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2009年04月12日

アンダー・マイ・サム-伊藤たかみ

「アンダー・マイ・サム」 伊藤たかみ

アンダー・マイ・サムこんにちは。

落ち込んだりもしたけれど、わたしは元気です。
失職した日から、みなさんにはご心配、ご迷惑をおかけしました。でもやっと次の職場を見つけることができました。渡り鳥のようにいくつも職を変わっているのですけど、そろそろ羽を休められる場所になるとうれしいな。
明日から出勤なのですけど、不安なのはやっぱり新しいところだからでしょうね。もうこんな気持ちを味わいたくないな。

さて、伊藤たかみ「アンダー・マイ・サム」です。「八月の路上に捨てる」で芥川賞をとった伊藤たかみですが、この「アンダー・マイ・サム」はそれよりも5年前、まだ児童文学を書いていた頃の作品です。この前に読んだ「夫婦茶碗」の人を酔わせる文章の影響なのか、僕自身の問題なのか、久しぶりに一冊の本を読むのに一週間かかってしまいました。文章が全然映像として浮かび上がってこないのでストーリーに集中することができず、2-3ページ読むとすぐに本を閉じるということを繰り返してしまいました。

人よりも親指が長い僕。突然、自分が自分の体から「外れる」ことを経験してしまう。それからちょくちょく「外れる」ようになってしまった僕。その長い親指はメールを早く打つことぐらいにしか使えなかったのに、「外れ」ているときに人の体に触れるとその人の悲しみがわかることに気づいた。顔に傷を負っているみゆき、家族を傷つけてしまうことに恐れる清春などの友人との交流が描かれています。

先日友人と飲むために渋谷に行ったのですけど、無精ひげを生やした僕をみてその友人は、人は外見で99%判断されるのだからちゃんとしてきなさい、と言われてしまいました。外見で判断するような人間に判断されたくない、なんて言い返したら、だから奇妙な人間しか周りに集まらないんだよ、と言われてしまいました。

たしかに外見で判断する部分は大きいですよね。親指が人より長い僕。過剰歯を持つ清春。顔に傷をもつみゆき。他人がなんと言おうとその部分をもつ人間にしかわからないこともある。

でもそれが自分も思っていないようなことに使えることに気づいたとき。それが人間の成長でもあるのかしらね。

僕も新しいところに行って、新しい自分の魅力に気付けるようにならないとね。魅力があればいいのだけれど。



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posted by kbb at 15:58 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ ア行
この記事へのコメント
おめでとうございます!
新しい職場はドキドキですけど、いいところだといいですね。

自分では別に何とも思ってなかったことが何かの役に立ったり人を助けたり・・・そんなことが、あるといいなあと、何のとりえもない私は思うのでした。
kbbさんの魅力は素敵な書評ですけど、新しい職場でまた他の魅力を発見できるといいですね。
Posted by alamal at 2009年04月12日 21:10
alamalさん。
こんばんは。

いつもalamalさんの言葉には勇気づけられてばかりです。本当にいつもありがとう。
書評をほめられちゃうと赤くなって穴があったら頭から入って尻隠さずなんてことになっちゃいそうです(笑)。

alamalさんにはMEMORIZERSという素敵なポータルサイトを作る技術があるじゃないですか。ネットで使えそうなアイデアを思いついてもそれを実現する力がない僕にはうらやましい限りです。

これからもがんばっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
Posted by kbb at 2009年04月13日 01:39
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【本】伊藤たかみ『アンダー・マイ・サム』−ほろ苦青春小説は、若干不完全燃焼
Excerpt: Under my thumb, The girl who once had me down Under my thumb, The girl who once pushed me around ..
Weblog: 名古屋単身赴任とうさん 暇つぶし雑記
Tracked: 2013-03-03 11:19
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