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2006年03月27日

空中ブランコ-奥田英朗

「空中ブランコ」 奥田英朗

空中ブランコ昨日は友人の卒業祝いで飲んできました。はかま姿の写真も見せてもらったのですけど、馬子にも衣装というか、女の子のはかま姿はキレイですよね。で、ちょっと調子にのって日本酒と焼酎とビールを一緒に飲んでいたら二日酔いというか、今でも頭がぐるぐるまわっています。きっと未だに酒臭い息をしているんだろうなって思うと、今日病院に行かなきゃいけないのに困っちゃいますね。というわけで、今日の記事が支離滅裂な内容でも許してくださいね。え?いつもそうだって?ああ、そうですか。すみませんね。

えっと、tsukikoさんの「株も読書も恋人も」で紹介されていて、おもしろそうだなって思ってたのを読んでみました。奥田英朗の「空中ブランコ」です。奥田英朗の作品は初めて読んだけれど、読みやすくていいですね。一回も本をおかずに夢中になって読んでしまいました。久しぶりにもっと読みたい、この本の世界にいつまでもいたいって気持ちになっていました。この本、おもしろいのが全編が伊良部先生が主役なのに、患者側の視線から書かれているんですよね。だから伊良部先生が何を考えているかは読者としてはさっぱりわからない。なのに患者と同じようになぜかしらないけれど伊良部先生にどんどん惹きつけられてしまう。

伊良部総合病院の神経科は地下にあります。薄暗い廊下を通って進んでいくとやっと診察室が見えてきます。そこの扉をあけるとそこにはでっぷりと太った乱杭歯を見せるように大きな口をあけて笑顔をみせる伊良部先生とそこに似つかわしくないミニの白衣を着て、見せるかのように胸を大きくひらいたマユミちゃんがいる。

そこにやってくるのは飛べなくなった空中ブランコ乗りや先端恐怖症でサングラスのつるですらみられなくなったヤクザ、一塁にボールを投げられなくなったプロの三塁手、義父のかつらをむしりとりたくてしょうがない医者、新しい作品を書こうとするたびに過去の自分の作品で使ったアイデアだと思ってしまって自分の全作品を確認せずにいられない流行作家なんかです。

僕は女性作家のやつが一番好きでしたね。なんだか彼女たちの悲哀というかつらさがよく伝わってきます。奥田英朗もそうやって創作してるんですかね。

今やったら大変なことになるのだろうなってことをつい想像してしまうことがあります。渋滞のただ中でアクセル思いっきり踏み込んでみたりとかね。そんなことを想像し始めるとその想像から逃れられなくなり手を叩いて大きな音を出したりしてその考えを頭から追い出すようなことをしています。はたからみたらおかしな人に見えるんだろうなって思いますけどね。強迫症の一種なんでしょうかね。

診察室に入ると、まずビタミン注射を打たれます。これは伊良部先生とマユミちゃんの趣味ですね。それを除けばとってもいい先生というか人間なんですよね、伊良部先生ってのは。おおざっぱでいい加減だからみんなからは疎まれているようだけど、明るくてなんでも楽天的に考えられてついつい惹きつけられてしまう魅力がありますね。こうやって生きていけたら人生楽しいのだろうなって感じの生き方ですね。

こんな二日酔いのときに、伊良部先生にビタミン注射を打ってもらうと楽になれるんだろうな。でも、注射を見ただけで震えちゃうほど嫌いなのでムリですね。こんな時は太陽の下にでて光合成すればいいんですよね。幸いこんな広告がでるほど桜が見頃のようですから。って、千代田区はこんなこともやってるんですね。見つけたとき、なんだかうれしくなっちゃいました。こういうことに税金使われるのなら文句無しですね。


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posted by kbb at 09:53 | 東京 🌁 | Comment(8) | TrackBack(1) | 奥田英朗
この記事へのコメント
初めまして!
TBありがとうございます☆
本当に伊良部先生イイですよね!
病気じゃなくても会ってみたいです。
私はカツラを取りたくてしょうがない話が好きだったです。
Posted by あこ at 2006年03月27日 15:17
あこさん。
こんにちは。初めまして。

かつらのお話すすめる方多いですね。あのいたずらのところとかおもしろかったですよね。なかなか思い付かないって言うか歩道橋の文字を見てあんなこと思わないですよね。
Posted by kbb at 2006年03月27日 15:29
こんにちは。
まあ! 私のブログも紹介してくださりありがとうございます。 そのうえ、この本を楽しめたようでさらに嬉しいです。 
やってはいけないやってはいけないと思いつつ抑えきれずにやってしまったことを思い出しました。  新宿の雑踏の中で空を見上げ、 「ねえ、ねえ、あれ、ほら、あそこに飛んでるの、飛行機じゃないよね、動きが変!」 と友人に大きな声で話しかけ、 周りの人々が立ち止まって空を見上げるのを確認してから逃げました。 空を見上げる人々につられてどんどん人がだんごのように溜まって空を見てました。 昔の話です。 もう、しません。 ごめんなさい。 
Posted by tsukiko at 2006年03月27日 19:26
tsukikoさん。
おはようございます。

tsukikoさん、いたずらっ娘だったんですね。絶対一緒になって上を見上げてしまうだろうな。でもそんな知らない人との一体感が新宿ですら感じられる時代だったんですね。ってどんだけ昔の話しってことにしちゃってるんでしょうか、僕は。
Posted by kbb at 2006年03月28日 09:12
あれは、昭和33年、赤線、青線の灯が消える頃の時代で東京タワーの完成も間近でしたねえ、 私は子どもたちの手をひいて・・・って、ちょっと! 私をそこまで年寄りにしないでください。

現代の新宿でも可能かどうか、やってきましょうか? 
Posted by tsukiko at 2006年03月28日 13:56
tsukikoさん。
こんにちは。

昭和33年の頃はうちからでも東京タワーが見えたらしいですよ。まだ新宿に高層ビルがたつまえですものね。赤線、青線って・・・。そのころに子供の手をひいてってことは・・・。
現代の新宿でもみんな同じような反応してくれるんでしょうかね。西新宿のあたりやアルタ前なら大丈夫だけど、歌舞伎町の中に入ったらだめかもしれませんね。吉祥寺のサンロードはアーケードがあるからむりですしね。伊勢丹の前あたりなら暇そうにしてる人が多いのでいけるかもしれませんよ。
Posted by kbb at 2006年03月28日 16:18
吉祥寺の伊勢丹の前あたりですね、わかりました。考えておきます。
メンチカツの行列のところでもいいかもしれませんね。
Posted by tsukiko at 2006年03月28日 20:21
tsukikoさん。
こんばんは。

メンチカツの行列のところなら確実にみんな上むいてくれますね。みんな暇そうにしていますものね。15時ぐらいがいいのじゃないでしょうかね。
じゃあ僕はそのときに上を向いた女性の表情を観察に行きますので、決行日時を教えてくださいね。
Posted by kbb at 2006年03月28日 21:35
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Tracked: 2006-03-27 15:18
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