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2009年02月11日

村上春樹にご用心-内田樹

「村上春樹にご用心」 内田樹 

村上春樹にご用心こんばんは。

目の前にあるのに見えないものっていっぱいありますね。例えば親の愛。例えば友人の言葉。例えば捨て牌に見える当たり牌。困った物です。

さて、以前「羊男のクリスマス」を読んだときに村上春樹を読み返してみよう、と書いたんですけど、その前に内田樹(たつる)の「村上春樹にご用心」を読んでみました。積んどいたまま時間ばかりたっていたものです。

内田樹のブログ「内田樹の研究室」の記事や雑誌などに寄稿した村上春樹に関する文章を集めた作品集になっています。

内田樹は仏文学者ということでフランス語訳された村上春樹の作品なども取り上げていてなかなか興味深かったのですけど、いかんせん僕はフランス語を読めないので、内田樹の分析を鵜呑みにすることしかできないのが悲しかったのですけどね。

さて、内田樹による村上春樹作品の解説というか解釈というものも載っていました。初期三部作の僕と鼠の物語ですが、彼によると、鼠は実は「風の歌を聴け」の途中から死んでいるとのことでした。死んでいるというか、僕の前から永遠に消え去っている、とでもいうのでしょうかね。そうだったかしらと目から鱗でしたよ。そんな物語だったっけなってね。

そして村上春樹作品を読むと、料理をしたくなったり、洗濯をしたくなったりと、日常の細々としたことをちゃんとやろうと、いう気になるのは、村上春樹がそういうのを意識して書いているからとのことでした。
なんとなくそういう気になっていたのは僕だけじゃなくて、しかも村上春樹が意図してやっていたことなのね、と驚きでしたね。

村上春樹作品を好きとかいいながらたいていの文章は読んでいるのだ、と自負していたのに、なんにもわかっていなかったんだなぁ、ってショックでしたね。表面的なことにとらわれていて、意図された裏の表現まで読みとれていなかった。まぁ文学研究家ではないのでしょうがないって言っちゃえばおしまいなんでしょうけどね。

文学を研究するっていうのもなかなかおもしろそうではありますね。まぁ細かいところまでちゃんと読めないといけないってことは酔っぱらいながら作品を読めないって事なんでしょうけどね。それが辛いところですね。

さて、内田樹の分析を踏まえて村上春樹本を読み直しますかね。


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posted by kbb at 15:29 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ア行
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