な新しい経験のために新しい作家さんを手に取るべきなのでしょうね。少なくともその経験はゴミにはならないはずですからね。




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2008年11月13日

仙人の壺-南伸坊

「仙人の壺」 南伸坊

仙人の壺こんばんは。

今日驚きのニュースが舞い降りてきました。
僕は実家に住んでいるわけですが、実家の固定電話が解約されていました。しかも9月に。もう二ヶ月も経つのに、それを知らされていなかった僕ってどうなんでしょうかね。勤務先にも前の番号を知らせていたのに。。。笑ってやり過ごせればいいのでしょうけどね。

さて、そんなこと気にせずにすむ仙人のお話がいっぱいでてくる作品、「仙人の壺」です。南伸坊が中国の昔話を漫画仕立てにしている作品です。

16本の作品が収録されているのですけど、南伸坊のほのぼのとした感じのイラストでこわいお話なんかも描かれていて、ドキドキしてしまいます。

帝に用いられたいと希望して、帝の元で働くことになった仙人が術をみせてみよと言われて白い石の山羊になりそのまま逃げてしまうお話や、帝に術を教えることになった仙人が中途半端なものしか教授せずそれを諫められると、柱になって逃げてしまうお話などなど、仙人も大変なんだなぁって思わせるお話が多数収録されています。

他にも、「蛇足」の成立なんかも説明されていて、フムフムと思わずうなってしまうようなお話も多くて満足できる作品になっています。漫画のあとに南伸坊自身によるそのお話についての解説がついているのがいいですね。

仙人のようになれない僕ですから、霞を食べながら俗世のことなんて気にしないなんて心持ちでいることができないのですけど、あんまりいろんなことに気を取られているとストレスしかたまらないですよね。仙人のようにならないと人間は不満なく生きていくことはできないのでしょうかね。それとも少しぐらいはそういった不満を抱かなければつまらない人生になってしまうのかもしれないですね。




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2008年11月11日

間違いだらけのビール選び-清水義範

「間違いだらけのビール選び」 清水義範

間違いだらけのビール選びこんばんは。

最近、お昼に裏の喫茶店へ行くのをやめて、近くの移動販売のお弁当屋さんで買ったお弁当を持って公園でまったりとしています。オフィス街にでてくる弁当屋さんのお弁当があんなに安くておいしいのを初めて知ってびっくりしています。帰り道にも駅の近くで売っていてくれれば買って帰るのになぁ。にしても、寒い季節になってから外でお弁当を食べるのはどう考えても間違った判断ですよねぇ。周りのベンチでお弁当を食べている人がぜんぜんいないのが納得できますものね。

さて、外でお弁当を食べる季節は間違えてもビールの味は間違えない自信がある僕ですが、そんな人がテーマの作品が表題作の「間違いだらけのビール選び」です。

最近では発泡酒や第三のビールなどなど、ビールとは名ばかりのものが増えています。僕はアサヒスーパードライしか買わないので、他のは習慣的には飲まないのですけど、飲んでいる人に言わせると、味なんて大して変わらないそうですね。って、言われると、自分がなんだか損をしている気がするのですけど、でも、そこは譲れないんですよねぇ。

表題作の作品も、ビール会社によって普段飲んでいたビールの味を突然変えられてしまい、他のビールも飲んでみるかとなじみの酒屋にサンプルをもらうも何がなんだかわからなくなってしまうというお話でした。

この作品集は短編集ですけど、他にも清水義範風の風刺の効いた現代に対する見方がよくでています。

セクシー系の声優さんがストーカーに襲われる話。清水義範自身のNHKでの経験を元にしたお話。年末のデパートの仕事で家でゆっくりできなかった父親が正月に家族に見捨てられるお話。

どれもこれもありそうな話で、怖さが感じられるものばかりになっています。

昼休みってなぜか一人になりたいし、自分の机からも離れたいからどうしても公園とかになっちゃうんですよね。コーヒーが飲めてゆっくりタバコが吸えるお店を見つけられればいいのだけれど、最近はタバコに対して冷たい人が多いですからねぇ。困った物です。




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2008年11月09日

泣かない女はいない-長嶋有

「泣かない女はいない」 長嶋有

泣かない女はいないこんにちは。

さきほど、いやなことがあって、って書きましたけど、そんなことは歯を食いしばって我慢して酒でも飲んで早く寝るのが一番ですね。

さて、長嶋有の作品です。「泣かない女はいない」。いいタイトルでしょ?久しぶりにタイトルに惚れて買った作品です。だからなんの予備知識もなく、読み始めたのですけど、中身もなかなかのものでしたよ。

"泣かない女はいない"と"センスなし"の二編が収録されています。"泣かない女はいない"の主人公はなかなか泣きそうにない女の子、睦美です。ある日就職したのは埼玉の郊外にある物流センター。そこで出会った樋川に徐々に惹かれていく。同棲している彼はいるけれど、失業中の彼と生活のリズムが合わない睦美はリズムだけでなく、価値観までずれていってしまう。倉庫の二階を見上げるといつもいる樋川さん。ほとんど話したこともなければ、デートをしたこともないけれど、彼に樋川とつきあいたいので別れようとうち明けてしまう。なかなかこの辺の気持ちが難しいですよね。自分を偽っていつまでもずるずるといける人もいれば、こうやって一つ一つをしっかりと確定させていかなければならない人もいる。

