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2008年09月21日

僕たちの戦争-荻原浩

「僕たちの戦争」 荻原浩

僕たちの戦争こんにちは。

先日ボディーボードを初体験して、「こんなの初めて(ハート)」なんて発言をしてきたんです。でも全然波に乗れなくて自分ってなんて駄目な男なのだろうかって落ち込む原因になっちゃったんですけどね。

さて、現代の根拠なしポジティブを持ったサーファーの健太と昭和十九年の霞ヶ浦練習航空隊所属の吾一が入れ替わってしまった「僕たちの戦争」です。久しぶりの荻原浩作品です。

吾一と健太は誰もが認めるそっくりさん。二人の関係は明らかにはされませんが、血はつながっていなさそうです。

根拠なしポジティブの健太はいきなり飛ばされた昭和十九年の世界をテレビのどっきり番組だと思いこんだり防空壕に一緒に逃げ込んだ文子さんに恋をしてしまったりと、こいつならどこでも生きていけると思わせてくれます。それもこれもサーファーとして不定形の波をいつも相手にしているからなのでしょうかね。

一方の吾一は過去に戻るために現代でその方法を探ります。バイトをしたり自衛隊に入ろうとしたり、健太の恋人、ミナミとセックスをしたり。そしてミナミと沖縄へ旅行をし、健太が特攻をはじめようとするまさにその地で海にはいる。

ラストなんですが、もう少しわかりやすく書いて欲しかったなぁ、ぼやかして書きたかったのでしょうけど、もやもやが残ってしまう終わり方でした。もちろんこっちの方がいいって人も多いと思いますけどね。

この作品は荻原浩のうまさが目立つものになっています。健太と吾一の場面での言葉の使い方、選び方。きっとこれが荻原浩のうまさなんでしょうね。昔の人である吾一からみた現代の世界が今の人からみたらおもしろく描かれています。昔の人からみたらこの世界はきっと夢の世界なんでしょうね。でも、ぼくらのおじいちゃんおばあちゃんにとってみても不思議な機械がいっぱいあるのかもしれないですね。

おじいちゃんおばあちゃんに限らず新しいものをすぐに受け入れていられる人間っていうの本当は根拠なしポジティブなのかもしれないですね。




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2008年06月27日

あの日にドライブ-荻原浩

「あの日にドライブ」 荻原浩

あの日にドライブこんばんは。昨日は試写会に行って来ました。「ラストゲーム 最後の早慶戦」というやつです。いい映画でしたよー。泣きたい人も泣きたくない人も見終わった後にはほろっとさせてくれる映画でした。決して泣かせようとしていないからこそ、号泣ではない、暖かい涙がぽろっと落ちてくるような感じです。

で、その帰りに前からいいなぁと思っていたお店に行って来ました。囲炉裏のようなところがオープンキッチンの中にあり、炭で野菜や魚を焼いているのを見ていつもヨダレを垂らしていたんですけど、初挑戦でした。料理もおいしいし、日本酒もいっぱいあるってことでとってもいい時間を過ごしてきました。でも、飲み過ぎたときのいつものくせで、一緒にいる子にきついことを口走っていて、いつのまにか喧嘩していました。お酒を飲んでひどいことをいうのって本当に最悪ですよね。今日起きるまではまったく気付かなかったですけど、起きてから自己嫌悪で胸焼けとともに頭の中まで焼けるようでした。

さて、そんな風に決定的なひと言で一流銀行を辞めることになってしまった伸郎が主人公のお話「あの日にドライブ」です。荻原浩の得意なユーモアにブラックを絡めて、失敗した男を料理しています。

銀行を辞めることになったことを後悔しながらも、やめて正解だったなんて自己肯定しつつ次の就職先を見つけるまでの腰掛けとして選んだタクシーの運転手。でも、だんだんとタクシーの営業に慣れてくると、それが楽しくってしょうがなくなってしまう。妻にも息子にも娘にも疎んじられて、家の中には居場所がない。そんな中年の悲哀がうまく描かれています。

こんなことどうやって知ったんだってほど、タクシーの運転手についての細かい描写があって、実は荻原浩って運転手をやっていたんじゃないかって思わされますけど、きっと綿密な取材をしたんでしょうね。

