こんにちは。今日は友人と忘年会の予定です。14人集まってどんちゃんさわぎです、ってお店には迷惑なだけですね。今日はデンマーク在住の友人も来てくれることになっています。毎回誕生日会でサプライズを演出してきたわけですが、今日のターゲットはその友人です。僕ともう一人とで三人しか集まらないと思っているその子をみんなの待っているお店へと案内していきます。その時の彼女のびっくりして、少し照れた笑顔を想像するとこちらの顔まで、にまぁ、ってなってしまいます。
さて、「コイノカオリ」です。女性作家六人によるアンソロジーになっています。今年の直木賞の井上荒野や僕の好きな島本理生、角田光代などの作品も収録されていて、楽しみな作品でした。生田紗代の「オアシス」以外に初めてみた作品だったので、それも楽しみでした。
不倫というか自由恋愛というか、そういうのをテーマとする井上荒野はいつものことでしたし、母の元恋人とデートする女の子の話の角田光代もいつものようで安心ですし、定時制高校での年齢差のあるカップルを描いた島本理生も楽しませてもらいましたけど、今回のアンソロジーでの収穫は栗田有起でした。
"泣きっ面にハニー"という作品です。もうこのタイトルだけでやられちゃいそうでしょ?
物語はといえば、マッサージルーム「密の味」での出来事。父さんの会社が倒産し、ってつまらないことをいいながらも家計を助けるために手に職をつけることを決めた女子高生、繭子。元風俗店でマッサージの技術を教わりながら成長していく繭子が描かれています。
鍋や釜もなくなってしまった四畳半に住む家族を描きながら、最後には家族がいるんだから大丈夫って思わせてくれるお話になっています。そして何がいいって物語のテンポがいい。今時の女の子のような言葉を使いながら古くさい言葉も使うような会話にいつまでも引き込まれてしまいながら物語の世界にどっぷりはまれます。
最後はちょっとほろっとさせられたりして、ひさしぶりにはまりそうな作家さんを見つけられました。
こういうのがあるからアンソロジーを読むのをやめられないんですよね。
さっそく彼女の作品を買ってこよう、そう決めたわけですけど、今日も14人なんて大人数で満足な時間みんなとお話することはできないだろうけど、仕事帰りに一緒に飲んでくれるような人を一人ぐらい見つけられるようにがんばってきます。まぁがんばるようなことじゃないんですけどね。自分が幹事なわけですし(笑)。