タイトルのもとになったのはボブ・マーリーの"no woman no cry"という歌詞。残念ながら僕はこの歌を聴いたことがないので、どんな雰囲気の曲なのかわからないのですけど、きっとこの小説の雰囲気にしっくり合ってる曲なんでしょうね。

知っている人はわかったと思うのですけど、このタイトルの訳は勘違いなんですよね。"no woman no cry"というのは、「おまえ、泣くなよ」ってぐらいの意味の歌詞になるようです。

でもそんな勘違いもとても長嶋有の書くお話らしくていいなぁって感じです。

長嶋有の小説は「猛スピードで母は」から入ったのですけど、あの時に感じた、いいなぁ、この世界って感じがしっかりと描けていて、最近読んだ「ジャージの二人」やらなんやらと比べても全然こっちの方がいいですね。

どなたか「泣かない男もいない」ってタイトルで小説書いてくれませんかね。長嶋有が書いてくれるのが一番かもしれないですね、樋川さんあたりを主人公にしてね。




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納棺夫日記 増補改訂版-青木新門

「納棺夫日記 増補改訂版」 青木新門

納棺夫日記 増補改訂版こんにちは。

さきほど、本の整理をしてみました。おかげで本棚のスペースが増えてまだもう少し本がおけると安心したところです。といっても、少し本を移動しただけなので、またすぐにいっぱいになっちゃうんでしょうけどね。

さて、「納棺夫日記」です。映画「おくりびと」がえらくよかったので読んでみました。本木雅弘が読んでおくりびとの製作を監督にすすめたという作品です。

納棺夫という職業についた著者が人の死、宗教、納棺夫という職業などなど死にまつわる彼の考え方が描かれています。

映画で描かれていたように、奥さんにけがらわしいと言われたり、親戚から絶縁だといわれたり、あの映画で描かれていたようなことを経験してきた著者の古今東西の宗教、哲学について、死についてがむしゃらに勉強したことがよくわかる内容になっています。

でも、そういった彼が勉強して得た知識よりもなによりも僕の心にいつまでも残っているのは彼が自分の経験から得た言葉。富山で生まれ育った彼には富山にしかない、みぞれの季節というものからみぞれと人の生死に対する考え方がよく似ていると話す。みぞれもその日の気温によって、雨と雪の混じり具合がかわるように、人の心に占める生死の割合もその時代の背景によって変わっていくという。戦争や飢饉がおこれば、死が語られることが多くなるけど、平和や繁栄の時代にはいかに生きるかということしか語られることがない。いかに死ぬかということが語られない世の中では人は死を忌み嫌う物としか感じなくなってしまうという。

だから彼は、宗教的に納棺を行うのではなく、仕事として、営みとして納棺師として納棺という仕事をしようと、心に決める。そうやって周りの反対や気持ちを押し切ってその仕事を最後までやり通す。

死に触れることが多かった彼だからこそ、書けることなのでしょうね。

元々詩人として活動していた彼でしたけど、その後吉村昭の推薦により同人誌に小説などを寄稿していたけど、経営していた喫茶店の倒産などを乗り越えて、納棺師として生きていくことになる。そういった文学的な素地のあったひとだからこそ、彼の言葉がストンと心に響いてくるのかもしれない。

本の整理をしていて、この本棚で移動させられたり、保管させられたりしている間はこいつらは生命がないような、いわば死んだ書としてしか存在することができない。だからこそ、いろんな人にいい本をいっぱい紹介して、こいつらを生き返らせることができたら、いいなぁ。そんな風に思ってしまいました。




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だれかのいとしいひと-角田光代

「だれかのいとしいひと」 角田光代

だれかのいとしいひとこんにちは。

4冊目の更新ですね。ここまでくるとおまえ、何冊ストックしてあるんだよ!?って感じですよね。フフフ。まだまだあるんですよ、実は(笑)。更新していないときでも、通勤時間中に一日一冊ぐらい読んでしまうんですもの。先月全然更新していなかったので、そのときのがたまっているんです。お恥ずかしい話ですけどね。

さて、角田光代「だれかのいとしいひと」です。

転校生じゃないという理由でふられた女の子。元彼のアパートから大切なポスターを盗んでこようとするフリーライター。親友との仲を深めようとするあまり、なにもかも共有したくて、親友の恋人と寝る癖がある女の子。誕生日休暇を静かに過ごすつもりが一人ハワイで過ごすことになってしまった女の子。弟が事故を起こし、それの賠償金を払う羽目になり、さらに恋人にも借金をした弟が行方不明となり、恋人から盗人呼ばわりされて捨てられる女の子。

そんな変な女の子たちがいっぱいでてくる作品集です。9つの短編が収められています。

どこか変だけど、どこかしら共鳴してしまう女の子たち。僕は男だけれど、それでも彼女たちの少しずつが理解できてしまう。それはきっと、彼女たちの物語が、普段の生活をしているのに、ちょっとした横道に入ってしまっていつまでも元の道に戻れなくなってしまったようなものだからだろうか。

"誕生日休暇"でその日も休みなんてもらわずに仕事をしているつもりだったのに、まわりの誰も彼もが親切心からチケットやホテルの手配までしてくれる女の子が登場するのだけれど、僕の会社にはそんな制度がないからこれだけはうらやましかったなぁ。そんな休暇があれば、一ヶ月とか二ヶ月らいヨーロッパあたりに行きたいと常々思っているのだけれど、仕事を辞めなければ無理なんでしょうね。でも、そうやって休みもとらずに自分の経験を増やすために海外にでるような時間もとれないような会社員がなにを生産したところでそれってたかがしれているものにしかならない気がするんですよね。ってただ旅行に行きたいだけなんですけどね。って行くんですけどね、20日から韓国に行くんですけどね(笑)。