作中に元甲子園球児の男がでてくるんですけど、僕も最近知り合った人に元甲子園球児っていう人がいました。春夏合わせて三回ぐらいでているらしく、しかもキャプテンとしてでたこともあったそうなんですけど、彼はその話をはじめるともう目を輝かせてしまって、でもそんなに強くもないお酒をあおるように飲んでいました。誇らしいけれども、今の自分を考えると苦いってことなのかもしれないですけど、そんなこと聞けないですよね。彼はどんな気持ちで野球を諦めてサラリーマンをしているのかしら、なんて思いながら僕も一緒になってお酒をあおっていたんですけどね。


三谷幸喜のマジックアワーも公開されていますね。次の映画の日にでも見てこよう、そんな風に考えているので、もし見た人がいてもなにも話さないでくださいね。おねがいしまーす。



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2008年05月30日

母恋旅烏-荻原浩

「母恋旅烏」 荻原浩

母恋旅烏きのうは銀座で食事をしました。といっても古くからある小汚い中華料理屋で一人で餃子をつまみに瓶ビールを二本開けてきました。店に入る直前に見た素敵なワンピースを着た女の子を目の前に座らせてね。といっても想像の中だけでしたけど。これを人に話したらちょっとひかれてしまって、言わなきゃよかったと思いました。ってここで発表してしまったら意味ないですね(笑)

さて、荻原浩の作品です。旅回りの一座で役者をしていた親父とそれに振り回される一家。腰を落ち着けて起業したかと思えば、すぐに倒産してします。父さんが倒産、なんてね。ってこんな言葉は出てこないので安心してください。

そんな父親を影でささえる妻。少し知恵遅れの僕。特殊撮影が大好きな兄、ちょっとヤンキーのはいった姉。そんな一家を巡るどたばた劇です。荻原浩得意の家族ものですね。ドキドキしたり、はらはらしたりホロリとしたり、いっぱい心を動かされました。

でも、最初にでてくる父親のキャラクターが途中から全然変わってしまって、父親がかっこよくてしょうがなかったです。どうしてそんな父親にみんな反発するの!?なんて感じで最後は親父を応援する立場にたってしまいました。

それにしてもねーちゃん、かっこいいぞ。
男しかいない兄弟の中で育った僕にはあまりにもうらやましい家族でした。いまからでも妹が欲しい、なんて言ったら親がびっくりしちゃいますね。って妹ができたなんて言われてもこちらがびっくりしてしまいますけどね(笑)




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2008年05月13日

メリーゴーランド-荻原浩

「メリーゴーランド」 荻原浩

メリーゴーランドこんばんは。サックスを習い始めたと書きましたが、先日の日曜日の練習で曲を吹かせてもらったんですけど、リズムがとれない・・・。まったくだめ。頭の中でも、その人が吹いているのもわかる。口ずさむことだってできるのに、自分が吹く段になると、ぜんぜん違うリズムができあがる。これはもうどうしようもないのか、と少しあきらめムードです。音がでないのも、指の動かし方がわからなくなるのも、練習次第だとは思うけど、リズム感がないのは、これはもうどうしようもないですものね・・・。

そんなのとは少し違うけど、東京をあきらめて田舎の市役所に転職した三十代が主役の「メリーゴーランド」です。荻原浩ですね。田舎のつぶれかけ寸前のテーマパークを建て直すように言われた啓一は・・・って感じで物語が進んでいきます。最初はうまくいくんですけど、どんどん横槍がはいっていって、最後にはとんでもない邪魔がはいり、そして啓一が選び取った行動とは!?

読みたくなったでしょ!?(笑)

こういう広告代理店業的なテーマを書かせたらやっぱり荻原浩はうまいですよねぇ。長年そういう会社に勤めていただけのことはありますね。その業界のおもしろい慣習や人々なんかいっぱいでてきますものね。アリスをテーマにプレゼンをするロリコンの男なんて一度酒場で飲んでみたいなぁ。結構話が合ったりしたら恐いですけどね(笑)

いろんな壁があって、それを乗り越えるのも一つの手ですけど、横周りしたり、ぶち壊すのも手かもしれませんね。横にまわってみたら高さはあったけど、案外短かったなんてことあるかもしれませんし、叩いてみたら素手でも割れちゃったとかありそうですねものね。そうだ、今度うまくいかなかったらあのサックスをぶち壊してみようか。なんてこと言ってるのがばれたら二度とさわらせてくれない可能性が大なので、ここらでやめときますね。

