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2008年07月06日

本は10冊同時に読め!-成毛眞

「本は10冊同時に読め!」 成毛眞

本は10冊同時に読め!こんにちは。たまに駅のそばの立ち食いソバ屋さん(ダジャレでしたすみません)に入ると、すっごく甘ったるい汁の時がありますよね。そんなときは七味をバーっていれて掻き込んでしまえばなんとかなるってものですね。ってこれって味覚障害の原因になるらしいからやっちゃいけないらしいですけどね。

そんなわけで、甘ったるいこのブログででも久しぶりに辛口な文章を書いてみようかなんて思います。成毛眞の「本は10冊同時に読め!」です。マイクロソフト日本法人の元社長が書いた本のようです。彼は子供時代からテレビなんて見ないで本ばっかり読んでいたようです。そんな彼の読書人生を振り返って書き上げた一冊のように思えます。といってもつっこみどころ満載なんで、つまらないと思いつつも、最後まで読んじゃったのですけどね。まぁ活字も大きく行間も結構とってあるので時間はあまりかからなかったのですけど。

最初からいきなりつっこみどころがあって笑ってしまいました。最近の格差社会について述べた文章があり、上流と下流が存在するのだから、上流にいなければだめだ、という論調から始まります。そして彼のいう上流と下流は高所得階級と低所得階級という言葉に置き換えられます。そんな拝金主義の彼が言うには、その境目が

本を読んでいるか、読んでいないかの違いである。


と断言していています。ってことは本を読んでいる人はみんな高所得になれるってことなんでしょうね。だったら書評ブログを書いている人はみんな高所得なのかしら。だったら僕はきっとまだまだ本を読んでいないってことなんでしょうね。作者によれば「本を読まない人はサルである」って副題で言い切ちゃってますからね。(この文章って矛盾を孕んだおもしろい文だと思いません?主語で「人」って言ってるのに、述部でサルである。って断言しているんですよ。)きっと僕はサルなんでしょう。

そして、"地頭がいい人、悪い人"なんて項目がでてくるのですけど、その冒頭で

あえてビジネス書が好きな読者のために、ビジネス書的な見出しをつけてみた。この見出しに惹かれてこのページを開いた人は、間違いなく地頭が悪い人である。


なんて言っています。この人、相当性格悪いですよね。わざわざそんなことしなくてもいいのに。
で、どんな本を読めばいいかって話になっていくのですけど、

また本のつくり自体も質が落ちている。...文字を大きくし、文章をつめこまないようにし、内容も簡単にしてあるのだ。


なんて書いてあって、それはこの本のことなんじゃないの?って聞きたくなってしまいました。もしかしたら作者の意図にそぐわないことをしたこの本の編集者に対するイヤミだったのかもしれないですね。

この本の一番のトピックなんですけど、それは彼がすすめる、超並列読書術。同時に10冊の本を読めば様々なトピックを考えられるようになり、アイデアも生まれやすい。脳も刺激されていいだろうってことです。で、「そんなにいっぱい同時に読んで大丈夫?」とか「内容がこんがらがってしまいませんか?」とかって質問に、慣れれば簡単にできる、って書いてあります。
そして最後に彼がすすめる本っていう項目があり、彼の本棚にある本がいくつか紹介されています。その中でリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を経済ものとして紹介しているんですよね。これって生物学の分野ですよね。たしかにうがった見方をすれば経済ものとして読めるのかもしれないですけど、経済ものって紹介できるような本だとは思えなかったのですけど、どうなんでしょうか。もしかして超並列読書術のおかげでこんがらがっちゃってるんだよ、って教えてくれているのかもしれないですね。

読書を好きでない人は、親が読書をする習慣がなかったのだろう


とも言っているのですけど、僕の親は読書をする習慣がありませんでしたよ。母親の本棚には吉川英治の全集がいくつかあったぐらいで、僕は吉川英治を読んだことがありませんし、父に至っては50を過ぎてからはじめて一冊の本を通して読んだそうです。しかもその作品がゲーテの詩集。こんな親に育てられた僕ですが、人よりかは本を読んでいるのではないかと思っているのですけど、どうなんでしょうかね。

まぁ彼も言っていますが、ビジネス書やノウハウ本は結局人のまねなのだから読む必要なんてないっていっています。きっとこの本もそれを教えるために資源を無駄にして書かれた本なのかもしれないですね。

最初に格差社会があるって言っていましたけど、どうしてこういう人たちって格差があるから、人に負けちゃだめだ、上にいなきゃだめだって発想しちゃうんでしょうかね。格差があるなら、それを均そうとは思わないんでしょうかね。上にいるってことはそれだけ社会的な力があるってことなのだから、そういう発想を持ってくれれば少しは社会がいい方向に変わっていくような気がするんですけどね。




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posted by kbb at 15:18 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | その他ノンフィクション
この記事へのコメント
すっごい本ですねぇ。
読書ブロガーさんなんて、みんな高所得者もしくは予備軍ってことですかね?
読む限りでは人柄に好感は持てませんねぇ。
金はついてきても、人はついてこないタイプかも。
kbbさんの厳し眼、いいもんですねぇ♪
Posted by sonatine at 2008年07月06日 22:18
sonatineさん。おはようございます。

文章を読むと、この作家さんはずいぶんと高圧的にしゃべる人のようでしたよ。
まぁでも元社長ですから。どっかでついていけるような人なのかもしれないですけどね。
ほめられると調子にのっちゃいますよー(〃▽〃)キャー♪
Posted by kbb at 2008年07月07日 08:13
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