こんばんは。島本理生の15歳、16歳、17歳の時の作品が収録されている作品集「シルエット」です。15歳、16歳の時の原石見て取れます。今は亡き雑誌「鳩よ」で賞をとった掌編小説"ヨル"が収録されています。
感想はといえば、、、原石が見て取れる、それぐらいですかね。とりたてていうことは何もありません。読みやすい文章で16,7歳の時の感じたことがそのまんまでている。
でも、それがうらやましい。そのぐらいの歳に文章にしてなにかを残しておこうなんてぜんぜんおもわなかった。その時に感じたこと、考えたことはそのときにしか残せない。今、あのころはこうだったなんて描いてもそれは嘘以外の何者でもないですもの。
そういう能力、そういう機会を得た彼女が、正直に言えばうらやましい。
まぁ愚痴はここまでにしておいて、このころから、人の気持ちを表現する言葉をいっぱい知っている彼女に少し嫉妬してしまいました。
このあとに出た作品もいくつか読んでいるけど、これがその出発点なのかと思って読むとまた違った気持ちが出てきます。ここから巣立っていったんだなっていう少し上からみた視線。そんな自分が嫌いになりますが。でも、これが彼女の出発点には違いないでしょう。
映画「耳をすませば」の雫が西司朗に初めて自分の作品を読んでもらった時のシーンが頭に浮かびます。決してすばらしい作品ではなかったけど、原石のようなものを感じると言われた彼女。彼女はそうやって自分の中の原石を磨いていくんでしょうね。
島本理生をきっとそうやって自分の原石を磨いていったのでしょう。決して彼女の歳が周りをそうさせたものではないことを祈ります。で、なければ彼女は早晩自分につぶされてしまうだろうから。


