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2007年11月10日

パスカルへの道 第1回パスカル短篇文学新人賞-筒井康隆 井上ひさし 小林恭二選

「パスカルへの道 第1回パスカル短篇文学新人賞」 筒井康隆 井上ひさし 小林恭二選 

画像はないけどアマゾンに飛ぶよおはようございます。ってもうこんな時間ですが、香港から帰ってきて、さっそく風邪をひいてしまったようです。のどが痛くて痛くてしょうがないです。熱もあるし。SARSの流行にやっとのったのでしょうか。そうだとしたら大変なことになるけれど・・・。

香港は初めてでしたけど、おもしろいところですね、あそこは。食べ物から人種、文化までいろいろなものが混じり合って、でもそれぞれがちゃんと存在感があるんですよね。通りを一本はいるとまったく別の文化、匂いがしてきて、それにふらふらとひきよせられていくんです。そうやって短い時間がどんどん経っていくような、そんな旅でした。まぁ特に目的がある旅だったわけでもなく、深セン(中国)にも行けたし、マカオで朝までカジノに興じたりできたので、大満足です。沢木耕太朗と同じように大小にはまってきましたよ。ディーラーとの駆け引きに頭を悩ましてみたり、のりにのって5回ぐらい連続で当ててるおばあちゃんに乗ってみたら、そのゲームだけはずしたり。おもわず「なんで」って声がでちゃいました。

今回の旅には、沢木耕太朗の「深夜特急1」の他に「パスカルへの道」ももっていきました。そう、あの川上弘美が新人賞をとった投稿から選考まですべてをパソコン通信上で行う文学賞、パスカル短篇文学新人賞の優秀作品と選考過程を収録した文庫です。絶版になっているようでブックオフで見つけたとき、おおってうれしくなっちゃいました。

川上弘美の「神様」ももちろん収録されているんですけど、他にも21編の作品が収録されています。原稿用紙20枚以内という短篇作品ばかりなので、僕好みの作品集になっていますね。玉石混合というか、
香港という土地のように様々なものが混じり合っているように、それぞれに主張があり、いい作品集になっているように思います。

他の作品と比べてみると「神様」は完成度といい、文章といい、段違いにいいですね。この作品集には選考の様子が一つ一つ書いてあるのですけど、この作品に対してはわりあいあっさりと大賞候補として残されています。さすが川上弘美ですね。でも、この作品集の中にはいっちゃうと最初に読んだときの感動というかうれしさは感じられなかったんですよね。他の作品との文脈の違いなんでしょうね。大切なんですね、文脈って。

で、選考過程がしっかり載っている、この作品集ですが、井上ひさしの意見にはまぁまぁ賛成できるところがあったんですが、筒井康隆と小林恭二が推す作品の良さがまったく分からない自分がいました。ただの読みにくい文章に対して緊張感がよかったとか、わけのわからない終わり方にカタルシスがある、とかって言われてそうかぁ!?なんて突っ込んだりして。

本を読むってのは難しいことなんだなぁって再確認してみました。まぁ結局面白ければいいじゃん、なんておもいますけどね。

結局この文学賞はインターネットの普及とともになくなってしまったようですが、川上弘美という作家を生み出したという点で歴史に残っていくんでしょうね。なにごとにも存在意義というものはあるようです。今回の香港旅行が自分の中でどうやって残っていくか、どうやって残していくか自分の中で楽しみです。

ではではー。
posted by kbb at 18:06 | 東京 霧 | Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロジー
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