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2006年03月16日

女学生の友-柳美里

「女学生の友」 柳美里

女学生の友おはようございます。もうおとといのことになりますけど、ついにメガネを買いました!どこかで壊れたメガネをしていると運が逃げていくという言葉を聞いたのではやく買わなければと焦っていたところで、バレンタインのお返し(2/16の記事参照)に選んであげるという友人が現れたのです。そのときにね気付いたことがあるんですけど、僕は一人でメガネを買いにいけないことが判明しました。コンタクトなんてしたことがないし、メガネをはずすと目の前の鏡すら見られないので試しにかけたところで似合うかどうかが自分でわからないのですよ。というわけで、その子にイメージチェンジを意識したメガネを選んでもらいましたよ。三つ最終候補ができて、結局今までと全然違うタイプのメガネになりました。伊達眼鏡をかけているという店員さんにも、それがいいですよ、なんて言葉をいただいて、やっとこれで運が逃げなくなるぞなんて安心しております。

さてと、相変わらずの長い前置きはこれぐらいにしまして、柳美里の小説初体験です。「女学生の友」。友人に薦められて、借りて読んでみました。なんだか想像していた、僕がつくりあげていたイメージのお話と全然違うぞ。この人、こういう作品も書くんだって感じでしたね。

"女学生の友”と"少年倶楽部"の二作品が収録されています。"女学生の友"はドラマ化もされていて、DVDがでているみたいですね。映像化するにはちょうどよい、おもしろいストーリーですもんね。

"女学生の友"・・・息子夫婦と同居して家に居場所を感じられなくなっている60すぎの弦一郎。弦一郎が唯一家族の中で心を通わせることのできる孫、梓。梓の幼なじみのまゆと同じ高校に通い、おもしろくないけど、他に一緒にいる相手がいないからそのグループにいるという未菜。それぞれが悩みを抱えながら未菜の父親の会社の倒産という事件から3人が距離を縮めていきお互いに影響を与え合うようになる。

なんだか未菜の描写を読みながら、自分の高校時代のことを思い出していましたよ。歩きながらうまくしゃべれなかったり、このグループから抜けてしまったらもう他のグループにはいるチャンスがないなって思ったり。今でも大勢で歩きながら人と話すのは苦手なんですよね。だいたい横に並ぶと歩きづらいですしね。後ろむいて話すわけにもいかないから、一番前をすたすた歩いてみたり、一番後ろからとことこついていくようにしちゃうんですよね。

弦一郎は

この世で一番の恐怖は、なにも起こらないことと、なにもすることがないことだ。


って思ってるんですけど、解説の秋元康が未菜たち高校生は

この世で一番の恐怖は、なにかが起こることと、なにかをしなければいけなくなること、かもしれない


って言ってて、うまくまとめるなぁって感心してしまいました。僕はどっちかっていうと弦一郎に共感してしまって、未菜たちにはバイトぐらいしろよって思いながら読んでいたので、ちょっとおやじくさいってことなのかもしれませんね。

"少年倶楽部"のほうは中学受験を控えた小学6年生の性に対する目覚めなんてことが書いてあって、彼らはグループだったから、ああいうことを行動に移したけれど、自分だって同じようなことを妄想したこともあるし、実際したかしなかったかの違いぐらいしかないのかもしれない、なんてちょっと自分がいやになってしまいましたよ。

柳美里が描くものは絶対自分は処理しきれないだろうし、そのまま引きずり込まれるのもこわかったので手に取ることもなかったのですけど、こういう作品はまた読んでみたいですね。思春期の微妙な心の動きを描くのがうまいですね。きっと自分の体験から逃げずに一生懸命考えたんだろうなってタイプの作家さんですね。



posted by kbb at 08:44 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ヤ行
この記事へのコメント
kbbさんこんにちはっ。
ワタクシも柳さんは 目に入らないようにしてました。
(ご本人には申し訳ないんですけれど)
たぶんドップリ浸かって1週間くらい抜け出せない気がしていて…
この記事を読んで、ちょっと壁が崩れてきた感じです。

メガネ、良かったですね^^
やっぱり恩は売っておくに限ります!?
Posted by MOW at 2006年03月16日 18:24
MOWさん。
こんばんは。

メガネ直って快適な生活をしておりますよ。恩は売っておくに限りますね。ほんとは愛のほうが欲しいんですけどね。愛も売りつけておいた方がいいかもしれませんね。
柳美里の作品はこういうのからはじめるといいかもしれませんね。他のこういった作品も探して読んでみようと想っています。
Posted by kbb at 2006年03月18日 01:41
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