こんばんは。今年の垢は今年の内にとよくいいますけど、最近更新をさぼっているおかげで机の横に8冊の本が貯まっています。というわけでこの本たちの感想は今年中に書ければいいなぁ。
っていうかもう、今年も終わりですね。今年獲得したものは何かって考えてみるのですけど何があったかなぁ、と頭を抱えてしまいます。また今年もだらだらと過ごしてしまった、と毎年反省する意味って実はあまりないかもしれないですね。まぁ生きているだけで幸せなんでしょう。おかげでいっぱい本も読めますしね。
さて、「約束」石田衣良です。久しぶりの石田衣良でした。「喪失」したものからの「脱却」がテーマとなっている短編集です。あとがきによると小学校での事件が引き金となってこの作品を書こうと思い立ったとのことでした。
石田衣良は少しクサすぎて敬遠していた部分もあったけど、この人って本当にイイ人なんだろうなぁって思います。人柄がよく伝わってきますね。泣かしてやろうなんて思わずに、でもいつのまにかそういう作品ができてしまうんでしょうね。所々でてくるクサイ言葉も決してそういう効果をねらっているわけじゃなくて、本当に自分がそう信じている言葉を書いているだけなんでしょうね。
7つの作品が収録されているのですけど、一番すきだったのは"ハーフストーン"という作品。
研吾は小学生。ある日脳に腫瘍が見つかる。手術で摘出することになったのだけれど、それでも五年生存率は6割しかない。そんな研吾の無事を祈って入院した日から研吾の祖父が握っていたものが小石。それに願掛けをして研吾の無事を祈っていた。その祖父も心臓発作で倒れてしまう。
って感じのお話なんですけど、誰かが誰かのために祈り続けるっていうのはなかなかできることじゃないですよね。人間は自分に甘いですもの。でもそれを乗り越えて祈り続けた思いっていうのはきっと、いや絶対届くはずです。
一度「喪失」を経験してもきっと何度もやり直せるのが人生なんでしょうね。僕みたいに何度も同じ過ちを繰り返すのもどうかと思いますけど、それでもいつまでもそれを悔やんでいないで、新しい何かのために動き続けないといけないですね。