あぁ、サックス吹きたいよー。




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2008年04月09日

オロロ畑でつかまえて-荻原浩

「オロロ畑でつかまえて」 荻原浩

オロロ畑でつかまえてこんばんは。先日、あるテレビでスイスのある地方の法律に生後八週間以下のうさぎは一羽だけで飼ってはいけない、というものがあるということを紹介していました。その理由は、うさぎはさみしがり屋さんだからだそうです。

午後のワイドショーなんかを見ていると今の世の中、どんなものでも、寂しがりやである、と決めつけているのか何にでも陽をあててやれと思う人たちがいるように思います。暗くて狭い中でじっとしていたい人もいると思うんですけどね。

とまぁ、そんな今まで一度も世間的な陽が当たったことのない超過疎の村、牛穴村を舞台に町興しをしたい村人と、町興しを請け負った広告社、ユニバーサル広告社の必死の大作戦の物語です。

荻原浩のデビュー作ということでわくわくしながら読み始めましたが、期待を裏切られることもなく、楽しませてもらいました。「神様からひとこと」の主人公、佐倉が再就職先に選んだ二つのうちの一つ、結局入社をとりやめたユニバーサル広告社ですが、入らなくてよかったね、とこの作品を読むと深いため息とともに断言できます。

デビュー作からなのか、紙数の要求からなのか、最後のところで、もう少しこの出会いを深く描いて欲しいと思いつつも、まぁそういうのもありかなぁなんて思って読んでいました。でもそれまでの設定が深くて、どこまでも想像力を働かせていただけます。ってか、こういう村ありそうだもんなぁ。こんな友達もいっぱいいるし(笑)。ってか、読んでない人にはさっぱりわからない文章になっていますね(笑)

ぜひぜひ一度読んでみてくださいな。損はさせませんよ。二冊で1000円でどうだ!?ってたたき売りしてみましたけど、定価より高くなってしまうので、どうぞ本屋さんで買ってくださいな。

まぁ寂しがり屋のkbbさんということで、生後30年近く経っていますが一人で飼うのは禁止って法律を誰かつくってくれませんかねぇ。もしくは陽が当たるように、ユニバーサル広告社で人形でも作ってもらいましょうか(笑)






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2008年03月14日

噂-荻原浩

「噂」 荻原浩

噂こんばんは。会社行ってきましたよ。なんかみんなに心配されちゃってよけい恐縮してしまいました。かといって、まだ咳をしている僕に、帰ってもいいんだよ、といってくれた上司に、いなくてもまわるのか、と少し寂しくなったのもほんとのことですけどね。

さて、最近といっても何ヶ月か前ですがモスバーガーのCMにでてきた女の子かわいくなかったですか?あんな子とモスバーガーでも買って暖かい日に公園の芝生の上でのんびりしたいなんておもっちゃった僕は完璧に広告に操られていますね。

昔モスバーガーで働いていたとき。ずっと昔の話しですけど、そのころはCMが一切なく、モスの広告戦略がずばり口コミというものでした。だからこそ、店頭に来たお客様をしっかりともてなそうって気持ちにもなれたんだろうなって思いましたけどね。だってそのお客様は二度と来てくれないかもしれないから。

今回はそんな口コミがテーマの作品。マイブーム第二弾の作家荻原浩の「噂」です。やっぱりこの人もア行の作家さんですね。

香水を売るために流した噂。それは口裂け女のように人々の間に広まっていき、それが香水の売上を伸ばしていく要因になるはずだった。ところがそれを模倣した殺人事件が起こった。

ってところから物語が進んでいきます。主人公はしがない刑事。妻を亡くし高校生の娘と二人ぐらいの男やもめ。朝食の卵入り納豆を娘にバカにされながらも地域の、いや娘の安全のために犯人逮捕に躍起になる。相棒の女性刑事は自分よりも格上の警部補。本庁からやってきたエリートだけど、どこかノホホンとしていて、息子にバナナシュートを教えてくれとせがまれている。そんな二人で事件の核心へとせまっていく。

この女性刑事もやっぱり素敵な女性でしたね。なんだか守ってあげたくなる、だけどいざとなったら自分の足でちゃんと立ち上がって男勝りの活躍をする。守られるだけでなく、守れる存在。どうしてこう男心をちゃんとつかめる女性キャラを描けるんでしょうかね。きっと荻原浩はいつも女の子のことばっかり考えているんでしょうね。ってそんなわけないですよね・・・。

荻原浩の作品は中だるみしてしまう作品が多かった気がするんですけど、今回のはすべてのピースにちゃんとはまる場所があって、一気に読めてしまいました。

で、この作品、帯に「衝撃のラスト一行に瞠目!」って書いてあるんですけど、こわかったなぁ。この一行を読んだときは読み間違えたかと思って目をこすってしまいましたが、むむむって思わずうなってしまう一行でした。でも、途中のこれに関する伏線がぜんぜん読めてなかったんですけど、そういうのってありました?