といっても、韓国に住む友人が手配してくれるというホテルの予約がすんでいないので、それだけが気がかりなんですけどね。航空券をとったよー、と伝えてから連絡が途絶えているのですけど、大丈夫なのでしょうかね。どなたか、韓国に詳しいかたいらっしゃったらここがおもしろかったよーっていうコメントをおねがいしまーす。




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posted by kbb at 14:38 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 角田光代

魔王-伊坂幸太郎

「魔王」 伊坂幸太郎

魔王こんにちは。

さて、今日三回目の更新です。「ぺ」がつまらなかったからだとか言って「にぎやかな部屋」をアップしましたけど、そんなのただのいいわけで、ちょっとイヤなことがあったので、文章を書いて忘れていたいだけなんでしょうね。というわけで、伊坂幸太郎の「魔王」です。

最近伊坂幸太郎ブームが自分の中でおこっているようで、短い間に何冊も読んでいる気がします。絲山秋子や瀬尾まいこもそういう時があったので、これはもうどうしようもない癖なんでしょうかね。はまっちゃうとなかなか抜け出せないんですよね。女の子にも愛情を持ってはまってあげるのに、誰も私の所へおいでと言ってくれないのはなぜなんでしょうかね。

会社員の安藤と弟の潤也が主人公の物語です。といっても、二つの物語が収録されていて、それぞれの主人公がっていう感じですけどね。

兄の安藤はある日、自分に特殊な能力があることを知る。誰かを操って自分が言わせたい言葉を言わせることができることに気づいたのだ。そんな頃日本ではある政治家が頭角をあらわしてきた。不況にあえぐ日本で、私を首相にして五年後に景気がよくなっていなければ私のクビをはねればいい、とテレビで大言を吐くような男だった。そんな言葉をはく男を日本中が熱気を持って迎える。そんな状況に不安を感じた安藤はその政治家の街頭演説会に行き、彼の支持を失わせるような言葉を彼自身に言わせようとする。その街頭演説会場で安藤は脳溢血で死んでしまう。

これが一つ目の短編"魔王"の物語。二つ目の"呼吸"は安藤が死んで五年後の物語。政治家は首相になり、五年が経とうとしている。景気もよくなり、彼の意向による憲法改正が行われようとしている。世の中が大きく変わろうとしているときに、弟、潤也も自分に特殊な能力があることに気づく。それは10分の1までの確率のものなら自分は当てられるという物。じゃんけんでは負けることはないし、10頭立て以下の競馬なら負けない。その能力を使って世の中を変えようとする潤也。

これが「魔王」という一冊の物語となっています。でも正直いって伊坂幸太郎がこの物語でいいたいことがよくわからなかった。こうやって民衆の支持によって支えられている政治家の強引な変革は怖いことなのだよ、とか、ファシズムのようにみんなの意見が一つになるのって怖くない?って言いたいのかしらなんて思いつつ読みすすめていきました。今の世の中、少し前の民衆の支持をパフォーマンスで得た首相、そこらを頭に思い描きながらね。

ところが、あとがきでこういいきります。

この物語の中には、ファシズムや憲法、国民投票などがでてきますが、それらはすべてテーマではなく、そういったことに関する特定のメッセージも含んでいません。


なんだか最後に裏切られた気分です。もし本当にそうなのであれば、僕はこの作品から何も手に入れることができなかったことになるし、もしこれが自分の身を守るために書いた物なのだとしたら、最後の最後で、やっぱやーめた、と言われて全てをなしにされた小学生のときの野球を思い出してしまいます。

この物語の続編ともいうべき「モダンタイムス」という作品がでていますね。これじゃあなんだか欲求不満になりそうだから、「モダンタイムス」も読んでしまいそうな気がします。これも伊坂幸太郎の戦略なのでしょうかね。




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にぎやかな部屋-星新一

「にぎやかな部屋」 星新一

にぎやかな部屋こんにちは。

先ほどアップした記事で、今日を終わるのはあまりにもひどいなぁと自分がいやなので、今日の2本目です。

星新一の「にぎやかな部屋」。先ほどアップした「ぺ」と同じ時に買った本です。どうしてもその日は星新一の気分だったんですね。イキガミで話題になった"生活維持省"を読み返したからでしょうかね。

さて、星新一のショートショートを楽しみに読み始めた本書でしたが、最初のお話がなかなか終わらない。あの切れ味するどいエンディングはどこいったのだ!?未だに登場人物の背景を説明する文章が続くのはなぜなのだ!?って思ったところでやっと気づきました。これ、ショートショート集じゃなかったんですよ。あとがきを読むと星新一が最初にして最後の舞台用の脚本として書いた物だそうです。

物語がなかなか興味深くて、登場人物がいっぱいいます。まず小学6年生ぐらいの女の子。そして金貸しでお金を儲けている彼女の父親。そしてインチキ占い師の母親。彼らにはそれしかみえないのですけど、ぼくら読者にはもっと他にも登場人物が見えています。そう、それは彼らの背後霊。背後霊といったって、僕らが思っているような縁があって憑いていたり、守護霊として守ってくれるわけでもなく、死んで霊になった人が適当に選んで憑いているらしい。

