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2008年03月09日

ウエハースの椅子-江國香織

「ウエハースの椅子」 江國香織

ウエハースの椅子おはようございます。昨晩は風邪で39.8の熱がでて意識が朦朧としていました。どうして高熱がでているときって悪い夢をみるんでしょうかね。今回僕がみた夢は延々と細かい字を見ながら間違っているところを探すという夢でした。それで目が覚めて、また寝ると今度は違うものを探すようになっていて。
クスリのおかげか今は36度台まで落ちてくれたので大分楽になりました。3度違うとぜんぜん変わる物ですね。

小さい頃スーパーにつれていってもらうと必ずおねだりして買ってもらったお菓子がありました。そのスーパーのプライベートブランドのような包装に包まれたウエハース。手に取るとボロボロとはじから崩れていき、胸の辺りをさわるととげとげとしたものが手に触れる。学校帰りに家に帰り窓際で傾いた夕日を浴びながら、牛乳にひたして食べるウエハースが幸せだったなぁ。まぁそうやって畳の上におちたウエハースの破片を母親にみつかって怒られちゃうんですけどね。

江國香織の作品を読むと、お風呂にのんびり浸かりたくなりませんか?普段シャワーしか浴びませんが、お風呂に入りながらお酒でも飲みつつ、本を読む。少し温度を低くして、長居ができるようにしてゆっくりしたい。まぁお風呂を掃除したり湯船にお湯をはったり、濡れても捨てていいような本を探したりっていうめんどくささにそんなことしたことないんですけどね。

今回の「ウエハースの椅子」を読みながらやっぱりお風呂にゆっくり浸かりたくなり、ウエハースを食べながら浴びたあの夕日を思い出してくれるような、時が止まった物語でした。

「ストーリーは・・・ない・・・」

と解説でも書かれているのですが、女性の心の動きが細やかに描かれています。一人になると「絶望」に話しかけられる彼女。すっかり満ち足りた後にやってくるのは「死」であることを知っている彼女。死を待つぐらいなら、自分から満たされた状態を脱しようとする彼女。

とっても悲しくなるお話しでした。といっても涙がぽろぽろでてくるといったたぐいのものではなく、静かに自分の心の裏側から自分の心を眺めるような感じ。

この作品はハルキ文庫からでているのですが、ハルキ文庫と聞いて、村上春樹が出版界を憂えて自分で出版社でも興したのかしらなんておもっていたら角川春樹事務所とのこと。彼はめげずにここで再起をはかっていたわけですね。へこたれない人生、それはそれでおもしろいかもしれないですね。




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posted by kbb at 11:46 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 江國香織
この記事へのコメント
風邪をひいてしまったみたいだけど、大丈夫ですか?、って、ブログを更新できているぐらいだから、もう回復でしょうか(笑)

今度は美味しいお酒を飲みに行きましょう。
Posted by FPJ at 2008年03月10日 10:44
FPJさん。こんにちは。

まだ熱があってのどが痛いので一日休ませてもらいました。

僕からうつったてあろう人から今日病院に行って来たと報告があり、インフルエンザとの診断がくだされたそうです。

午後から病院に行って来ようと思います、けど、インフルエンザって診断下されても仕事休めないんですけどどうすればいいんでしょうか・・・・。
Posted by kbb at 2008年03月10日 13:55
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