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2008年01月24日

さらわれたい女-歌野晶午

「さらわれたい女」 歌野晶午

さらわれたい女散り行きて
  桜に道を
    ゆずりても
      白き美しさ
        思う人あり

もうちょっと後の季節でしたけど、ずっと昔に詠んだ歌です。散ってしまって誰にも見向きされなくなった梅があまりにもかわいそうで、俺は忘れないぞって宣言してみました。

そんなふうに和歌ばっかり詠んでいると思っていた人の本を買ってみました。歌野晶午です。以前「このミステリーがすごい!」第一位に選ばれて結構売れたであろう、「葉桜の季節に君を想うということ」を本屋さんで見て、その詩集のようなカバーと詩人のような名前で、本を開くこともせずに通り過ぎたのをよく覚えています。

先日「さらわれたい女」を本屋さんでみつけて、思い詰めた顔の女性の顔に、「あれ!?勘違いしてたのかしら」って開いてみたら本格ミステリーでした。結論から言ってしまえば、最初の本の時の勘違いが大きな間違いでした。歌野晶午も本のタイトルと名前でだいぶ損しているとは思いますけどね。今年はなんだか素敵な作家さんに出会える年のようです。実社会でもこんな素敵な出会いがつづけばいいのですけど・・・。

まぁなにはともあれ、おもしろかったです。アイデアも(自分にとっては)斬新でしたし、最後まで何回あったか思い出せないほどあったどんでん返しに本を閉じたあとも心がいつまでも躍っていました。

そしてなにより、「あとがき〜あるいは読前の注意」というところに今では古くなってしまったアイデアについての説明が書かれていて、この作者に対してとっても好感をもってしまいました。これが作品に対してここまでベタ惚れしてしまった原因なのかもしれないですね。

あとがきで歌野晶午は1997年当時携帯電話をもっていないし、今後ももつつもりはないと、言っていますが今でも持っていないんでしょうかね。そういうところが気になるのは野次馬根性なのかもしれないですけど・・・。次に読む彼の作品は「葉桜の季節に君を想うということ」になると思います。たのしみー。



posted by kbb at 20:52 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 歌野晶午
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