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2009年01月18日

八月の路上に捨てる-伊藤たかみ

「八月の路上に捨てる」 伊藤たかみ

八月の路上に捨てるこんばんは。

先日の鴻池官房副長官の女性問題のニュースをネットでみていて不思議に思いました。

官房長官、鴻池副長官に厳重注意 週刊誌報道巡り

 河村建夫官房長官は15日、鴻池祥肇官房副長官が知人の女性に議員宿舎の鍵を渡して宿泊させたとの週刊誌報道について鴻池氏から事情を聴いた。河村長官は記者会見で厳重注意したことを明らかにしたうえで「プライベートな問題だが、政府中枢にいる立場だからモラルが問われる。緊張感を持って公務に当たってほしい」と述べた。

 鴻池氏は記者団に「誠に申し訳なく不徳と思う」と陳謝。ただ「記事は事実と反するところがかなりある。男女の仲は誓ってない」と釈明し、辞任についても「考えていない」と否定した。(1/15日)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090116AT3S1501P15012009.html

「男女の仲は誓ってない」という言葉を読んで、ずいぶん古風なやりとりをしてから男女の仲になる人なんだなぁと不思議でした。まぁ68歳の世代の人ならそういう風な手続きを踏んでから男女関係になるのかしらって思っていました。ところが今日テレビで見ていたら、鴻池さんは
「男女の仲は、天地神明に誓ってない」
って言っていたようですね。
「男女の仲は、誓って、ない」

「男女の仲は、誓ってない」
と読み間違えていたようです。日本語って難しいですね。

さて、伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」です。芥川賞を取った作品です。

自動販売機のリース会社に勤める水城さんと敦。自動販売機にジュースを補充する仕事をしている二人。そんな二人がトラックで回りながらいつものように自動販売機にジュースを補充していく一日が舞台です。水城さんはその日で配置転換のために、現場に出ることはなくなる。
敦は大学時代につきあい始めて結婚した知恵子と離婚したばかり。水城さんはずいぶん昔に離婚して子供を預けて一人ぐらし。そんな二人が仕事をしながら語り合う。その会話が作品の全てです。

八月の路上に何を捨てたかは本書を読んでいただくとして、敦が知恵子と別れた理由。それはやっぱり二人のコミュニケーションが不足していたから。知恵子は編集者になるという夢を一度諦めて他の会社に就職する。敦は脚本家になる夢を追って今の仕事を始めたがもうその夢は諦めきっている。ある日知恵子が出版社に就職して夢を叶える。彼女が語る仕事先での夢や愚痴。それに居心地の悪い思いをする敦だったけど、知恵子が会社を辞めてしまい、精神的におかしくなってしまうと、二人の関係もだんだん壊れていく。

結局敦が浮気をすることで二人の関係に終止符を打つのだけれど、結婚をするきっかけを離婚届を出すきっかけも二人とも口にだすこともできずにだらだらと先に延ばしてしまう。言うことで決定的な状況を作り出してしまうのが怖かったのかもしれないですね。

僕もいつも決定的な何かを作り出さないように、なるべくそういう言葉を言わないようにしているのですけど、酔っぱらってしまうとそれを忘れてしまってくだらないことをいつまでも言っている時があるんですよね。だから自己嫌悪に陥ってしまうのでしょうけど、だからって決定的な何かを言わないとどこにもいけないのもわかっているんですけどね。難しいですよね。





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posted by kbb at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ア行
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