
ああ、夢だったのかと思い、まだ早い時間に起きたのでもう少し寝るかと布団にはいると、また、新たな妄想劇場が幕をあけました。今度は昔のあの子がでてくる恋愛ものです。すっごい天井の高い行きつけの飲み屋(そんなところないけど)にいる僕。そこに見知った顔を見つける。なぜか制服を着ているあの子。(大学に制服なんてあるはずないけど)成蹊大学に入ったの?と聞くとこくんと頷く。その隣にちょこんと立つ制服姿の男の子。彼女の弟らしい(弟なんて彼女にはいなかったけど)。そして、その隣には彼女の母親が立っている。姉弟の入学式後の謝恩会(なんで入学式のあとに謝恩会なのかわからないけど)がそのお店で行われていて、偶然そこに居合わせたらしい。そしてもう帰るという彼女を店の外まで見送る僕。彼女の弟に冷やかされながら店の外に出ると、彼女が大きな箱を僕にくれる。自分の席にもどりその箱をあけるとお皿に盛りきらないほど大きなケーキが五つも入っていた。それを眺めながらすがすがしい気分で(なぜ?)ダーツを投げる僕。
ってところで目が覚めました。夢でこういう妄想を繰り広げると寝ているのにまったく疲れがとれませんね。また見てしまうのではないかと思うとうまく眠りに入れないしね。
まったく困ったものです。この妄想はどこから来るのでしょうかね。願望なのかしら。
ということで、彼女が夢の中で入学した成蹊大学出身の作家、石田衣良の「娼年」です。帯に「ぼくを、買ってください」などの刺激的な言葉が並んでいます。どんな内容なのか見当もつかないけれど、きっと性的な描写は相変わらず細かいのだろうなって程度で買いました。
おもしろかった〜。数時間本の世界にどっぷりとつかってました。幼いころに母を亡くした男、リョウ。彼がある日女性向けの売春クラブに誘われてその世界に浸かっていく。天性の才能をもつ彼が女性の欲望の幅や深さに驚かされていく。そして同僚のアズマの性的嗜好にも驚かされ、それすらも受け入れていく。そして・・・
って内容です。石田衣良ってすっごい言葉の使い方がうまいですよね。
写真は何枚も残っているが、どれも違う人間のようだった。写真には母を取りまいていた光や風、それにあの手のあたたかさが写らないからだ。母の顔を思いだすのはひどくむずかしかった。
なんてうんうんって頷くしかなかったですね。どの写真をみても僕の知ってる母の面影を見つけるのは難しいのですもの。それに、母に限らず、今までつきあった子や友人ですら、写真と実物がどうしても同じものに思えないのですよね。人間にまつわる何かを写真は撮り切れていないのでしょうね。
それにしても、石田衣良は描写がうまいだけに、目を覆いたくなるような残酷なシーンも細かく書いてしまって本を閉じたくなりますね。性的なシーンも細かく描いていて、実はこの人相当欲求不満なんじゃないかしらって心配になってしまいましたよ。って言ってる自分が一番欲求不満なのかもしれませんけどね。
とっても痛かったみたいで…お疲れさまでした。
それでも楽しめたみたいで…とても嬉しいです。
イタイ物語が苦手な人は この本は受け付けないんじゃないかなぁ、
なんて思っちゃいますよね。
それにしても大変な夢ですねぇ。
ワタクシ 目覚めてからも夢の内容を覚えてることが
ほとんどないので、ちょっと羨ましいですけれど。^^
おはようございます。
あのシーンはほとんど斜め読みみたいな感じで読んでました。やめてーって思いながらね。
でも痛いのはダメですけど、なかなか楽しめましたよ。特にさくらとのシーンは結構好きなところでしたね。表現がうまいなあなんて思いながら読んでました。
最近はお酒を飲んでから寝ると、眠りが浅いからなのか夢をみますね〜。普段は覚えていないのですけど、今回はなぜか覚えていました。結構衝撃的だったからでしょうかね。