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2009年02月03日

ダーティ・ワーク-絲山秋子

「ダーティ・ワーク」 絲山秋子

ダーティ・ワークこんばんは。

タバコやめる宣言したのにいつまでもやめられません。なんか画期的なアイデアがあればやめるんですけどね。禁煙している最中もとっても楽しい気分になれるなんかがあればね。

さて、絲山秋子「ダーティ・ワーク」です。
冒頭で、禁煙に挑戦するギタリストの熊井とベーシストの坂間が描かれています。負けた方が健康診断に行く。そんな賭が行われています。医者嫌いの二人は必死に禁煙を続けているのですけど、そんなにモチベーションになるほど医者嫌いの人がいるのかしらって思っちゃいましたけどね。

さて、本書ですが、連作短編集となっています。ギタリストの熊井が高校の頃に一緒に音楽をやっていた「TT」と再会するまでが描かれています。その間に何人もの人間を介するのですけど、うまく人と人の関係、世間が描かれていました。

ベースは本物だけれど、それを差し引いたら何の魅力もない男。なれなれしいから一度会ったら十回会った気になるベーシストの坂間。
オレと自分のことを呼ぶ末期ガンの美雪。
等々魅力的な男女がいっぱい出てくる絲山秋子らしさがあるのだけれど、ストーリーにスピード感がないのは過去を振り返る物語だからなのか。

熊井は高校の頃に仲良かった「TT」をいつまでも忘れられない。ことあるごとに「TT」のことを思い出しているように見えるのだけれど、そうやって思い続けていれば自分の中で成長してしまうのじゃないだろうか。そうやって成長してしまった「TT」は彼女の中でどういう変化を遂げているのか。
結局二人は再会して一緒に暮らすように描かれているのだけれど、結局別れがきてしまうのかな。寂しいけど、絲山秋子も書いているようにね。

友達だろうが、恋人だろうが、いずれ別れというものはくるのだ。(中略)
もう一度TTと会えたとしても、もう一度別れは来る。


最終的にはこれがいいたかったのかなぁ。でもタイトルがどうしても合わないんだよなぁ。なんて思いつつ読み終わったわけです。どなたかタイトルがどういう意味だったのか教えてくれないかしら。まぁタイトルの意味なんて大した意味はもたないんでしょうけどね、きっと。僕の名前が僕のすべてを表すことはないようにね。




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posted by kbb at 22:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(4) | 絲山秋子
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