
それにしても江口ともみは愛敬のあるかわいいタイプなんですね。この子は昔からモテたんだろうなぁって思っちゃいました。もっと早くに出会えていたらよかった。って知り合いでもなんでもないんですけどね。
そんな外から見えない世界の競馬の世界がうまく描かれているのが今作の「ジョッキー」です。小説すばる新人賞を受賞している作品のようです。
騎手の八弥(はちや)が主人公です。なんだか犬に呼びかけているような名前ですが、これでも立派なフリーの中堅ジョッキー。といっても、不器用で自分の信条に逆らえない八弥は騎乗機会にぜんぜん恵まれずつかつかの生活をしています。それでもちゃんと恋はしているようで、厩務員や女子アナと相手には事欠かないようです。でも、八弥はうぶなところがあって、自分の恋心をどこかにおしやってしまったり、相手の気持ちに気付けなかったりと苦労しそうな男ですね。
読み終わってみると、どうしてこの著者はこんなに競馬の世界にくわしいのだろうかと不思議に思ってしまいました。厩舎での生活やレース中のジョッキーの心理、心境。馬主との関係。全てが見てきたかのように書かれています。まぁ小説なんて見た来たような嘘を書く物なんでしょうけど、ここまでディテールにこだわって書いてあるとどんどん引き込まれてしまいますよね。
でも、競馬に興味のない人には全然手に取られない作品なんだろうなぁ、って少し悲しくもありますけどね。知らない世界を知るのはとっても楽しいんですけどね。ということで、どっかに僕の知らない世界を教えてくれる江口ともみのような美人さんいませんかね。