こんにちは。佐藤正午の「スペインの雨」です。以前読んだ、「ジャンプ」から気になりつつも読まないでいた佐藤正午ですけど、とうとう読んでしまいました。「ジャンプ」はラストだけ変えられた村上春樹作品のようであまり入り込めなかったんですけど、今回の作品はまぁまぁ楽しめる作品でした。テレクラがちょこちょこでてくるのには、驚きましたけどね。
作家さんが主人公の連作短篇のようなお話です。
表題作"スペインの雨"はテレホンクラブで出会った人妻を忘れられずにテレホンクラブに通う男が主人公です。最初の人妻と待ち合わせたときの合い言葉
「スペインの雨は、どこに降る?」
「平野に。おもに平野に」
という言葉をそれからも使って彼女を捜します。まぁこの作品もドーナツがでてきたりするんですけどね。
そのほかにも"クラスメイト"なんかはミステリを読んでいるようで結構楽しんで読んでいました。登場人物それぞれの視点から描かれたこの作品。高校のクラスメイトそれぞれの30代が描かれています。誰がこいつと結婚していて、誰がこいつと不倫しているのか。そんな視点で読んでしまい、お話のスジに目がいかなかったのが残念でしたけどね。
"コンドーム騒動"なんてまさに作家さんがネタを探すようなお話なので、佐藤正午自身がモデルになっているのかもしれないですね。友人が不倫をしている、出張で旦那のいない人妻の家で一晩を過ごすのですけど、コンドームを二つ使ってしまい、同じものを補充しておかないとバレルってんで作家は友人につきあってコンドームを探してあげます。ところがそれがなかなか売っていない。っていう顛末がいろいろあっておもしろかったですよ。先日ドラッグストアに行ったときにこの作品を思い出してしまってレジのお姉さんを見ながら、この人も今まで数多くのコンドームを売ってきたんだろうなぁって思っちゃいました。彼女たちはカップルや男性一人、女性一人でコンドームを買いに来たお客さんにどういう気持ちで接客しているんでしょうかね。まぁなんとも思っていないっていうのが正解だと思いますけどね。
短編集で表題作が一番おもしろくないっていうのはよくあることなんですけど、ここまでおもしろくないのは久々でした。別のタイトルつければいいのに、なんて思うんですけど、タイトルつけるのも難しいんでしょうね、きっと。まぁこのブログのタイトルもどうにかならないかしらと思いつつ、ずっとやっていますし、しょうがないですかね。





















