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2008年11月03日

水曜の朝、午前三時-蓮見圭一

「水曜の朝、午前三時」 蓮見圭一

水曜の朝、午前三時こんばんは。

小学生の頃から、夏休みの宿題は夏休み中に終わらせることもなく、9月に入ってから終わらせるような子供でした。ってことがいまでも続いているようで、10月に読んだ本もいっぱいたまってこの三連休でいっぱい書こうと思っていたのに、それもままならず。ままならずっていうか自分がやらなかっただけなんですけどね。多田便利軒に頼めば楽なんでしょうけど、それも自分が許さないという、めんどくさい性格ですね。

さて、自分に対する愚痴はこの辺にしてビールを傾けながらいくつか書いてしまおうと思っています。アルコールに浸った文章になるのが少し心配ですけどね。

さて、蓮見圭一の「水曜の朝、午前三時」です。サイモン&ガーファンクルの"Wednesday Morning, 3A.M."という曲からタイトルをとったらしいのですけど、曲をしらないので、どんなイメージなのかつかめなかったのが寂しい限りです。

物語は、45歳で死んだ翻訳家、直美が娘のために遺した四巻のテープを書き起こしたのもの、という体裁になっています。そこで語られる直美の人生。両親に反対されながら大阪万博のホステスとなり、そこで出会った男が在日朝鮮人という理由で結婚をとりやめる。その後出会ったぱっとしない男と結婚し、娘を出産する。しばらくして、大阪時代に知り合った彼と再び交流するようになる。

テーマは多岐にわたる。女性の自立。在日朝鮮人に対する偏見。結婚。

今の人でも、相手が在日っていうだけで、それだけの理由で相手に何も言わずに相手の前から姿を消すなんてことするのかしら?なんて思いながら読んでいました。もちろん今と過去では人間の考え方や感じ方が違うのだからしょうがないですけどね。

それよりも、大阪万博について考えさせられました。「太陽の塔」で森見登美彦は大阪万博の太陽の塔に主要な役割を負わせていましたけど、その塔はもうすでに大阪万博も終わり、すべてが片づいでも遺された太陽の塔でした。しかし、今回の「水曜の朝、午前三時」に出てくる大阪万博は同時代的なものでした。遺されただけの太陽の塔だけで、あそこまで人間を突き動かすのに、開催されていたその時代の人間に大阪万博が影響を与えないはずがありませんよね。そうやって直美という一人の女性の人生を大きく変えることになったのが大阪万博だったのでしょうね。

残念ながら僕は大阪万博にいったこともなければ、太陽の塔を見たこともありません。正負に関わらずそれだけのエネルギーを人に与えるものならば一度ぐらいは見てみなければなりませんね。海外に行く前に国内旅行をしなければ。今月韓国旅行を計画しながらそんな正反対のこと考えてしまう今日この頃です。




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posted by kbb at 20:48 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ハ行
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