おはようございます。昨日のことなんですけど、朝の6時過ぎ、まだまだ気持ちよく暖かい布団の中で眠っていたときのことです、突然隣の部屋の弟が「起きろー!!!」と騒ぎ出しました。なんなんだ、と耳をすましてみるとどうやら同居している彼女を起こしている様子です。ところが彼女の目覚まし時計が鳴っている様子もなく、夜に彼女に聞いてみるとどうやら寝ぼけていた様子。おかげで布団がふっとんだー、って感じで朝もはやくから起こされてしまし、生活のリズムが崩れ初めてこんなに早起きしている次第です。
って、途中でなんかつまらない駄洒落がはいっていましたが、気にしないでください。そんな駄洒落がそこかしこにちりばめられている作品もあるんですから。「ちいさいつが消えた日」です。日本語、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語に堪能だというドイツ人のステファノ・フォン・ローが日本語で書いた作品です。
小さい「つ」とは何者なのか?それは「っ」です。五十音村に住む言葉の妖精たち。ひらがなでもアルファベットでも常に最初にくるという理由でいつもえばっている「あ」さん。資産をいっぱいもっている「し」さん。お金のない「は」さん。一言目には「イヤ」と否定してしまうが、心はやさしい「や」さんなどなど、日本語を作ってくれている五十音が一同に会する宴会が夜毎に行われていました。
ある日そこでいつものように「あ」さんが威張り始め、使われる回数から「の」さんが「の」が一番だと反論し、使われる回数が一番すくないのが一番貴重だと「ぬ」さんが抗議しました。
そしてこれ以上どうにもならないと紛糾してきたときに誰かがこういいます。
「誰が一番えらいかはわからないけど、誰が一番えらくないかは知っているぞ。それは小さい"つ"さ。だって、彼は音をださないからな。」
これを聞いたちいさい「つ」さんは僕なんていらないんだと、村を飛び出します。そこから彼の大冒険がはじめるわけですが、ちいさい「つ」さんがいなくなった街ではいろんな言葉の意味が変わってしまいます。「失態をさらす」が「死体をさらす」になってしまったりと。
これは大変だと、五十音村のメンバーが小さい「つ」さんを探しだして大団円という物語です。
ね?駄洒落がそこかしこにちりばめられている物語だったでしょ?かわいらしいイラストがついていて、小さい「つ」さんが逃げ出したあとのページには逃げ回るちいさい「つ」さんが走り回るイラストが描いてあったりなんかして、とっても心が和まされます。もちろん子供に読み聞かせるのにもちょうどいいかもしれませんね。
英語などの外国語を学んでいるときに、どうして?って思うことがたくさんあったと思うけど、母国語として当たりまえに話しているとどうしても気づかないような不思議あ外国人にはよくわかるんでしょうね。この物語もそんな風に日本語を外国語として学習した著者だからこそ書けたのかもしれませんね。
韓国に行く前に少しは韓国語を勉強していかないと、なんて思っていたのに、結局なんにもやらなかったや。結局覚えた韓国語は「焼酎ください」ぐらいになっています。向こうは酒税が安いようで焼酎が驚くほど安いんですよね。やっぱり向こうでも酒浸りになりそうです。

小さい“つ”が消えた日
- ステファノ・フォン・ロー
- 三修社
- 1470円
書評/児童



