本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2006年02月16日

ビタミンF-重松清

「ビタミンF」 重松清

ビタミンF.jpg昨日は六本木ヒルズで2度目の有頂天ホテルを見てきました。思った通り二回見ても笑いっぱなしの2時間でしたね。それに謎の部分や見直したかった部分を確認できたのでよかったです。それにしても六本木ヒルズの映画館の座り心地はいいですね。駐車場が無料じゃないのが残念ですが。

それと昨日は風習に反しまして、男からの手作りお菓子をばらまいてみました。スウィートポテト作ったのですけど結構おいしくできたのですが、まだプレゼントした人たちからおいしかったよ報告がないので、どうだったのか心配です。実は市販のスウィートポテトを一回か二回ぐらいしか食べたことがないので、ほんとはどんな味のお菓子かわからないのですよね。大丈夫だったのかしら・・・。おなかを壊すようなことはないと思うのだけれど。

さてと、相変わらず長い前置きですが、「ビタミンF」の感想でも書きますかね。帯に家族小説のマスターピースなんて書いてあって、はじめて重松清の本を手に取ったのですけど期待して読みました。

familyやfriend、fightなどのFで始まる言葉をテーマにした7つの短編が収められています。直木賞受賞作だそうです。いやーおもしろかった。読みながら考えてしまったり、応援してみたり、涙ぐんでみたり十分に感情移入をしながら読みましたよ。ただ家族小説のマスターピースって部分にはちょっと反論したいことがあって、これは父親小説のマスターピースですよ。だってすべてが父親の視点から書いてあって、自分の娘の初体験の相手を殺してやりたいと思う父親や、わからなくなってきた息子に対する父親の気持ちなんてのがモチーフになっていて、女性が読んだらちょっとって思うところも多いのじゃないかしらね。でも、20代中盤ぐらいの女性に読んでもらいたいですね。父親はこう思っているんだぞって知って欲しいです。父親以外の男にチョコレートあげてる場合じゃないですよ。

「ゲンコツ」という作品ではおやじ狩りをする少年達に腹をたてたりしながら、老けることについて考えちゃいました。40歳を目前にした男が最近の少年を怖がりながらも腹立たしさを感じている。ある日同じマンションに住む家族の一人息子の非行を目撃して・・・って話しなんですけど。なんだか自分の老いを発見するのってけっして自分の体力のなさや考え方から気付くものじゃなくて、周りの男性、特に自分の父親の背中が小さくなったことに気付くところからはじまるんじゃないかって思っちゃいました。最近僕も、父が椅子にすわってるところを背中からみると小さくなったななんておもったりして、そういえば手にもしわが増えてきたし、顔にもしみがでてきたし。そうやって育ててくれたんだなってそういうのを見ながら再確認したりしてね。自分もそういうことに気付くことができるようになったんだなって思っちゃいましたよ。でも、自分はまだまだ若いですからって強がりを言ってみます。

最近なんだか父親に育ててくれてありがとうって言いたくなるような本ばっかり読んでいるのですけど、そういう言葉って気恥ずかしくて面と向かってなかなか言えないでいました。だから今回、スウィートポテトを父の机に上において、メールでおいておいたから食べてねって言葉と共にいつもありがとうと付け加えてみました。ひとこと「おいしかったよ」なんて返信がきたけど、やっと言えて嬉しかったですね。女性には毎年そうやって父親との仲を修復するバレンタインデーなんて行事があったんだって思っちゃいましたよ。



posted by kbb at 05:49 | 東京 ☔ | Comment(2) | TrackBack(2) | 小説・エッセイ サ行
この記事へのコメント
kbbさん、こんにちはーっ!
ちょっとお久しぶりですね。
最近バタバタ続きで、自分のブログも更新がママナラズ。
kbbさんはバリバリですねー。
それにエライッ!
バレンタインディに父親へなんて^^
メールだっていいじゃないですか。
ウチの親にもメールのやり方を教えて欲しです…
Posted by MOW at 2006年02月17日 13:04
MOWさん。
こんにちは。

最近メンテナンス多くていやになっちゃいますね。といっても全然本を読めてないので更新できないんですけど。

親父からのメール。顔文字や絵文字がついてるんですよ。気持ち悪いといってやりたい。
Posted by kbb at 2006年02月18日 16:47
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

お名前・メールアドレス・ホームページアドレスを(入力があれば)クッキーに保存しますか?



この記事へのトラックバック

THE 有頂天ホテル
Excerpt: ●『THE 有頂天ホテル』2006年1月14日公開。『笑いの大学』(脚本)から約1年ちょい。三谷幸喜待望の新作。今度はどう笑わせてくれるのか楽しみ。『赤影』のポスター見..
Weblog: 映画鑑賞&グッズ探求記 映画チラシ
Tracked: 2006-02-16 10:08

そりゃ大人も色々あるさ。意外にね。
Excerpt: 「ビタミンF」重松清 ♪♪ FAMILY、FATHER、FRIEND… そんなキーワードを作者が埋め込んでいった物語、7篇。 それが F の意味するところ! 未成年の子供を持つ家庭の、しかもお..
Weblog: M's BOOKcaSe
Tracked: 2006-02-17 12:55
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。