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2008年02月27日

マドンナ-奥田英朗

「マドンナ」 奥田英朗

マドンナこんばんは。明石家さんまが以前言っていたんですけど、仕事がつまらないときはどうすればいいですか?の質問に、会社に一人あこがれの人を作ればどんなにつらくても会社が楽しくなると。仕事がどんなに辛くても、その人の前ではどうしても笑顔を作ってしまうのが男の性。笑顔になれば、自分を騙すように会社が楽しくなるとも言っていました。

会社に一人すっごい美人さんがいて、その人の顔を照れてしまってまっすぐ見られない自分がいます。なんだかいたたまれなくて居心地が悪いんですけど、どうすればいいでしょうかね?

なんてことは若い内だけかと思っていたけど、もう自分の父親ぐらいの人のそんな感情をあらわしているのが今回の「マドンナ」です。奥田英朗は安心して読めるからいいですね。ただ電車の中でにやにやしてしまったり、昼時の混み合った喫茶店で涙を浮かべてしまうような描写も多くてそこは困っちゃうんですけどね。そういえば、毎日通っている喫茶店に昼時にきまって現れる美人のOLさんがいます。おしゃれなのに、あまり笑顔をみせず、なんだか冷たい印象を与える美人さんなんですけど、その人の顔もまっすぐ見ることができないんだよなぁ・・・。

そんなことはどうでもよかったですね・・・。この作品は以前読んだ「ガール」とは違って男性が主人公です。しかもみんなおじさんばっかり。トレンディドラマにでてくる、不倫を楽しむかっこいいおじさんなんて一人もでてきません。でもみんなかっこいいんですよ。

奥田英朗はそろそろ50代のようなので、この作品にでてくる男性の気持ちはお手の物でしょうね。おじさんたちも僕らと同じように若い女の子にドキドキしたり、うまく声をかけられなくて、自分の気持ちですらコントロールが効かないときもあるようです。これを読んで少し安心しましたよ。高校生ぐらいのときにうまくいかない恋にもう少し大人になれば、きっとかっこいい恋愛ができるハズだ、なんて思ってかれこれ10年以上経つのに、その分野での進歩はまったくないことに焦っていましたけどぜんぜんあせることなんてないんでしょうね。

でも、若いOLに振られたときに、奥さんに電話して

「おまえの声が聞きたくってさ」

なんて言える夫婦関係っていいですよね。なんだか憧れちゃいます。照れちゃって言えない気もしますけどね。でもこの奥さんのすごいところは、そんな旦那の気持ちなんて全部お見通しで、その上で甘えてくれるところですかね。

こんな関係なら、老後に二人で縁側でお茶でも飲みながら本を読んで過ごすようなのんびりした生活が送れそうですね。おじさんになって若い子に憧れる生活を夢見る前にそんな奥さんを捜さないといけませんね。







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posted by kbb at 22:11 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 奥田英朗
この記事へのコメント
奥田英朗はそろそろ50代なんですか
びっくりです
もっと若いかと思ってました・・・

TBありがとうございました
私もTBさせてください
Posted by homamiya at 2009年03月02日 01:31
homamiyaさん
こんばんは。

もっと若そうな感じですよね。だって僕みたいな若い(?)男の子が大好きな女の子を描けるんですもの(笑)。
いつまでも心が若いってことなのかもしれないですね。
Posted by kbb at 2009年03月02日 22:57
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★★★☆☆マドンナ-----奥田英朗
Excerpt: 40代サラリーマン課長たちのフクザツ?な男心をほのぼのと描いた作品。 いかんと思いつつ部下の女性に恋してでも手は出せなくて少年のよう...
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