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2008年04月01日

僕は結婚しない-石原慎太郎

「僕は結婚しない」 石原慎太郎

僕は結婚しないこんばんは。四月一日ですね。新入社員の方々、おめでとうございます。これからつらいこともいっぱいあると思うけど、がんばってくださいね。出社時間が遅いので新入社員が満員電車にすし詰めにされる洗礼が見られなかったのですが、いつも行く喫茶店のテレビでNHKのニュースを見ていると都職員の入庁式の様子を放送していました。相変わらず偉そうに、それでいて、神経質そうにまばたきをしながら石原慎太郎が演説というか訓辞をしている様子が放送されていました。残念ながら何を言っているかは放送していなかったのですが、まぁいつもと同じようなことを言っていたことでしょう。

ここで石原慎太郎批判をしてもしょうがないとは思いますけど、会見で見られる彼の偉そうな話し方も、考え方も僕は好きではないのですが、作家なのに本を読んだこともないのに、嫌いだっていうのも、どうかと思い、読んでみました。

うーん。なんていうか、小説という作品を生み出す才能と、人に好かれる話し方をする才能が全然ちがうものなのだなぁって思わされました。

なかなか含蓄にとんだ内容で、いろいろ考えさせられました。35歳が結婚をする結婚適齢期の限界、キリの歳であることから、結婚について真剣に悩む男の話です。まぁ、小説の定番というか、彼はパーティで出会った素敵な女性から、豊満な肉体をもった年上、すっごい年下の女性にまでもてもてなのですけど、結局結婚しないことを決意します。

結婚なんてしたら、家に帰ると毎日同じ女が家で待っている、という友人の話や、世間には未婚を見越しての罠がいっぱいある、などのうならされる言葉がいっぱいあったんですけど、結婚しない、したくない彼の気持ちはもっとわかる気がするなぁ。今の時代っていうのはインターネットもあれば毎週雑誌が何冊も発売されている、情報過多な時代。情報が多すぎると一つには絞れないってことなんでしょうね。結婚っていうのは、一つを選択してそれ以外の選択肢を全て捨てるってことでしょうからね。

先日の芥川賞をとった川上未映子「乳と卵」の書評で石原慎太郎が

一人勝手な調子に乗ってのお喋りは、私には不快でただ聞き苦しい。

といっているのをどこかで読んだけど、まさにこの本は主人公の一人語りがほとんど。おもしろかったのに、他人の本に対して言っていることを聞いてしまうとなんだか悲しくなってしまいました。




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posted by kbb at 22:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ ア行
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