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2008年07月13日

無名時代の私-文藝春秋編

「無名時代の私」 文藝春秋編

無名時代の私おはようございます。きのうの昼間の雷はすごかったですね。突然強い雨が降り出して、雷が鳴り続けるなんてまるで夏の夕立、もしくは熱帯地方のスコールを見ているようでした。もう梅雨をすっとばして夏がやってきたんでしょうか。このままだと確実に水不足になってしまうような気がして心配です。不作なんてことになったらきっとまた野菜やらなんやらが高くなっちゃうんでしょうね。

さて、春が来て夏が来る、そして一年の終わりに向かうように秋が来て冬がくる。そんな秋や冬の人たちが自分の春や夏の頃を描いたエッセイ集「無名時代の私」です。文藝春秋に連載されていたものを収録したようです。ってもう10年以上前に文庫化されているので、雑誌に載っていたのはもっと昔のことなんですけどね。

というわけで、知らない人がほとんどなんですけど、まぁ楽しく読ませていただきました。小説家だけでなく、俳優や監督、舞台美術の人なんてのもいていろんなジャンルの人の無名時代を知ることができます。

多くの人たちが、無名時代を書けなんて言われたけど、未だに有名になっていないのに、云々なんて枕で書き始めているのが結構おもしろかったです。同じテーマなのだから似たような書き出しになってしまうのは仕方がないのかもしれないですね。

妹尾河童なんかも書いていて、舞台美術家になるのに、才能を見いだしてくれた人がいて東京に連れてきてくれた、なんてことが書いてあるのですけど、その人に東京に誘われる時に結構生意気なことをいっていて、これぐらい自己主張をしないと、やっぱり有名になるのは難しいのかしら、などとおしとやかで引っ込み思案の僕なんかは思ってしまいましたとさ。

他にも、池澤夏樹や逢坂剛、尾辻克彦(赤瀬川源平)、立松和平、田辺聖子、内田春菊なんかがいて、やっぱりどの人にも共通しているのは自己主張の強さでしたね。おれは、わたしはここにいるんだぞ、ってことを強く言わないと誰にも聞こえないですものね。

作家の村田喜代子も書いているのですけど、この人のところでページをめくる手が一瞬止まってしまいました。高校時代か中学時代に、もう当時の先生の名前も忘れてしまいましたけど、国語の授業でこの本を読まされたのを覚えています。本の内容も、授業の内容も忘れてしまいましたけど、未だに本だけは手元にあります。今度読み返してみよう。そう思っています。

そんな風に古いものとの再会なんてのもあってよかったです。僕が秋や冬になったときに、春や夏の時のことをどう振り返っているのか。想像もできないですけど、振り返って楽しかったなぁって思えるように生きたい。そう思います。




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posted by kbb at 09:17 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー
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