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2006年03月21日

パレード-川上弘美

「パレード」 川上弘美

パレードこんにちは。先日、友人と飲みながら昔の恋人はキレイに、かっこよくなっていて欲しいかって話しをしていました。ミスチルの「over」の歌詞にこういうのがありますよね。

いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで


まぁつきあっているときは魔法がかかっているような状態だと思うので、その魔法が解けてしまったらつきあっていたとき以上にかわいく、キレイには見えないんじゃないかしらって思うのですけどね。

「昔の話しをしてください」とセンセイが言った。


ではじまる物語、パレードです。

「センセイの鞄」のツキコさんとセンセイがある休日にお話をしているという設定のお話です。センセイに促されてはじまるツキコさんのお話は彼女の小学生の時のお話です。天狗やら砂かけばばあやらと共に過ごした小学生の時。川上弘美の得意な、人と人以外のものとの関係がツキコさんとセンセイの語りですすめられていきます。

きっと「センセイの鞄」を読んだことのないひとはなんじゃこりゃって読み終わった後になってしまう作品なんでしょうね。川上弘美に恋をしてしまった僕としては、こんな作品でも触れていたいのですけどね。

ツキコさんとセンセイがそうめんを食べ終わった後に畳の上でお昼寝をする場面があります。起き抜けにセンセイがツキコさんの手をぽんぽんと叩きながら「ツキコさん、昔の話をしてください」といいます。そのときツキコさんは

誰かしらといつも手をつないでいたかった幼いころの心もちを思い出した。センセイに手をつないでほしくなった。


と、思うのです。誰かしらと手をつないでいたかったのは幼い時だけだったかしら。今でも、飲んだときなんかは、手をつなぎたくてつなぎたくてどうしようもなくなってしまう僕はいつまでも幼いってことなのかしらね。

友人と飲んでいるときに、昔の恋人の話をしているときがあります。そんな話をしていた、先日。友人に「結局どの子やりなおしたいわけ?」って言われちゃってちょっと考えてしまいました。別にどの子とやり直したいとかじゃなくて、その当時の元気だった、なにもかもがうまくいくと信じていた自分を思い出したいだけなんじゃないかしらって、最近なんだかうまくいかない僕は考えてしまいました。



posted by kbb at 12:41 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 川上弘美
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川上 弘美 著 「センセイの鞄」
Excerpt: センセイの鞄川上 弘美 主人公は40才間近の大町ツキコ。松本春綱先生を彼女はセンセイと呼ぶ。彼女は高校の時、センセイから国語を教わった。高校を卒業してから長く会わなかったが、
Weblog: ジコチュウ・イッチーの本と映画の批評集
Tracked: 2006-04-02 17:07
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