さて、金貸しや占いを営む彼らの元にお客さんがひっきりなしにやってきます。そのお客さんにもそれぞれ背後霊がいて、元々いる霊たちとにぎやかにお話がすすんでいきます。

この霊たちもちゃんと自分たちで考えられる能力があるようで、もう何百年も背後霊として生活(?)している江戸時代のスリなんかがおもしろいことをいっています。曰く、人間が多すぎるから昇天できないのだと。霊の世界では、人間よりも霊の数の方が多くなり、霊が人間につけなくなるとその霊は昇天させてもらえるようになるそうです。でも、今後大きな戦争でもない限り人間の数が減ることはありえないから、霊たちが昇天することもできない。永遠に誰かの後ろに憑きながら、つまらない人の人生を眺めていなければならない。

ここでも星新一は人口が多いことを皮肉っているんですね。彼にとってはそれが大きなテーマだったのかもしれないですね。"生活維持省"も人を間引きすることによって幸福な生活が保証される世界でしたものね。

僕の後ろにも背後霊がいて、こんなつまらない人生なんて見ていたくない、なんていわれているのかもしれませんね。彼か彼女かわかりませんけど、背後霊を喜ばせるためにも少しはおもしろおかしい人生に変えないといけませんね。




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posted by kbb at 13:32 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ハ行

ぺ-谷川俊太郎

「ぺ」 谷川俊太郎

ぺおはようございます。

先日、初恋の人を駅で見かけたということをここに書きましたが、その後もなんどかその子を見かけました。今までも同じ時間の電車に乗っていたようですね。ただ僕の目に入らなかっただけなのでしょうね。まぁ相も変わらず声をかけるなんてことはしていないですけどね。

さて、谷川俊太郎の「ぺ」です。カタカナの「ペ」なのか、ひらがなの「ぺ」なのかわからないですけど、タイトルは「ぺ」です。

谷川俊太郎のショートショート集です。最近星新一を読み返したいなぁなんて思いつつ本屋さんにいったら見つけたので買ってしまいました。

星新一のショートショートほど短くはないのですけど、短編と言うには短すぎるのでショートショートなのでしょうね。

ショートショートということでどうしても星新一と比べてしまうのですけど、星新一ほどエンディングに切れ味がするどくないので、残念でなりませんでした。谷川俊太郎が詩人だからなのか、エンディングに「???」が頭の中でうずまいてしまうものも多くて、いったいこれはなんなのだろうか?と読後に考えてしまう物もありました。

と、ここまで来て本の内容に一つもコメントしていないことに気づきました。23編も収録されているのに・・・。

普段本を読みながらここに抜粋できるようなところ、コメントしたいところに付箋をつけているのですけど、この本についた付箋は一カ所だけ。しかも今そこを読み返しても自分がそこで何をいいたかったのかさっぱりわからない。困った物です。

タイトルがすっごいショートショートってオチだったのかもしれないですけど、それもわかりませんけどね。なんていったって僕は初恋の人が同じ電車に乗っていても気づけないぐらい何も目に入っていない人ですからね。




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2008年11月06日

LOVE or LIKE-石田衣良 中田永一 中村航 本多孝好 真伏修三 山本幸久

「LOVE or LIKE」 石田衣良 中田永一 中村航 本多孝好 真伏修三 山本幸久

LOVE or LIKEこんばんは。

今日の朝、いつも通り、ぎりぎりの時間に目覚めて顔を洗うのもそこそこに駅まで走っていったのですけど、いつも乗る電車が行ってしまったあとでした。しょうがないなぁ、今日は遅刻かなぁ、などと一人言をいいながら降りる駅で都合のいい車両までホームを歩いていると、見たことのある顔を見つけました。小学校の時の初恋の相手がそこにいたのです。一度だけ開かれたクラス会で見たことがあるので、成長した顔を見ていたからこそ見つけられたのかもしれませんが、薄い化粧と小学校の頃と同じように背が低いところがまたいいんだなぁ。初恋の頃から僕は小さい子が好きだったんだなぁ、なんて再確認させてくれるような出会いでした。もちろん声なんてかけませんでしたよ。好きな子にはイジワルをして、そうやってかまってくれるのを待つという典型的な男の子だった僕に対して彼女がいい思いを持っているはずがありませんものね。

そんな風に女の子の扱いも知らないうちから人間って恋をするのが不思議でなりませんね。気持ちに応えられたとしてもどう扱っていいのかわからないはずなのにね。

もちろん今でもLoveとLikeの違いなんてわからないですけど、少しはわかる努力をしなければ、と思い興味をもったのが本作、「LOVE or LIKE」です。石田衣良や中村航、本多孝好などなど、アンソロジーで好きになった作家さんも書いていたので安心して読めました。

といっても、やはりLOVEとLIKEを比べるというテーマが難しいからなのか、その答えを明確に作品の中に出している人はいませんでしたね。以前読んだ、"百瀬、こっちを向いて"がすばらしくよかった中田永一にも期待していたのですけど、エンディングはよかったけど、途中がまぁねぇって感じで不満の残る内容だっただけに、残念でなりません。

全体的にLIKEの気持ち、初恋に近い気持ちはきれいに描かれている作品が多かったのですけど、それがLOVEに発展したり、LIKEからLOVEへの変化の過程などが描かれている作品がなかったのが残念です。

