本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2006年03月28日

F-落第生-鷺沢萌

「F-落第生」 鷺沢萌

F-落第生おもしろい記事を見つけました。

刷り込みホルモンを発見 「惚れ薬」開発に道これは嘘ニュースです

--------------------------------------------------------------------------------
 幼鳥が孵(ふ)化して初めて見たものを「親」と思うようになる刷り込み(インプリンティング)に関するホルモン生成の仕組みを解明したと、18日、アメリカのプロンストン大学の研究グループが発表した。

 動物実験の結果、このホルモンを摂取した動物は鳥と同じような刷り込み作用を受けることがわかり、応用すれば「惚れ薬」の開発にもつながるという。研究結果は25日付の米専門誌「インクレディブル・サイエンス」電子版に掲載される。

 プ大の研究グループはMRI(磁気共鳴画像法)によって、孵化したひよこが初めて物を見たときの脳の活動状態を調査。その結果、大脳視床下部の「R3」と呼ばれる受容体が強く反応することがわかり、この受容体に干渉するホルモンが刷り込み現象を起こしていると考えた。この結果に基づき、グループはひよこ3万匹分の脳から刷り込みに関するホルモンを1mg精製することに成功。これを「チャーム・ホルモン」と名づけた。

 研究グループによると、チャーム・ホルモンを経口摂取すると、約2時間後に睡眠作用が起こり、次に目が覚めたとき最初に見た物体を「親」だと認識するようになるという。動物実験の結果、イヌ、サル、キジでこれらの作用が確認されており、近く人間を対象にした臨床試験も行う予定。
 研究グループでは、人に対する実験が成功した場合、古くから試行錯誤されてきた「惚れ薬」を実現する第一歩になるとしており、近く学内ベンチャー企業を立ち上げる予定だという。

▽日本ひよこ党党首・ひよこ氏の話
 ひよこの大量虐殺につながる実験には断固反対する。

【用語解説】:「刷り込み(インプリンティング)」
 動物の生活史のある一瞬に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する現象。特にガンやアヒルなど鳥類の孵化後まもなくに見られ、親鳥を親と認識する本能行動と関連していると、動物行動学者コンラート・ローレンツは指摘している。(参照

惚れ薬、ほしいですねぇ。どうやって飲ますのかがポイントですけどね。一昔前のお酒に目薬みたいな感じで飲ませるんでしょうかね。でも一緒にお酒を飲みに行った時点で自力でなんとかできそうな気もしますけどね。

さて、そんなことを考えてしまうから人生の落第生になってしまったようなkbbですけど、まさにそんな人にぴったりのタイトルの本を読みました。鷺沢萌の「F-落第生」です。failの頭文字ってことで不可ってことらしいのですけど、うちの大学ではEが不可だったんですけどね。ロシア語の授業で二年連続で不可を取ったのでよく覚えていますよ。一年目であきらめておけばよかったのにね。

さて、最近鷺沢萌の作品に出会ったわけですけど、2冊目のこれもやっぱりよかったですね。7つの短編が収録されています。こういう文章大好きですよ。女性をとっても魅力的に描いてくれるのだもの。もっと早く出会いたかった作家さんですね。人生で「F」をとってしまったような女性達の物語ですね。「F」でもいいじゃん。「F」の方が結果オーライのときもあるよみたいな気分にさせてくれる作品集でしたね。

でもね、読んでいて想ったんですけど、彼女達、落第してるなんて子ばっかりじゃないんですよね。今の時代の言葉で言えば「負け組」なんだろうけどぜんぜん、それぞれに魅力的でそれぞれにそれぞれの場所でがんばっていて、ちょっとうまくいってないだけなんですよね。鷺沢萌さんが女性を描くのがうますぎるから、落第生のイメージをもてないのかしらね。それとも僕がこういった女性の方が好きなだけなのかしらね。

"シコちゃんの夏休み"ってのもシコちゃんはとっても魅力的で、ちょっと人と違った人生を生きているのだけれど、まだまだ取り返せる場所にいるしね。周りの人に邪魔されつつそれにくじけそうになっているけど彼女なら絶対負けない気がするしね。

"重たい色のコートを脱いで"の作品の女性が一番魅力的だったかしらね。仕事にがんばって生きていて恋人とはすれ違いの生活をしてしまう女性だけれど、そんな女性を包み込んでやれない男なんてこっちから願い下げだなんて気持ちでいて欲しいですよね、女性には。

tsukikoさんのところで知ったのですけど、鷺沢萌って2004年に35歳で亡くなっているんですね。もう新しい作品が読めないのが残念です。幸いたくさんの作品を残しているようなので、しばらくはどっぷりはまれそうですね。

posted by kbb at 09:56 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 鷺沢萠
この記事へのコメント
こんにちは。 惚れ薬1mgなんてつまらないもののためにひよこ3万匹をあの世に行かせてはいけませんです。 そして惚れ薬があったら恋愛はつまらないし、多くの作家も書くものがなくなるし・・とにかくつまらないぞ。

「なぜ自死を選んでしまったのか」と、その理由の片鱗を行間から探してしまいたくなりそうでしばらく離れていた作家です。  
共感を持ったり、励まされたりした覚えがある作家だっただけに自死はショックで、「読んでやるもんか!」としばらく拗ねていました。
そろそろまた読んでみようかな・・。 
Posted by tsukiko at 2006年03月28日 13:47
tsukikoさん。
こんにちは。

鷺沢萌の作品で最初に読んだ「失恋」の時は自殺していたってしらなかったのでそんなこと思わなかったけれど、それを知ってからこの本を読んだのでちょっと考えてしまいましたね。でもそうやって強がって(ちょっと違うかしら)しまう人ほどほんとにやっちゃう人なんだと思うので、作品にはなかなかそういた要素はでてこないんでしょうね。文章を書くってことはそれだけ自分と向きあう行為なんだろうなって改めて考えさせられてしまいますね。

惚れ薬はあってもだめな人はだめなんだろうなって思いますね。ないほうが恋愛は絶対おもしろいだろうしね。でも、この惚れ薬は刷り込みをさせちゃうので、別れたくなっても後をついてこられるのがめんどくさそうですね。
Posted by kbb at 2006年03月28日 16:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

お名前・メールアドレス・ホームページアドレスを(入力があれば)クッキーに保存しますか?



この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/15607152
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。