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2008年08月30日

ゴミの定理-清水義範

「ゴミの定理」 清水義範

ゴミの定理こんばんは。

先日すごいニュースを見ました。三井化学が二酸化炭素からプラスチックを作るための実証実験プラントを作るという物でした。技術はもうほぼできあがっていて、あとは大規模にできるかどうかって段階まできているようです。
原油価格高騰で石油から作られるプラスチックの価格は現在高騰しているそうですけど、大気中にいくらでもあってしかもみんなからの嫌われ者の二酸化炭素から誰にとっても役に立つプラスチックがつくれるとなれば夢の技術なのかもしれないですね。

でももしこの技術が確立されたら、今よりももっと安価にプラスチックが作れるようになるのではないでしょうか。安いとなったら今よりももっとプラスチックの消費が増え、土に埋めても何百年もそのままの状態を保つプラスチックが増えて廃棄の問題が解決されないということにはならないのでしょうかね。それともプラスチックに似た全然違う物質で廃棄しても二酸化炭素に戻るものになるのでしょうかね。もしそうならば、本当に夢の技術なのかもしれないですね。原油の消費量も減るってことになるでしょうしね。

フジ産経ビジネスアイ8/26「CO2からプラ原料 化学各社 脱石油に向け加速 」

そんな風に二酸化炭素もプラスチックも、人間でさえも、人間にとって不要となれば「ゴミ」と扱われてしまいますけど、そこのところを鋭く考察しているのが清水義範の「ゴミの定理」です。

ある数学者が書いた論文という体裁となっておりますが、清水義範の鋭い見解がうまく描かれています。そこにはいくつかの数式がかかれていて、文章に説得力を持たせています。曰くすべての物質はゴミになりたがっている。物質がゴミではない状態であるためにはエネルギーが必要である。よってゴミとなるのに必要なエネルギーをA、ゴミでないものであるのに必要なエネルギーをBとすると
A<B
となる。
整理整頓されていればそれはゴミだとみなされない。よって
G×S=1 Gはゴミ、Sは整理整頓、定数1は地球上の全部物質を表す。

なんて、なんてアホなことを考えるのでしょうかね、この人は。たしかにその通りだけど、それをまじめにふまじめに一生懸命こんなことを考えている彼がおもしろい、なんて思いながら読んじゃいました。しかも極めつけの数式がこれ。

G=aD二乗-k
これはゴミの量を表しているのですけど、Gはゴミの量、Dは主婦のだらしなさ、aは定数、kは夫の几帳面さ。ちゃんと夫の几帳面さを数式にいれて、整理整頓がゴミを減らすという数式とも整合性をもたせているところが細かいでしょ。

こんな風に作家までもまじめにふまじめに考えちゃうほど環境問題は危機なんでしょうね。ここ最近は毎晩雷雨でなんだか熱帯のどこかの国のスコールのような雨が降っています。これも地球の環境が変動している証拠なのかもしれないですね。せめて雨に流されないように必死にどこかにしがみついておこうと思います。




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posted by kbb at 01:17 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 清水義範
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