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2006年04月03日

妊娠カレンダー-小川洋子

「妊娠カレンダー」 小川洋子

妊娠カレンダーおはようございます。今度アルバイトをはじめました。それがまた、夕方から朝の5時までという普通の人間とは真逆の生活をするはめにおちいりました。たった二ヶ月のことだし、まだまだ若い(ここ重要ですよ。テストにだしますよー)ので大丈夫だと思いますけど、こういう生活をすると人間は昼間活動して、夜寝るようにちゃんとできているんだなって実感できますね。

さて、そんな普通じゃない状態で読むとすんなりと頭にはいってきそうな作品。小川洋子の「妊娠カレンダー」です。「博士の愛した数式」を初めて読んで、この人にはまるぞ!って思って(結局思っただけで終わってしまいましたが)小川洋子の作品リストをどっかで見て、次はこれを買おうと思って早幾歳月。やっと手に入れて読みました。小川洋子の芥川賞受賞作です。

やっぱりそのときの直感は外れていなかったと実感できる本でしたね。表題作"妊娠カレンダー"と"ドミトリイ"、"夕暮れの給食室と雨のプール"の三作が収められています。

出産間近の姉に胎児に悪いことを知りつつ農薬がいっぱい塗られたグレープフルーツを使ったジャムをつくり、姉が食べることを止めない妹のでてくる"妊娠カレンダー"

不思議な管理人がいる不思議な学生寮が舞台の"ドミトリイ"

給食室をながめ、物思いに耽る男との出会いを描いた"夕暮れの給食室と雨のプール”

どれもこれもよかったけれどやっぱり”妊娠カレンダー"がよかったですね。"ドミトリイ"はちょっとこわくて、どきどきしちゃいました。この学生寮は結局・・・なんですかね。でもあの管理人さんにあんなことできるとは思えないのだけれど・・・。給食室の話しはちょっと物足りなかったですね。「続きはありません」というセリフが予想できてしまったのだもの。ここで一つなんかあればすごい好きな作品になっていたかもしれませんね。

友人に、というか、昔働いていいたところの店長さんが、女性なんですけど、この人不倫のあげくに、子供二人を産んで未婚の母になっているんですね。養育費も認知も要求していないという、なんというかすごいというか、よくやるわーって感じなんですけど、この人は喫煙者なんです。彼女は最初の子を産んだ時に病院までお見舞いに行ったのですけど、そのときの話しがすごい印象に残っています。

子供が出てきたときに、最初に手足の指の本数を確認したわ。全部揃っていて、ほんとによかったとほっとしたの。

なんていうか、母親って感じでしたね。母親はなるものじゃない。作られるものだなんてよく言いますけどほんとにそれを実感しました。父親にはなるしかないんでしょうがね。そのときの産婦人科の病棟も結構不思議な空間でしたね。女性しかいなくて、なんというか女の匂いってのが充満していて。あぁ、ここでは男は生活することはできないんだな。外からやってきて、また外に出ていくことしか男にはできないんだなって思ってしまいました。今日の結論は、やっぱり母親はすごいってことでいいですよね。


posted by kbb at 06:13 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小川洋子
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