そういう点でも、石田衣良がこの作家の中では一つ飛び抜けていたのかもしれませんね。彼が描いたのはバイト先で知り合った大学生の男女。お互いがそのバイト先にいる人を好きなことをうち明けて協力する約束をする。しかし二人の間にも肉体関係がある。しかし、その関係は肉体だけで完結している関係だ。ある日、お互いが好きだった人との仲が発展しないことを知り・・・。

っていう内容だったんですけど、ちゃんとLIKEとLOVEが一つの物語の中にでてきて、一枚上手ですね。

そんな風に他人の書いた物を批評している僕ですが、僕はいつになったらLOVEとLIKEの違いを実感できるようになるのでしょうかね。それともそんなことは知る必要なんてないのでしょうかね。いつかは知りたいなぁって思っているのですけど、それを知る機会を与えてくれない神様ってなんだかいじわるですね。




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2008年11月05日

結婚失格-枡野浩一

「結婚失格」 枡野浩一

結婚失格こんばんは。

このあいだよく行くお店に飲みに行ったら、もうかれこれ5-6年ぐらい前から知っているそこの店長さんが結婚することを知りました。そして結婚式にお呼ばれしてきました。ついこの間生涯初めての結婚式を経験してきたのに、もう二度目ですよ。こうやって人はご祝儀貧乏になっていくんでしょうね。にしても、前回は大学の友人が一緒だったんですけど、今回は知り合いがいないので、どんなテーブルに座ることになるんでしょうか。それだけで緊張して普段よりも酔っぱらってしまいそうな気がします。

さて、そんな話題からこのタイトルの本にいくのは不謹慎ですかね。最近好きな歌人、作家さん、枡野浩一の「結婚失格」です。この本、おもしろいことに各章で書評をしているんですよ。しかも、そのお話というのが枡野浩一自身が経験したであろう、結婚と離婚のお話。といっても、エッセイではなく、それがちゃんと小説となっています。書評小説。なかなかみない試みですよね。それがうまく機能しているのがうれしくなっちゃいますね。

人気AV監督の速見と人気脚本家、香の離婚へ至る過程、そして調停、息子を取り戻そうと速見が奮闘するその様、それらが描かれています。

その物語の合間、合間に速見の言葉で松尾スズキや内田春菊、銀色夏生、松久淳などなど、知っている作家さんもいれば、マイナーな作家さんも含めていろんな作品の書評が載っています。

結論から言えば、速見と香の調停から、息子を巡る二人の戦いは実際に枡野浩一が経験したことらしいです。

あとがき、といか解説のようなものとして枡野浩一、穂村弘、長嶋有の対談が載っていて、結構豪華な顔ぶれなんですけど、ここでも枡野浩一は離婚した元妻に対する愚痴というか、攻撃的な言葉をこれでもか、これでもかってぐらい載せています。ここまで公表してしまったら彼女に対して逆効果なんじゃないかと思うのだけど、やはりそこは言葉を生業にしているだけあって、いくらでも言いたいことが言葉となって彼の中からわき上がってくるようです。

確かにこの小説を読むと、どうしても彼女の方が悪くて、枡野浩一の味方をしてあげたくなるんですけどね。でも結局男女の仲っていうのはどちらか片方だけが悪いっていうことはないだろうから、彼女側の言葉も聞いてみたいですけどね。

この本を不謹慎としないためにも、ここから何かを学び取らないといけないですね。まぁ犬も食わないのが夫婦げんかですから、つまらないことはやめろ、と言ってくることにしますかね。ってこれは宮沢賢治の言葉でしたね。こんな風に他人の言葉しかつかえない僕は決して歌人や詩人にはなれないのでしょうね。




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2008年11月04日

新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ-都筑卓司

「新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ」 都筑卓司

新装版 マックスウェルの悪魔 確率から物理学へこんばんは。

いい加減酔っぱらってきたので、今日はこれで最後ですね。なんですが、最後の最後で一番めんどくさいのをもって来ちゃいました。理系でもない頭なのにさらに酒で朦朧としているのに、本の中身を紹介できるか、自信がありません。といっても、本の中身については普段から書いていないからいいですね。

マックスウェルの悪魔とは、マックスウェルという理論物理学者の思考実験によって生まれた悪魔。エントロピーは増大するという熱力学第二法則に反することを可能にする存在として考え出された。

エントロピーとは情報量のことだと、本書で都筑卓司はいう。同量の0度と100度の水があわさると50度になるっていうのは、0度と100度の水として整列している状態から分子がバラバラの状態になったのが50度の水であるという。

そしてこの本で都筑卓司が予言していることがおもしろい。人類は木や土というバラバラのものを整列させて建物を造る。人類は水や肥料がバラバラのものを集めて効率よく与えることによっって植物を育てる。人間という存在は自然がエントロピーを増大させるのに逆らって減少へと向かわせる。ところが、人間がそうやって整列させた物でも地震や風雨によって自然はまたバラバラの状態にするように向かう。今までの情報量というのは人間がなんとかエントロピーを減少させることによって人間がコントロールできる量であった。ところが、人類の技術が発展することによって人類のまわりにある情報量は指数関数的に増えていく。人類はエントロピーの増大によって滅びるという。情報量が増えていき、人間がそれを扱えなくなると人間の脳の処理が追いつかなくなり、精神的におかしい人が増えていく。そういう人の数が増えていくことによりそれが当たり前の状態になる。そうやって人間が平均的におかしくなっていき。最後は絶滅する。そんなことを20年以上前に予言していた。人口が増えすぎて食糧問題が起きる。人が多すぎて周りとの関係をうまく構築できずに人を傷つける人が増えていく。そういったことを予言している。

