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2008年11月05日

結婚失格-枡野浩一

「結婚失格」 枡野浩一

結婚失格こんばんは。

このあいだよく行くお店に飲みに行ったら、もうかれこれ5-6年ぐらい前から知っているそこの店長さんが結婚することを知りました。そして結婚式にお呼ばれしてきました。ついこの間生涯初めての結婚式を経験してきたのに、もう二度目ですよ。こうやって人はご祝儀貧乏になっていくんでしょうね。にしても、前回は大学の友人が一緒だったんですけど、今回は知り合いがいないので、どんなテーブルに座ることになるんでしょうか。それだけで緊張して普段よりも酔っぱらってしまいそうな気がします。

さて、そんな話題からこのタイトルの本にいくのは不謹慎ですかね。最近好きな歌人、作家さん、枡野浩一の「結婚失格」です。この本、おもしろいことに各章で書評をしているんですよ。しかも、そのお話というのが枡野浩一自身が経験したであろう、結婚と離婚のお話。といっても、エッセイではなく、それがちゃんと小説となっています。書評小説。なかなかみない試みですよね。それがうまく機能しているのがうれしくなっちゃいますね。

人気AV監督の速見と人気脚本家、香の離婚へ至る過程、そして調停、息子を取り戻そうと速見が奮闘するその様、それらが描かれています。

その物語の合間、合間に速見の言葉で松尾スズキや内田春菊、銀色夏生、松久淳などなど、知っている作家さんもいれば、マイナーな作家さんも含めていろんな作品の書評が載っています。

結論から言えば、速見と香の調停から、息子を巡る二人の戦いは実際に枡野浩一が経験したことらしいです。

あとがき、といか解説のようなものとして枡野浩一、穂村弘、長嶋有の対談が載っていて、結構豪華な顔ぶれなんですけど、ここでも枡野浩一は離婚した元妻に対する愚痴というか、攻撃的な言葉をこれでもか、これでもかってぐらい載せています。ここまで公表してしまったら彼女に対して逆効果なんじゃないかと思うのだけど、やはりそこは言葉を生業にしているだけあって、いくらでも言いたいことが言葉となって彼の中からわき上がってくるようです。

確かにこの小説を読むと、どうしても彼女の方が悪くて、枡野浩一の味方をしてあげたくなるんですけどね。でも結局男女の仲っていうのはどちらか片方だけが悪いっていうことはないだろうから、彼女側の言葉も聞いてみたいですけどね。

この本を不謹慎としないためにも、ここから何かを学び取らないといけないですね。まぁ犬も食わないのが夫婦げんかですから、つまらないことはやめろ、と言ってくることにしますかね。ってこれは宮沢賢治の言葉でしたね。こんな風に他人の言葉しかつかえない僕は決して歌人や詩人にはなれないのでしょうね。




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posted by kbb at 23:33 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 枡野浩一
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