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2008年07月07日

バスジャック-三崎亜記

「バスジャック」 三崎亜記

バスジャックこんばんは。

車で走りながら、遠くの方にぼーっと見えるものがあって、なんだろうあれは、なんて眼をこらしながら近づいていくとだんだと見えてきてすっきりしたってことありませんか?それが例え歯医者の看板でもなんでもいいです。とにかく、見えたってことですっきりできますよね。

さて、そんな風に三崎亜記に少しでも近づけるように二冊目の本を手に取ってみました。「バスジャック」です。帯に驚愕のベストセラー「となり町戦争」の新鋭作家最新作って書いてあるのですけど、僕にとっては今回の作品の方が驚愕でした。

それはなぜかって?だって、著者が男性だったってことを知ってしまったのですもの。いやぁショックだった。名前にすっかりと騙されていましたよ。別に男が書くものだからいいとか悪いとかっていうつもりはまったくないんですけど、女性が描いているってことを前提にして読んでいたから、さらにショックでした。角のない丸みを帯びている表現や言葉に出会うたびに安心していたのに。・・・(;´Д`)ウウッ… 。時間を返せ!(´Д⊂グスン

それをどこで知ったかって言うと集英社の運営するバスジャックの公式サイト。http://www.shueisha.co.jp/busjack/

ここの三崎亜記スペシャルメッセージというところをクリックすると著者の写真がアップででてきます。最初誰だろうと思っていたらすぐしたにお名前が書いてあって。あぁぁぁぁってなりました。

まぁここまで大げさにいうほど、悲しくはなっていないんですけどね。だって楽しめたのは事実ですもの。

七つの短篇が収まっていて、"バスジャック"はそのうちの一つです。ごくごく近い未来の日本でバスジャックがゲームのように行われるようになる。ゲームといっても、実際に運行していて客の乗っているバスを乗っ取ることには変わりはない。ちゃんと法律でやり方が規制されて、それに反するとあとで懲罰が加えられるそうだ。ある日のバスジャック犯人と乗客のやりとりがうまく描かれていて、思わず笑っちゃうような、でもどこかで見覚えのあるような、そんなやりとりが続いていきます。そしてラストが・・・。

こういったお話が七つ描かれていて、なんか納得してしまいました。三崎亜記が描きたかったことはこういうことだったのね、と。「となり町戦争」だけを読んでもわからなかった彼が描きたかったこと。筒井康隆や清水義範に近い、そんな世界なんでしょうね。

上に載せた公式サイトですが、単行本発売当時は読者が人気投票をできたようです。その結果についても作者の三崎亜記が言葉を寄せているのですけど、自分の予想とは全然違ったものになったそうです。でも僕の予想は読者の人気投票と違って、作者のものと同じものになってしまいました。というわけでうれしくなって、この作家さんを応援することにしましたよ。他の三崎亜記作品も要注目ですね。今回の直木賞にノミネートされているようで、がんばってほしいです。




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posted by kbb at 08:09 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(2) | 小説・エッセイ マ行
この記事へのコメント
いまさらですが、三崎亜記はじめて読みましたバスジャック
なかなか面白かったです
となり町戦争もこんど見かけたら買ってみます
筒井康隆。っぽいですね。たしかに。ああ・・そう思うと筒井康隆も読みたくなってきた。
清水義範は初耳の作家さんです。こういう感じの人なら面白そうですね。
Posted by homamiya at 2009年03月16日 18:23
homamiyaさん。
こんばんは。

三崎亜記、なかなかおもしろいですよね。

となり町戦争もなかなかおすすめですから読んでみてくださいね。
筒井康隆はふとよみたくなる一瞬がありますよね。清水義範もおもしろいのでぜひぜひ読んでみてくださいね。
Posted by kbb at 2009年03月18日 00:48
清水義範、オススメ作品は何ですか?
kbbさんにつられて、乾くるみもこないだ買ってしまいましたよ
初めての作家さんを読むのはなかなか冒険的で面白いです
Posted by homamiya at 2009年03月18日 13:39
homamiya様
こんばんは。

清水義範は当たりはずれの多い作家さんなので、おすすめするのが難しいのです。
僕が好きなのは「青春小説」とか「主な登場人物」とか。他にもいっぱい文庫が出版されているので見てみてくださいね。西原さんとの共著も多くなかなか楽しめると思いますよ。

乾くるみの「イニシエーション・ラブ」は絶対楽しめると思うので感想きかせてくださいね!
Posted by kbb at 2009年03月19日 00:00
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