しかし、彼も予言できなかったような今の技術がある。そうインターネットである。インターネット上にあふれる情報を人間はコントロールしようとして検索技術が飛躍的に向上している。全てのwebサイトをその関係性から整理しようとした初期のgoogleをはじめとして、現在ではそこに書かれている言葉、文字そのままではなく、その言葉・文字によって作られる意味から検索できるような技術を考え出そうとしているらしい。ブログのタグによる検索がそれによって考え出されたらしい。

結局人間はそうやって自然に逆らおうとしているんでしょうね。分子の世界ではエントロピーの増大に反するようなことを人間は生み出せなかったけれど、人間の環境におけるエントロピーに関しては一生懸命あらがおうとしているのでしょうね。僕も自分の部屋の整理整頓から始めて、人間の絶滅に個人的に抵抗してみようかしら。




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posted by kbb at 00:54 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ タ行

2008年11月03日

作家24人の名作鑑賞 私を変えたこの一冊-アンソロジー

「作家24人の名作鑑賞 私を変えたこの一冊」 北方謙三 夢枕獏 久世光彦 橋本治 小池真理子 阿刀田高 田辺聖子 立松和平 原田宗典 秋元康 ねじめ正一 三田誠広 大林宣彦 谷川俊太郎 清水義範 俵万智 柳美里 畑山博 氷室冴子 武田鉄矢 林望 群ようこ 中沢新一 大沢在昌

私を変えたこの一冊こんばんは。

ビールから焼酎に変えましたよ。いい加減気持ちよくなってきました。
たったいま起きた出来事でしたけど、一緒に住んでいる弟の彼女から電話がかかってきました。用件はフジテレビの「あいのり」を予約録画してくれのとこと。

「あいのり」ってわざわざ録画予約するような番組なのかしらと予約しながら酔いもさめるような気持ちを味わっています。個人的には「あいのり」を予約録画するような女の子とつきあいたいと思うのですけど、それは弟の問題なので関係ないですね。

さて、いろんな作家が名作と呼ばれる集英社文庫の作品の解説に書いた物を再収録したのがこの作品集です。芥川龍之介や川端康成、キャロル、坂口安吾、志賀直哉などなど誰でも名前ぐらいは聞いたことのある作品の解説になっています。

解説っていっても、人それぞれというもので、その作家の生涯の作品全部を俎上に乗せる人もいれば、その作品にまつわる自分を描く人たちもいてなかなか興味深いですよね。

秋元康が中原中也の「汚れちまった悲しみに……」について書いています。彼は、過去の自分の恋愛とこの作品の接点を書いているのですけど、その中でこんなことを言っています。

流行書きというのは、いかに、多くの人と、相性をよくするか? という職業である。


秋元康ってこういう自覚のあった人だったんですね。時代に合わせて自分を捨てるようないろんな作品をつくる彼ら。自分たちが流行を生み出しているかのような錯覚を生ませるぐらい人気の作品を生みだし続ける彼ら。それでも、自分はただ他人に合わせているという自覚があったんですね。もっとえらそうに、おれが流行だ!なんて言っている人だと誤解していた自分を少し反省しています。

「あいのり」をどうして自分が嫌いかっていまいちよくわからないんですけど、あんな風に他人の恋愛、しかもそれに台本があるような恋愛を遠くから見てうらやましがっているのがいやなんだろうなぁって思うのですけど、それだって人の勝手なんですよね。小説だって結局人の人生をなぞっていく作業なのかもしれないですし、小説好きの僕がとやかくいう問題ではないですよね。




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posted by kbb at 22:59 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | アンソロジー

間宮兄弟-江國香織

「間宮兄弟」 江國香織

間宮兄弟こんばんは。

いい加減に酔っぱらってきましたよ。ってずいぶんはやいですよね。最近お酒に弱くなってきたんですよね。お酒が強いことだけが自慢だったのに。僕からお酒が強いことをとったら優しさしか残らないじゃないですかね。

なんだかいつも飲んでいるときと同じような白い目を感じるのは気のせいでしょうかね。

さて、江國香織の「間宮兄弟」です。冷たい目で見られても、そんなこと全然気にしない。それはなぜなのか。だってちゃんと二人の世界があるのですもの。そんな兄弟、明信と徹信が主役の物語です。

映画化もされていて、昔に見た記憶があるらしく、どうしても弟、徹信のセリフをドランクドラゴンの塚地が言っているように思えてしまうんですよね。兄貴の明信を演じた佐々木蔵之助の方の記憶が全然ないのが不思議ですね。

さて、毎日牛乳を飲む弟、毎日一本のビールを飲み月に数回会社の先輩に連れられて飲みに行く兄。日曜日にはビデオを見る。女の子に振られると新幹線を見に行く弟。「おもしろ地獄」と二人が呼ぶジグソーパズルを二人で張り切ってつくる。

