本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2008年07月05日

楽園のつくりかた-笹生陽子

「楽園のつくりかた」 笹生陽子

楽園のつくりかたこんにちは。

昨日のオアシスの時に一緒に買った作品「楽園のつくりかた」です。この人も知らない人だぞ、と思いつつ表紙の学生服姿の男の子に眼がない(ハードカバーを買いました)のが気になって買いました。

読みやすい文章に流れるように入ってくる個々のストーリー。それらが最後に折り重なってエンディングを迎える。楽しめる作品になっています。

ある男の子が家庭の事情で山の中にある田舎町に引っ越すことになった。彼は東京の私立の進学校に通う中学生。それが田舎の分校に通うことになった。少しぼけたおじいちゃんと暮らす家からバスで通うその学校には中学生が三人しかいなかった。転校してきた彼を含めて四人で過ごす毎日。その内の一人は田舎生まれの田舎育ち。いつもぼーっとしていて、へらへらしている。残りの二人は東京から山村留学でやってきた女の子。一人はいつもマスクをしていてひと言もはなそうとしない。もう一人はとびっきりの美人。そんな彼ら、彼女らとの衝突や友情を通して成長していく彼。いい学校にいって一流企業に就職するだけが全てじゃない。それもいいけど、こっちもいいよって教えてくれる物語。

読み終わってから著者略歴を読むと、児童文学の分野でいくつも賞を取っている方でした。やっぱり知らなかったのは僕だけだったみたいですね。

でもこの作品、小学生や中学生に読ませるのはもったいない。立派なミステリーとして十分通用するような作品です。いろんなことが折り重なって最後の結論にいたる。一文も気を抜けないですよ。って最後の方に来るまで読みやすい文章にだらーっとして読んでいたんですけどね。

森絵都や江國香織が児童文学出身の作家だっていうのは有名ですが、この分野の作家さんにはこれからも注目ですね。

昨日、今日で読んだことのない作家さん特集をやってみたんですけど、結局わかったのは自分が井の中の蛙だったってことだけでしたね。でもね、井の中の蛙って格言は中国の古典から来た言葉らしいんですけど、日本に入ってきてからそれに続きが作られたそうです。それは

井の中の蛙大海を知らず されど空の高さを知る

素敵な言葉ですよね。一つのことでも突き詰めればなんかわかることがあるかもしれない。友人とも狭く深くつきあいたい僕にはこっちの言葉の方がしっくりくるんですよね。

では今日も毎週通っているお気に入りのラーメン食べてきます!
(^-^)/~ またねっ




にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ 他の方の書評を読む。

posted by kbb at 13:30 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ サ行
この記事へのコメント
>井の中の蛙大海を知らず されど空の高さを知る

続き、知りませんでした。
素敵な言葉ですね。
私も井の中の蛙です。いろんな作家さんを知っていくのって私も好きです。
ついついメジャーな人ばっかり読んでしまうので、私も開拓しようかなー。
これ、読んでみます!!
Posted by sonatine at 2008年07月06日 10:20
sonatineさん。
こんにちは。

井の中の蛙の続き。いい言葉でしょう。僕向きの言葉だなんて思って、せっせとメモってしまいましたもの(笑)
でも、もともと容赦ない言葉だったものに続いたものはとっても日本的な緩さがあるっていう批判もあるみたいですけどね。

メジャーな作家さんは安心して読めるのですけど、たまには新しいものにも挑戦するとなんか違った見方ができるのではないかしらって思って探してみます。自分にぴったりの新しい作家さんをみつけるのは難しいとは思いますけど、また挑戦してみたいと思います。

この作品もとってもおもしろいのですけど、この作家さんが大人向けに書いたらうまいんだろうなって思わせてくれる作品でしたよー。楽しんでくださいね。
Posted by kbb at 2008年07月06日 15:32
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

お名前・メールアドレス・ホームページアドレスを(入力があれば)クッキーに保存しますか?



この記事へのトラックバック

楽園のつくりかた 笹生陽子
Excerpt: エリート中学生に転校の悲劇。しかもド田舎の学校。同級生はこの3人。バカ丸出しのサル男、いつもマスクの暗い女、アイドル顔負けの美女(?)...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2010-09-20 18:35
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。