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2006年03月25日

十の恐怖

「十の恐怖」 常盤朱美 森真沙子 井上雅彦 五代ゆう 篠田真由美 飯野文彦 斎藤肇 小林泰三 朝松健 竹河聖 赤川次郎

十の恐怖おはようございます。このあいだ夢を見たんです。ネズミに命令されていて、あれをもってこい、これをもってこい、って言われているんです。最初なんだかこわいなぁって思って言うことを聞いていたんです。でもだんだん慣れてきて、実はすごい弱気なネズミだってことに気付いちゃって揚げパンもってこいって言われているのに茶色の靴を持っていったりしてね。それをそのネズミは喜んで、揚げパンだと思って受け取ってるのを見て逆に喜んでたりしてたんですよ。ネズミと人間の化かし合いって感じでしたね。

さてさて、ホラーアンソロジーの「十の恐怖」を読みましたよ。小林泰三とか赤川次郎とか読んだことのある人の作品とかも入っていて、たまには怖いのも読んでみよう、昼間読むのなら大丈夫だよなんて自分に言い聞かせて手に取ってみました。最初びくびくしながら読んでいたのに、あんまりこわくなかったのは冒頭の夢に似ている気がします。

十にまつわる恐怖の物語が十一収まっています。おしいですねぇ。欲張らずに十にまつわる十の物語にすればよかったのに、なんて思ってしまいました。文庫本になったときに一つ増えたのかしらなんて思ったのですけど、単行本の時から十一だったみたいですね。なんだかもったいない。

舞台はといえば、近未来あり、現代あり、歴史ものありといろいろと味わえますね。十一人中井上雅彦と斎藤肇の二人が、星新一ショートショートコンテストの入賞で作家になっているのですけど、ショートショートのうまい人はどんな小説を書いてもうまいなぁって再確認してしまいました。導入からキャラクターが良く描写してあって、ちゃんとラストで落としてくれるんですよね。この二つの作品を読めただけでもこのアンソロジーを手に取った価値があるかも。

五代ゆうの"十環子姫の首"には小さな生き物をこよなく愛して、邸じゅうに生き物がいるような生活をしている若君がでてきます。なんだか「虫愛づる姫君」みたいだなって思っていたのですけど、その若君の言葉がおもしろいなって思いました。

(心のない畜生は)嘘を知りません。ごまかすことをけっしてしません。餌をやるものにはなつき、蹴飛ばすものには牙をむきます。人はそうはいきません。

なんだかかわいそうですね。こう思っちゃうのって。だからこそ人間はおもしろいとも思うのですけどねぇ。うちのミニチュアダックスのボビー君なんてかわいくないですよ〜。だって僕の言うこと全然聞かないのですもの。それでいて、かまってほしいときだけ甘えてくるなんて。とっても人間らしいですよね。どっかの女の子みたいだ。まったく困ったものです。


ボビー
       ミニチュアダックスのボビー君
posted by kbb at 08:52 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー
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