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2008年06月27日

あの日にドライブ-荻原浩

「あの日にドライブ」 荻原浩

あの日にドライブこんばんは。昨日は試写会に行って来ました。「ラストゲーム 最後の早慶戦」というやつです。いい映画でしたよー。泣きたい人も泣きたくない人も見終わった後にはほろっとさせてくれる映画でした。決して泣かせようとしていないからこそ、号泣ではない、暖かい涙がぽろっと落ちてくるような感じです。

で、その帰りに前からいいなぁと思っていたお店に行って来ました。囲炉裏のようなところがオープンキッチンの中にあり、炭で野菜や魚を焼いているのを見ていつもヨダレを垂らしていたんですけど、初挑戦でした。料理もおいしいし、日本酒もいっぱいあるってことでとってもいい時間を過ごしてきました。でも、飲み過ぎたときのいつものくせで、一緒にいる子にきついことを口走っていて、いつのまにか喧嘩していました。お酒を飲んでひどいことをいうのって本当に最悪ですよね。今日起きるまではまったく気付かなかったですけど、起きてから自己嫌悪で胸焼けとともに頭の中まで焼けるようでした。

さて、そんな風に決定的なひと言で一流銀行を辞めることになってしまった伸郎が主人公のお話「あの日にドライブ」です。荻原浩の得意なユーモアにブラックを絡めて、失敗した男を料理しています。

銀行を辞めることになったことを後悔しながらも、やめて正解だったなんて自己肯定しつつ次の就職先を見つけるまでの腰掛けとして選んだタクシーの運転手。でも、だんだんとタクシーの営業に慣れてくると、それが楽しくってしょうがなくなってしまう。妻にも息子にも娘にも疎んじられて、家の中には居場所がない。そんな中年の悲哀がうまく描かれています。

こんなことどうやって知ったんだってほど、タクシーの運転手についての細かい描写があって、実は荻原浩って運転手をやっていたんじゃないかって思わされますけど、きっと綿密な取材をしたんでしょうね。

作中に元甲子園球児の男がでてくるんですけど、僕も最近知り合った人に元甲子園球児っていう人がいました。春夏合わせて三回ぐらいでているらしく、しかもキャプテンとしてでたこともあったそうなんですけど、彼はその話をはじめるともう目を輝かせてしまって、でもそんなに強くもないお酒をあおるように飲んでいました。誇らしいけれども、今の自分を考えると苦いってことなのかもしれないですけど、そんなこと聞けないですよね。彼はどんな気持ちで野球を諦めてサラリーマンをしているのかしら、なんて思いながら僕も一緒になってお酒をあおっていたんですけどね。


三谷幸喜のマジックアワーも公開されていますね。次の映画の日にでも見てこよう、そんな風に考えているので、もし見た人がいてもなにも話さないでくださいね。おねがいしまーす。



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posted by kbb at 21:33 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩
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