本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2006年01月16日

くっすん大黒-町田康

「くっすん大黒」 町田康

くっすん大黒.jpgふと夜中に目を覚まして時計をみると4時44分の4並びの時が多くて薄気味悪いkbbです。おはようございます。デジタル時計だとさらに薄気味悪さが増すのですけど、昨日の「博士の愛した数式のプロモーション動画」の記事の投稿時間を見てびっくりしてしまいました。

やっと皆様から紹介された「くっすん大黒」を読み終わりました。正直言ってよくわからなかったけれど、未だに彼の文章に酔っている気分です。富士急ハイランドのジェットコースターに乗っているような、すいている明けがたの大垂水峠を時速120kmで飛ばして東京に帰って来たときのようなそんな気分が読み終わったあとにしてました。

それにしても、川上弘美の文章を読んだ時に日本語って本当にきれいな言葉なんだなぁって思ったのですけど、これが同じ日本語かってぐらい町田康の文章はタイプが違いますね。川上弘美の文章は角がとれてまぁるい中が透き通っているガラス玉のような文章で、空に浮かぶシャボン玉がいつまでもいつまでもふわふわとしているのを追いかけているように読んでいるのですけど、町田康の文章はラグビーボールや四角いサッカーボールでサッカーをしているかのようにあっちへふらふらこっちへふらふら予測できない動きだし、不協和的な動きでみていて気分は良くないのですけど、そこがおもしろくていつまでも追いかけてしまう。そんな感じでした。それがいわゆるパンク落語的って言われているのでしょうかね。

彼の描く人々はうどん屋に猿を連れてきてしまう従業員やお客さんがきているのにまったく仕事をしない洋服屋みたいな非常識な人が多いんですね。一見常識的に見える主人公ですら非常識だし。たぶんそれが正しいんでしょうね。誰もが非常識だけれど、それに気付かないように調和して世界ができている。それをここまで肯定的に書いてくれるとすっきりとしますね。

なにはともあれ彼のボキャブラリーの豊富さにビックリしています。少しは勉強してもっともっと日本語を磨かなきゃなんて思わされました。

posted by kbb at 10:16 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(1) | 小説・エッセイ マ行
この記事へのコメント
こんばんは。

ついに読んでしまいましたね。
あれほどやめとけやめとけと言ったのに。
・・言ってませんね。

私は好きです、あの文体も町田康の作り出す世界も。 コインランドリーの乾燥機の中でぐるぐる回されて中から世界を覗いているような気分になります ・・目が回っちゃう。
毎日川上弘美だったり、毎日町田康だと、まともな社会生活が営めなくなる空恐ろしさがありますが、 時々まともから離れたくなった時にどちらも最適です。
次は石田衣良のLASTですね。
それもあるの。 遊びにきてね。
Posted by tsukiko at 2006年01月16日 23:55
tsukikoさん
おはようございます。

まさしく目がまわっちゃうって感じですね。まともじゃないってところが川上弘美と共通だなんて言われてみればそうかもしれませんね。

それにしても、くっすん大黒に出てくる主人公は自分がとっても常識的って考えているのに非常識ってところらへんがおもしろいですよね。

「LAST」は今読書中なのでもう少々お待ちくださいね。
Posted by kbb at 2006年01月18日 04:07
kbbさん、こんにちは。ほんとにヘンな小説ですよ、これは。でも、他人の評価や世間体だの見栄などの呪縛から逃れて、どんなんでも素の自分を肯定できたら楽になるんだぁ。と思えました。
Posted by たかさん at 2006年01月19日 17:27
たかさん
こんばんは。

非常識な人の集まりで、それぞれが全然予測不可能だよって教えてくれますよね。でもそれはいろんな人がいろんな形で言っているはずなのに、そういう内容の作品が絶えないのはなんでだろうって考えてしまいました。
よく自分らしくなんて言いますけど、きっと自分を素直に肯定することが一番難しいのでしょうね。
Posted by kbb at 2006年01月19日 21:52
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

お名前・メールアドレス・ホームページアドレスを(入力があれば)クッキーに保存しますか?



この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/11759435

10月26日物語 : ロックンロールな落語
Excerpt: やっとやっと 町田康 に辿り着きました。 手に入れた本がもう山崩れ起こしそうになっているのに、もっともっとと買い足して、 あーどれから読んだらいいものやらわけわかんなくってしまっている意識の片隅で..
Weblog: 株も読書も恋人も
Tracked: 2006-01-17 00:00
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。