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2008年07月16日

DIVE!!1 前宙返り3回半抱え型-森絵都

「DIVE!!1 前宙返り3回半抱え型」 森絵都

DIVE!!1おはようございます。

昨日の夜、NHKで放送していた「爆笑問題のニッポンの教養」という番組をみていました。爆笑問題の二人がいろんな学者のところにいき、話を聞くという番組で、昨日は東京藝術大学の学長、宮田さんが出演していました。この宮田さん、東京駅の新しくなった銀の鈴とかをつくっている人なんですね。芸術家ということで話は表現のコミュニケーションというテーマになっていきます。爆笑問題の太田がいつものように回りくどい言い方でなにかを伝えようとしてやっとたどりついた結論を聞いて宮田さんがひと言、その言葉だけ言えばいいんだよ、とそういうニュアンスの言葉を言っていました。宮田さんは金属工芸家ということですけど、芸術家の表現って、絵画や彫刻などいろんな形容詞をつけるわけにいかないですものね。でも爆笑問題は言葉を使って表現している。言葉ほどよけいなものが簡単につけられるものはないですものね。そういったよけいなものをつけることができない表現をしている宮田さんは達観しています。伝えたいことがあって、それと違ったことが伝わったとしてもそれでいいじゃないか、と。爆笑問題の太田としてはきっとそれが一番こわいんだと思います。だからこそ形容詞をつけて説明しようとする。そうすると本当に伝えたいことはかすんでいく。悪循環なんでしょうね。

ってこの記事も宮田さんのいうところのよけいなものがいっぱいくっついちゃっていますけどね。さて、スポーツで表現している、ダイビングをテーマにしている森絵都の作品「DIVE!!」です。全四巻なんて長いなぁと思いつつ、読み始めてみました。でもおもしろい作品ならどんなに長くても簡単によめちゃうものなんですね。新しい発見でした。

ミズキダイビングクラブでダイビングをする中学、高校の男の子たちの物語です。赤字経営のミズキダイビングクラブは創業者が亡くなったとたんに親会社からつぶされてしまう可能性がでてきた。オリンピック選手をだせば存続させると約束させた創業者の娘にしてダイビングのコーチ麻木。彼女が見いだした選手は四人のうち知季だった。

友情とそれを優先することのできない競技。ライバルとなったら甘い顔なんてできない。でもここまで一緒にやってきた仲間だから大切にしたい。そんなジレンマを抱えがらどんどん実力を伸ばしていく知季。

若いっていいなぁって作品ですね。なんでもできる。未来と可能性は同義ですね。森絵都の読みやすい文章と若々しい彼らがすごくマッチしています。

上記の学長さんなんですけど、もう60を過ぎているというのに、外見も内面もすっごい若い人で自分を表現している人はいつまでも若くいられるってことなのかもしれないですね。番組の最後にこんな言葉がでていました。

本当に伝えたいことは、いつだって言葉にできない


僕は絵もかけない。ノミをふるうこともできない。でもなにかを表現していきたいと思っています。だからこそ言葉を使って伝えないといけないわけです。稚拙な表現しかできないけど、言葉を捨てることはできないのです。




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posted by kbb at 07:57 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 森絵都
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