そんな二人が恋をした。兄が恋をしたのはビデオ屋のアルバイトの女の子。弟が恋をしたのは兄の先輩の嫁さん。こんなにもいつも一緒にいるのに、二人の恋の仕方は全然違う。兄は相手に積極的に話しかけることもせず心の恋人にしてしまう。弟は積極的に誘いかけ玉砕してしまう。

そうやって新幹線をみにいく弟。それを心配する兄。

こんな兄弟はそうそういないんでしょうね。二人暮らしをしていたらいつしか話すことにも疲れてしまうのではないかと心配になってしまいます。
帯に
"そもそも範疇外、ありえない"男たちをめぐる、江國香織の最新恋愛小説


なんて書いてあるのですけど、これって救いようのない言葉ですね。自分のことをいわれているようで悲しくなってしまいます。

でもここに描かれている男たちがそこまで"ありえない"男たちのようには思えないんですよね。こいつらとつきあうときっとおもしろい毎日が待っていると思うのですけど、どうなのでしょうか。なんて自分をフォローするような言葉で終わらせておきましょうかね。




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posted by kbb at 21:54 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(1) | 江國香織

水曜の朝、午前三時-蓮見圭一

「水曜の朝、午前三時」 蓮見圭一

水曜の朝、午前三時こんばんは。

小学生の頃から、夏休みの宿題は夏休み中に終わらせることもなく、9月に入ってから終わらせるような子供でした。ってことがいまでも続いているようで、10月に読んだ本もいっぱいたまってこの三連休でいっぱい書こうと思っていたのに、それもままならず。ままならずっていうか自分がやらなかっただけなんですけどね。多田便利軒に頼めば楽なんでしょうけど、それも自分が許さないという、めんどくさい性格ですね。

さて、自分に対する愚痴はこの辺にしてビールを傾けながらいくつか書いてしまおうと思っています。アルコールに浸った文章になるのが少し心配ですけどね。

さて、蓮見圭一の「水曜の朝、午前三時」です。サイモン&ガーファンクルの"Wednesday Morning, 3A.M."という曲からタイトルをとったらしいのですけど、曲をしらないので、どんなイメージなのかつかめなかったのが寂しい限りです。

物語は、45歳で死んだ翻訳家、直美が娘のために遺した四巻のテープを書き起こしたのもの、という体裁になっています。そこで語られる直美の人生。両親に反対されながら大阪万博のホステスとなり、そこで出会った男が在日朝鮮人という理由で結婚をとりやめる。その後出会ったぱっとしない男と結婚し、娘を出産する。しばらくして、大阪時代に知り合った彼と再び交流するようになる。

テーマは多岐にわたる。女性の自立。在日朝鮮人に対する偏見。結婚。

今の人でも、相手が在日っていうだけで、それだけの理由で相手に何も言わずに相手の前から姿を消すなんてことするのかしら?なんて思いながら読んでいました。もちろん今と過去では人間の考え方や感じ方が違うのだからしょうがないですけどね。

それよりも、大阪万博について考えさせられました。「太陽の塔」で森見登美彦は大阪万博の太陽の塔に主要な役割を負わせていましたけど、その塔はもうすでに大阪万博も終わり、すべてが片づいでも遺された太陽の塔でした。しかし、今回の「水曜の朝、午前三時」に出てくる大阪万博は同時代的なものでした。遺されただけの太陽の塔だけで、あそこまで人間を突き動かすのに、開催されていたその時代の人間に大阪万博が影響を与えないはずがありませんよね。そうやって直美という一人の女性の人生を大きく変えることになったのが大阪万博だったのでしょうね。

残念ながら僕は大阪万博にいったこともなければ、太陽の塔を見たこともありません。正負に関わらずそれだけのエネルギーを人に与えるものならば一度ぐらいは見てみなければなりませんね。海外に行く前に国内旅行をしなければ。今月韓国旅行を計画しながらそんな正反対のこと考えてしまう今日この頃です。




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posted by kbb at 20:48 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ハ行

まほろ駅前多田便利軒-三浦しをん

「まほろ駅前多田便利軒」 三浦しをん

まほろ駅前多田便利軒こんばんは。

大学時代の友人が町田に引っ越したのですけど、町田って街はなんだかとっても中途半端なところですよね。都心からは車でも電車でも行きにくいし、かといってわざわざ都心に出てこなくても、駅前にいくつもデパートやらなんやらがあって便利だし。ちょっと駅を離れると山があって、坂道が多いし。せまい平地の所に人がひしめきあっているイメージの街なんですよね、ぼくにとっては。

そんな街なんじゃないかしらと思うところが舞台の「まほろ駅前多田便利軒」です。そういえば初三浦しをんなんです。気にしていたので、いつのまにか読んでいる気になっていた作家さんでした。この作品は直木賞を受賞した作品のようで、本屋さんに一時期いっぱい平積みされていましたね。まぁいつものごとく、平積みされているうちは買わない天の邪鬼の僕なんですけどね。

お話といえば、まほろ駅前で便利屋、その名も多田便利軒を営む多田が主人公です。ある日仕事の帰りにバス停で高校の同級生、行天(ぎょうてん)を見つける。行くところがないという彼を事務所兼住居につれてきたのが運の尽き。いつのまにか居着く行天にでていけとも言わず、行天は仕事の手伝いをするようになる。

旅行中、チワワを預かってくれと言われそのまま夜逃げされたり、一日中市バスを見張って間引き運転がされていないか監視しろという仕事を引き受けてみたり、入院している母親のお見舞いに行ってくれと息子に依頼されてみたり。

そんな隙間産業に身をおくようになった多田の過去は?街をでたはずの行天が戻って、行くところもない理由は?

