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2006年03月23日

昔の恋人-藤堂志津子

「昔の恋人」 藤堂志津子

昔の恋人おはようございます。このあいだおもしろいものを見ました。カップルが歩いていたのですけど、その向かい側から女の子が歩いてきました。すれ違いざまにカップルの女の子の方が歩いてきた女の子に向かってなんだかライバルでも見るかのように睨みつけていました。彼女の中にどんな気持ちがわき上がったのかはわかりませんけど、なんだかすごいものを見てしまったような気がします。女の子ってこわいですね。

さてさて、贅沢シリーズで気に入ってしまった藤堂志津子の作品を手に入れてきました。いくつか並んでいたのですけど、最初は短編集からということで、4編の作品が収録されている「昔の恋人」という作品です。タイトルがちょっと気に入らなかったのですけど、他のはどれも長編だったのでこれにしました。

さすが、贅沢シリーズで読んで気に入っていただけあって、どれもこれも楽しく読めました。これだったら長編でも良かったんじゃないかしらって思ってしまいました。

今回、彼女の作品を読んでいて、彼女は必ずその物語に初めてでた人物については名前にふりがなが振ってあることに気付きました。これって読者が物語を読みながら、頭の中でイメージをつくりあげるときに大切なことだと思いませんか?例えば紀子って名前の人でも「きこ」と「のりこ」じゃ全然できるイメージが違いますものね。

"昔の恋人""浮き世""貴石""魔法"の四編が収まっているのですけど、どれも30代後半から40代の女性が昔の恋人と出会うお話です。女の人もこんなに昔の男のことを覚えているものなんですね。彼女たちは自分の過去をふっきるために、今の自分をふっきるために昔の恋人に会いに行きます。それがいい方に転んだ人もいるし、いなかった人もいる。もちろんどっちつかずの人もいましたけどね。

"貴石"にちょっと男性には耳の痛い言葉があります。

惚れた女を見る男の目っていうやつは、いつだってさもしいものだよ。おどおどと自信なさげで卑屈で、物欲しげで・・・

自覚がある分なんだか目を背けてしまいたくなる言葉ですね。ほんとにその通りなんですもの。手に入らなければ入らないほど、どんどん卑屈に物欲しげになってしまって、そんな目で見られた女の子は気分がいいはずもなく、どんどん距離が開いてしまう。そうなったら余計さもしい目になる。って悪循環になるんですよね。こういう目を見せることなく惚れた女性を見られる人ってのが女性にモテる人なのかもしれませんね。

"浮き世”で結婚している和代が義理の妹の宇田子に向かって、ときめきがないと結婚してもだめよ、なんて話しをしているのですけど、最近そういえばときめいていないななんて確認、確認、再確認してしまいました。ときめくことがないとどんどん老け込んでしまうのにね。




posted by kbb at 04:11 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ タ行
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