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2008年07月24日

不恰好な朝の馬-井上荒野

「不恰好な朝の馬」 井上荒野

不恰好な朝の馬こんばんは。

先日芥川賞、直木賞の発表がありましたね。芥川賞は中国出身の楊逸。「時が滲む朝」でしたね。そして直木賞が井上荒野。「切羽へ」でしたね。

北京オリンピックというイベントを控えているということもあり、楊逸が芥川賞を取るのは予想されている人も多かったようですけど、井上荒野の直木賞受賞は誰も予想していなかったんじゃないかしら?個人的には荻原浩か三崎亜記にとって欲しかったんですけどね。

そんなタイミングのよさで発表当日に読んでいたのが井上荒野の「不恰好な朝の馬」です。予想もしなかったので、夜にニュースを見てびっくりしてしまいました。

以前小説デビュー作の「もう切るわ」を読んでいたのですけど、格段にうまくなっていますね。ダジャレで物語を終わらせるようなこともなくなっていましたし(笑)

今回の作品は連作短編集なんですけど、短いものもちゃんと書けていて、これなら直木賞とるのも頷けるって思いました。

誰が中心というわけでもない群像劇という感じの今作ですが、次のを開いて今度は誰にスポットがあたっているのかしらなんて予想していると、ぜんぜん違う人がでてきたりして、その驚きがまたよかったのかもしれないですね。

人が考えているコトって自分が予想していることとは全然違うってコトがこれを読むとよくわかりますね。みんな自分のことを考えて生きている。奥さんのことも考えずに教え子に手をだしてみたり、勝手に離婚したいなんていってしまうし、母親の心配をよそにやりたいことをやってみたら、父親も勝手なことをしているし。そんな群像劇ですが、どの人の心情もしっかりと表現されていて、うまいなぁって思わせてくれます。

誰も想像しなかった芥川賞、直木賞ですが、ちゃんと予想していた人もいるかもしれないですね。何が起こるかなんて誰にもわからないってことですね。




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posted by kbb at 00:05 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ア行
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