人のいい人たちがそれでも一生懸命に生きているのがまほろ駅前多田便利軒の人たちなんでしょうね。

せまい平地に人がひしめきあっているからこそ、人と人の関係がぎすぎすしてくる。そういうところだからこそ多田便利軒の仕事がいっぱいあるのでしょうね。

便利屋さんに仕事を頼むようにはなりたくないな、と自分では思うのですけど、どうしても自分でできない、したくないこともあるのでしょうね。そんなときでも歯を食いしばって自分で乗り越えていきたい。そう思うな。僕は。




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posted by kbb at 01:39 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ マ行

2008年11月02日

最高の銀行強盗のための47ヶ条-トロイ・クック

「最高の銀行強盗のための47ヶ条」 トロイ・クック

最高の銀行強盗のための47ヶ条こんにちは。

最近寒いですね。このあいだ、どっかのお手洗いにあった風で洗った手の水を飛ばして乾かしてくれるジェットタオルに手を入れたら、その風がとっても冷たかったです。夏の間はあの風が気持ちよかったのに、いつからあの風が身をこごらせるようになったんでしょうかね。そういう風に感じ方が変わる一瞬っていうのはいつなのか、それを感じられるようになりたいな。

さて、本が好き!から献本いただいた作品です。自分で海外小説を買うことがめったにないので、ありがたいです。

父親に連れられて小さいときから銀行強盗をくりかえしてきたタラ。父親の決める銀行強盗に失敗しないための47ヶ条を忠実に守りながら、捕まることもない。そして美人でグラマーに育った彼女がある田舎町で出会ったのはマックス。マックスとの出会いがタラを父親からの逃避行へと走らせる。しつこい父親とマックスの父親の保安官、そして昔からの父親の仲間。FBIの猟奇趣味をもった捜査官なども入り込み、いろんな人間の思惑と行動が入り乱れていく。

タラも最初は父親を尊敬し、父親の決めた47ヶ条を忠実に守っていた。しかし、いつしかその父親を嫌悪するようになる。ジェットタオルの風のように、朝起きて掛け布団をはいだときに感じる空気の冷たさのように、いつ身をこごらせる空気に変わったのか気づけないように、ある日父親を嫌悪しているようになる。

正直に言えば、タイトルにある47ヶ条をもっとクローズアップしてほしかった。そこまで物語において重要な役割を与えられていなかったのが残念だった。あと、ところどころの文章にボールドがかけられているのですけど、その文章に大きな意味を感じられないのが、ハテナだった。

そういうフォントを変えるような編集が好きじゃないって言うのが一番大きいのだけれど、それがなければもう少し楽しめた気がする。そこが気になるっていうのは、まだまだ物語に入り込めていなかったってことなのかもしれないですけどね。

ところで、今これを書いていて思ったのですけど、ジェットタオルの風ってきっと温風にする機能があるはずですよねぇ。そこをちゃんと調整していてもらえれば身を震わすこともなかったっってことですね。




最高の銀行強盗のための47ヶ条
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書評/ミステリ・サスペンス



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posted by kbb at 14:02 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ カ行

2008年11月01日

仕事、三谷幸喜の-三谷幸喜

「仕事、三谷幸喜の」 三谷幸喜

仕事、三谷幸喜のこんにちは。

最近、会社の人と飲む機会が増えてきました。というわけで、せっかくの節酒の覚悟がうすれてきています。っていうか、二日酔いの日が増えているのは、体力の衰えが理由なのでしょうかね。

さて、三谷幸喜のエッセイです。この本を読んで一番びっくりしたのが、三谷幸喜の出身地、出身中学がうちのすぐ近くだったってこと。親父の後輩であり、弟の先輩にあたるんですね。あの中学ももっとこのことを宣伝すればいいのに、なんて思っちゃいました。自分の地域や出身校に誇りがもてるような、そんな宣伝になると思うのですけど、どうなのでしょうかね。それともあまりいい思い出がないから三谷幸喜自身が発表を禁止していたりするかもしれませんね。あんまりいい街ではないですからね、この辺りは。

幼少の頃からの三谷幸喜の作品がすべて載っているという彼の仕事歴がよくわかる本になっています。中学時代にはすでに脚本、演出をしていた彼は小さい時はとっても目立ちたがり屋のようですね。なのに、テレビに宣伝のためにでている時の彼はとっても恥ずかしがり屋のように見えるのですけど、彼になにがあったのでしょうかね。まぁ出たがりっていうのはあんまり変わっていないようですけどね。

年末に三谷幸喜作、演出の舞台があるようなんですけど、発売の次の日に見てみると、もうチケットが売り切れていてびっくりしてしまいました。そりゃあ人気作家ですからしょうがないんですけどね。舞台好きの友人に発売前に聞いたら、最近の舞台で売り切れはそうそうありえないって言われていたからすこし油断していたんですけどね。残念だったなぁ。オークションとかででているのかもしれないですけどね。

僕も彼のように本にして人に誇れるような仕事がいつかできるようになるといいのですけどね。最近こんなことばっかりいっている気がしていますけど、40にして惑わずっていうぐらいなので、40歳までは惑い続けることになりそうですね。昔の人の言うことは間違っていないですね。




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posted by kbb at 10:56 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ マ行

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