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2008年01月20日

コールドゲーム-荻原浩

「コールドゲーム」 荻原浩

コールドゲームこんばんは。最近寒くて朝布団から出るのがいやになっちゃいますね。というか、布団の中にいるといつのまにか時間が経ってしまっているのはなぜでしょうか。あと五分暖まっていようと思っているといつのまにか、十五分、三十分と経ってしまっていることが毎日のようにあります。もしかして、布団はタイムマシンなのかもしれないですね。自分を少しだけ未来の世界にすすめてくれるタイムマシン。だから時間が解決してくれる問題が起こった時に人はフテ寝をするのかもしれないですね。自分で解決しなければならない問題が起こったときにはなんにもならないですけどね。

そんな風に僕がふて寝をし続けていた年頃の気持ちがうまく描かれている作品「コールドゲーム」です。最近はまっている荻原浩作品です。手元に「ハードボイルド・エッグ」「誘拐ラプソディー」があるのですけど、先にこれから!

高校三年になり、みんなが自分の将来を考えはじめる頃、中学時代にいじめられていたトロ吉の復讐がはじまった。いじめていたことなんてみんな忘れているのだけれど、復讐が具体化してくるにつれて、みんながだんだんとあの頃のころを思いだし、省みるようになる。クラスの有志があつまった北中防衛隊も結成され、だんだんとトロ吉を思い詰めていくと・・・。

なんて風に物語が進んでいきます。文章がうまいせいか、簡単に物語にはいっていけます。誰の気持ちに立つかは中学高校時代の自分の経験によると思うけれど、どの立場にたっても心理描写がしっかりとしているので、楽しめるんじゃないかしら。

このまますすむと結末はどんな風になるのかしらなんて途中から心配になっちゃったんですけど、あぁ、こういう風になら青春くさすぎもなく、説教くさくもなく終われるのねって感心しちゃいました。いじめの問題をとりあげるのは小説としてむずかしいですものね。どんな題材をつかってもそういう臭さをださずにいられるのが荻原浩の小説のうまさなんだろうなぁって思いました。石田衣良はその点すこしくさくなってしまうように感じてしまうんですけどね。まぁそれが彼のよいところでもあるんですけどね。

最後のシーンで新たな人間関係ができてしまい、同じような問題が起こるのかしらってときの光也の発言は思わず応援してしまいましたね。こうやって人間は成長していくんでしょうかね。ほんのちょっとの勇気ときっかけ。これだけで十分なんでしょうね。

布団にかぶってタイムマシンごっこなんてしていないで、外にでてきっかけをつかまないとだめですね。昨日のNHK「英語でしゃべらナイト」でも写真家の宮嶋さんも似たようなことを言っていました。

If you want to change your life, let's go out to find something. You can do your best anytime, anywhere, with anybody.
posted by kbb at 13:34 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(2) | 荻原浩
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