僕は毎日お酒を飲まなきゃやっていられないわけですが、とりあえず家に帰ってあけるのは缶ビールです。グラスになんていれる時間はもったいないとばかりに缶からそのままのどに流し込みます。でもこれが、最近流行の発泡酒や第三のビールといわれるものじゃ物足りない。どんなに稼ぎが悪くてもビールの質だけは落としたくないし、煙草はやめたくない。そんな僕のビールに対する思いなんて、大したことないって思わせてくれた作品が今日の「ビールボーイズ」です。本が好き!からの献本でいただきました。すてきな本をありがとう。もちろん今もビールを飲みながらこれを書いていますよ。
物語は四人の少年少女が30歳までに何ができて、何ができなかったかを描き出しています。ガキ大将だった正吉は義理の父親の酒屋に就職し、自分で地元でビールをつくることを夢見て、働きながら醸造学科への進学を果たし、理論の次は実践だ、とばかりに英語もはなせないくせにオーストラリアにワーキングホリデーを利用してビール修行の旅にでます。夢のためならエンヤコラというわけで、彼はそのすべてをすばらしいバイタリティでなしとげるわけです。
小学校当時ガキ大将の正吉の周りにいた三人。一人は親の転勤によって高校時代に東京に行ってしまい、離ればなれに。一人は何も先がみえていないけれど、とりあえず東京にでてきて、そこで自分のしたいことをみつけます。そしてもう一人は、やっぱり自分らしく生きるために東京にでてくるのですが、地元に帰り自分や仲間のために役所で働き始めます。
人それぞれにちゃんと役割があって、キミは今ここにいないとだめなんだね、っていうことを教えてくれます。久しぶりにこういう青春小説を読みましたが、読後はなんだか心が洗われますね。自分もがんばらないとね、ってね。こういう人の気持ちを震わすことのできる文章ってどうやったら書けるんでしょうかね。
まぁ、そんな難しいこと考える前に、この作品で知ったペールエール、インディアンペールエール、スタウト、アンバーエールの違いを知るために飲みに繰り出すことにしますか。ちょうど明日は元バーテンダーの友人が富山からでてきて、ビール専門店に飲みに行くことになっているので、勉強もかねて酔っぱらってきますねー。そうそう、この作品、各章の間にコラムが挟んであって、ビールの歴史が学べるようになっています。ちょうどビールの泡がビールのおいしさを閉じこめた上に引き立てるそんな感じでおいしく読めるようになっていますよ。

ビールボーイズ
- 竹内 真
- 東京創元社
- 1785円
書評/国内純文学




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それぞれに取り組む役割が適材適所な感じでよかったですよね。
トラックバックやコメントなどいただけたらうれしいです。
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この本よかったですよね。今でも読み終わったときの爽快感が思い出されます。
またぜひぜひ遊びにきてくださいな。
よろしくです。