こんにちは。最近寒いですね。このあいだ、どっかのお手洗いにあった風で洗った手の水を飛ばして乾かしてくれるジェットタオルに手を入れたら、その風がとっても冷たかったです。夏の間はあの風が気持ちよかったのに、いつからあの風が身をこごらせるようになったんでしょうかね。そういう風に感じ方が変わる一瞬っていうのはいつなのか、それを感じられるようになりたいな。
さて、本が好き!から献本いただいた作品です。自分で海外小説を買うことがめったにないので、ありがたいです。
父親に連れられて小さいときから銀行強盗をくりかえしてきたタラ。父親の決める銀行強盗に失敗しないための47ヶ条を忠実に守りながら、捕まることもない。そして美人でグラマーに育った彼女がある田舎町で出会ったのはマックス。マックスとの出会いがタラを父親からの逃避行へと走らせる。しつこい父親とマックスの父親の保安官、そして昔からの父親の仲間。FBIの猟奇趣味をもった捜査官なども入り込み、いろんな人間の思惑と行動が入り乱れていく。
タラも最初は父親を尊敬し、父親の決めた47ヶ条を忠実に守っていた。しかし、いつしかその父親を嫌悪するようになる。ジェットタオルの風のように、朝起きて掛け布団をはいだときに感じる空気の冷たさのように、いつ身をこごらせる空気に変わったのか気づけないように、ある日父親を嫌悪しているようになる。
正直に言えば、タイトルにある47ヶ条をもっとクローズアップしてほしかった。そこまで物語において重要な役割を与えられていなかったのが残念だった。あと、ところどころの文章にボールドがかけられているのですけど、その文章に大きな意味を感じられないのが、ハテナだった。
そういうフォントを変えるような編集が好きじゃないって言うのが一番大きいのだけれど、それがなければもう少し楽しめた気がする。そこが気になるっていうのは、まだまだ物語に入り込めていなかったってことなのかもしれないですけどね。
ところで、今これを書いていて思ったのですけど、ジェットタオルの風ってきっと温風にする機能があるはずですよねぇ。そこをちゃんと調整していてもらえれば身を震わすこともなかったっってことですね。

最高の銀行強盗のための47ヶ条
- トロイ・クック/高澤 真弓 訳
- 東京創元社
- 1050円
書評/ミステリ・サスペンス



