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2008年11月03日

まほろ駅前多田便利軒-三浦しをん

「まほろ駅前多田便利軒」 三浦しをん

まほろ駅前多田便利軒こんばんは。

大学時代の友人が町田に引っ越したのですけど、町田って街はなんだかとっても中途半端なところですよね。都心からは車でも電車でも行きにくいし、かといってわざわざ都心に出てこなくても、駅前にいくつもデパートやらなんやらがあって便利だし。ちょっと駅を離れると山があって、坂道が多いし。せまい平地の所に人がひしめきあっているイメージの街なんですよね、ぼくにとっては。

そんな街なんじゃないかしらと思うところが舞台の「まほろ駅前多田便利軒」です。そういえば初三浦しをんなんです。気にしていたので、いつのまにか読んでいる気になっていた作家さんでした。この作品は直木賞を受賞した作品のようで、本屋さんに一時期いっぱい平積みされていましたね。まぁいつものごとく、平積みされているうちは買わない天の邪鬼の僕なんですけどね。

お話といえば、まほろ駅前で便利屋、その名も多田便利軒を営む多田が主人公です。ある日仕事の帰りにバス停で高校の同級生、行天(ぎょうてん)を見つける。行くところがないという彼を事務所兼住居につれてきたのが運の尽き。いつのまにか居着く行天にでていけとも言わず、行天は仕事の手伝いをするようになる。

旅行中、チワワを預かってくれと言われそのまま夜逃げされたり、一日中市バスを見張って間引き運転がされていないか監視しろという仕事を引き受けてみたり、入院している母親のお見舞いに行ってくれと息子に依頼されてみたり。

そんな隙間産業に身をおくようになった多田の過去は?街をでたはずの行天が戻って、行くところもない理由は?

人のいい人たちがそれでも一生懸命に生きているのがまほろ駅前多田便利軒の人たちなんでしょうね。

せまい平地に人がひしめきあっているからこそ、人と人の関係がぎすぎすしてくる。そういうところだからこそ多田便利軒の仕事がいっぱいあるのでしょうね。

便利屋さんに仕事を頼むようにはなりたくないな、と自分では思うのですけど、どうしても自分でできない、したくないこともあるのでしょうね。そんなときでも歯を食いしばって自分で乗り越えていきたい。そう思うな。僕は。




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posted by kbb at 01:39 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ マ行
この記事へのコメント
>便利屋さんに仕事を頼むようにはなりたくないな、と自分では思うのですけど、どうしても自分でできない、したくないこともあるのでしょうね。そんなときでも歯を食いしばって自分で乗り越えていきたい。

お、いい言葉ですね〜♪
便利屋さんって普通ないからどんなことを頼んだらいいのかわからないですね。
本当になんでもいいのなら・・・
確かに他人にはあんまり頼りたくないかもですね(笑)
Posted by sonatine at 2008年11月03日 19:05
sonatineさん。
こんばんは。

そんなお誉めの言葉をいただくと照れちゃって酒量が増えちゃいます(笑)

きっと便利屋さんにもちこまれる仕事って、そんなの自分でやればいいのに、なんていうことばっかりなんでしょうね。草むしりやら犬の散歩、はたまた塾への子供の送り迎えとか。

でも、自分がやってほしいことを考えてみると人には頼みたくないことを思い浮かべてしまいますね。
Posted by kbb at 2008年11月03日 20:57
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