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2008年03月13日

カフェー小品集-嶽本野ばら

「カフェー小品集」 嶽本野ばら

カフェー小品集こんばんは。明日からお仕事です。インフルエンザをひいていたとはいえ、なんだか後ろめたくて明日会社に行くのにドキドキしています。決して仮病じゃなかったんですけどねぇ;;

さて、ある友人の恋愛がいつもうまくいかないのは、なぜだろうと、最近分析していて、きっとこの子は自分にとってベストの人としか付き合わないからいつもうまくいかないんじゃないかしらという結論に至りました。これは僕にとっては大きな驚きでした。元々お互いが好きどうしでつきあい始めるなんてことできっこないと思っていたので、好きになれそうにもない人以外とだったらつきあってみればいいじゃない、なんて思っていましたので。彼女のような人をベスト人、僕のような人をノットワースト人と名づけて飲み会で盛り上がってみたんですけど、みんなに自分はどっち?って聞いてみたところ誰もが、自分はベスト人だって言い張っていました。

家に帰って考えてみたんですけど、短くて一回しかない人生、誰が好きこのんで好きになれるかどうかわからない人とつきあわないといけないんだ!?って思うからこそ、ベストの人と付き合いたいんだろうなって思い始めてきました。

同じような言葉を今日読んだ嶽本野ばらの「カフェー小品集」で見つけました。

「君」が「僕」に語りかけるシーンで

だっていろんな意味でその人は私にとって最善なのですもの。貴方は特別なの。スペシャルなの。最善は特別には敵わない。というか存在する次元が違うのね。貴方は特別だからこそ、私を苦しめる。


上のシーンは特別な「僕」に別れを告げて最善の彼の元へいく時の「君」のセリフです。きっと特別を追い求める人よりは、最善を求める人の方が幸せになれる気がするのは僕だけでしょうかね。小さな幸せを積み重ねて大きな幸せとしたい。きっとそうやって「特別」な人と恋愛のできない自分を慰めているだけなのかもしれませんが。

初嶽本野ばら作品でしたが、映画にもなった「下妻物語」の作者です。ちょっと気になっていたんですけど、やっぱり短篇集からはじめてみようということで、今回の作品を手に取ってみました。

実在のカフェー12軒を舞台にした君と僕が物語の連作短篇集です。京都から東京、小樽のカフェーまで載っています。実在ということで最後にはそのお店のデータまで載っているというサービスぶりです。しかし、そこに描かれているのは若いOLが喜んで行くような表参道の小洒落たカフェではなく、ひっそりと昔からそこにあるカフェーなのです。

この作品を読んで想ったんですけど、この作者(写真が載っているんですけど性別がわからない・・・;;)の作品ってなんだかフランス風って感じがするんですよね。作者の名前から受けてしまったイメージなのでしょうか。文章からもそういう印象を受けてしまって、立て巻きにしてフリルのついた白い日傘をさして、フランス貴族のようなスカートをはいた「君」を思い浮かべながら読む進めていくことになりました。それとも映画「下妻物語」の印象でしょうかね。

もしそれを作者が意図していなかったらすごく不幸なことだと思うけど、あながちそれもまちがっていないような格好をした女の子もでてくるので、きっと意識しているんでしょうね。

というわけで、あなたはベスト人ですか?それともノットワースト人ですか?




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posted by kbb at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ タ行
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