本のタイトルは過去記事またはアマゾンへ飛びます。出版社等の確認にどうぞ。

2006年06月10日

イン・ザ・プール-奥田英朗

「イン・ザ・プール」 奥田英朗

インザプールどうも、こんにちは。最近ケーブルテレビが我が家にやってきました。毎朝家に帰ってきてからアニマルプラネットという番組を見ているのですけど、動物たちの動きに寝る前に癒されています。ビールを飲みながら動物たちを眺めていると小さな悩みなんて簡単に吹っ飛んじゃいますね。アリにはアリの。ハチにはハチの。象には象のそれぞれの生活があるんだなぁなんて当たり前のことを考えてしまいますね。

さて、そんな色んな人の人生がつまった「イン・ザ・プール」です。「空中ブランコ」の伊良部先生の第一弾らしいです。

今回もいろんな悩みを持つ人がでてきて、それをばからしい行動で解決しようとしてないのに、なんだか解決しているようにみせてしまう伊良部先生に今回もびっくりさせられてしまいますね。結局、伊良部先生のいいたいことはクヨクヨ悩まずにもっと簡単に考えてみようよってことなんでしょうね。だっていろんな生活があるのだから。

それにしても、"勃ちっ放し"の彼の状況は簡単に考えられるような状況じゃないですよねぇ。あんなのたまになってももてあましてしまってメンドクサイなぁなんて思うのに、四六時中だったら大変ですよ。自分だったら外にでられないな、なんておもってしまいました。若い証拠ってことにはならないんでうしょ。女性にはわからない悩みでしょうね。

"フレンズ"の携帯中毒の高校生・雄太の気持ちはなんだかわかる気がしてしまいました。自分も中学高校の時は携帯はなかったにせよ、こういう今では友達づきあいとは呼べないような関わり合いを「友達」だと勘違いしていた時期がありました。そのときの友人は一人も今はつきあいはまったくありませんからね。

先日、中学一年生のときに書いた、今年一年を振り返って、という作文を見つけました。こんなの書いたんだなぁなんて思いながら読んでいたのですけど、文章が幼稚だなぁとか字が汚いなぁなんてそんなことを思いながら読んでいたのですけど、その中にこんな文章がありました。

知り合ったばかりの人ばかりでそこまで仲良くなれるわけではないけれど、友人もいっぱいできました。


知り合って一年もたっている人のことについてこんなことを書いているなんてなんだか病んでいるなぁって読んでいて思ってしまいましたよ。神経科の医者が読んだらロールシャッハテストのようになんか診断されそうでしたね。友人がいっぱいできたことを強調していたりしていましたからね。さみしい子だったんでしょうね。

今作では伊良部先生が空中ブランコのときよりももっとだらしのない最低の男のように描かれています。デブでマザコンでロリコン。空中ブランコのときに思い描いたイメージよりももっとおとしめられていて幻滅してしまいました。そこまで言わなくても・・・、って思っちゃいましたよ。そこまで、ヒドイキャラクターだからこそ、患者たちも彼の言葉に耳をかたむけるんでしょうね。
posted by kbb at 14:03 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(3) | 奥田英朗
この記事へのコメント
中学一年だと「走れメロス」の感想文なんかを書いた気がします。
詳細は覚えてませんが、とてもとても恥ずかしいことを書いた覚えがあります。今存在しなくてよかったと思っています(笑)。
Posted by alamal at 2006年06月11日 06:15
alamalさん。
こんばんは。

「走れメロス」。読んだことないんですよ〜。恥ずかしいことってどんなことだろ・・・。
きっと、どこか棚の奥にしまってあるんじゃないですか!?僕も棚の奥の奥の方にあった母子手帳をさがしているときにたまたま見つけてしまったので・・・。

まぁ消したい過去は誰にでもいっぱいありますものね(笑)
Posted by kbb at 2006年06月12日 20:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

お名前・メールアドレス・ホームページアドレスを(入力があれば)クッキーに保存しますか?



この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/19081765

(書評)イン・ザ・プール
Excerpt: 著者:奥田英朗 私鉄沿線にある伊良部総合病院。その地下にある神経科に訪れる人々。
Weblog: たこの感想文
Tracked: 2006-06-12 17:27

奥田英朗【イン・ザ・プール】
Excerpt: なんだか体調が悪くて、総合病院へ行ったら、医者が「一度うちの神経科に行ってみませんか? ちょっと変わった先生ですが慣れればどうってことないですから」と言い、ひきつった笑い
Weblog: ぱんどら日記
Tracked: 2006-06-13 14:20

イン・ザ・プール 奥田英朗
Excerpt: 伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。 色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2009-02-18 04:06
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。