この作品では大手代理店に勤めていた荻原浩らしく、口コミの効果がしっかりと描かれています。W.O.M.-Word of Mouth その口コミの効果を熟知した上でそれを専門に企画する会社なんてのもでてきて、これじゃあ人のうわさ話も話し半分どころか十分の一ぐらいに聞かないとだめですね。でもそんな世の中世知辛くていやだなぁ。話し十分の一で聞くのは女の子の話だけで十分です(笑)




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2008年01月31日

誘拐ラプソディー-荻原浩

「誘拐ラプソディー」 荻原浩

誘拐ラプソディー どうもこんばんは。ふとテレビを見ていたら、姓名判断についてやっていたので、ネットで調べて自分のをみてみました。

どこかのサイトに姓の最初と名の最初の画数は同じにしちゃだめって書いてあって、もろそうですし、総画数が25でこれはまぁまぁらしいですけど、幼少期から人生の中盤にかけてはだめだめだたみたいですね。ついでに、人生の終盤もだめって書いてありました。唯一よかったのは、姓の最後と名の最初の文字をあわせた画数ってやつで、21。仕事や結婚はなんとかなるみたいですね。(^。^;)ホッってか吉数がないのはどうしてでしょうか・・・。僕の人生は名前がいけなかったんですかね・・・。結構気に入ってる名前だったのに・・・。改名を本気で考えてみましょうかしら・・・。
http://www.kaiunya.jp/unchiku/

そんな生まれ持って不幸をしょいこんでしまった伊達秀吉さんが主人公の「誘拐ラプソディー」です。酒乱の父親のせいで、母親に逃げられて、弟も早くに亡くしてしまって、貧乏でボールを買ってもらえずキャッチボールも満足にできなかった幼少期をすごした彼ですが、30代になりとうとう行き詰まってしまって死のうとしたところへカモがネギをしょったかのように金持ちの子どもが現れる。その子を誘拐して一発逆転の人生をって感じのストーリーです。

そこはもちろん荻原浩ですから、あんなエピソードやこんなエピソードを詰め込んで、秀吉は警察はおろか、ヤクザに香港マフィアにといろんなものに追いかけられるはめになってしまうんですけどね。

物語は逃げ回るだけあって、スピード感はあるんですけど、少しサイドストーリーが長すぎるかなって思っちゃったんですけど、そこは荻原浩のいつものことですかね。

どうしようもない不幸の固まりのような伊達秀吉さんですけど、今ちらっと画数を数えてみたら総画数32で吉数でした。なんて素敵なお名前をもっているのでしょうか。誘拐なんてしなくてももしかしたらなんとかなったかもしれないですね。

ってか、吉数をもっていてもこんな人生なんだから、凶数ばかりの僕でもなんとかなるってことですかね。って物語の主人公と比べている時点でだめなのかしら・・・(笑)


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2008年01月22日

ハードボイルド・エッグ-荻原浩

「ハードボイルド・エッグ 荻原浩

ハードボイルド・エッグ こんばんは。みなさんの今の自分は昔想像していた自分と一緒ですかー?難しいですよね。そういう違いを受け入れるのが大人になるってことなんでしょうかね。

そんな探偵さんが主役の物語が「ハードボイルド・エッグ」です。MOWさんのところで運命的な偶然を感じてしまった作品です(大げさすぎました、ごめんなさい(笑))。

フィリップ・マーロウに憧れて探偵稼業をはじめてみたものの、殺人事件などの華やかな仕事はやってこない。来る仕事といえば猫やアルマジロ(イグアナでしたっけ)の捜索ばかり。それでも人間は食っていかなければならないということで、ペットの捜索にも「他人より損をしろ」というマーロウの教えを忠実に守りながら生きている。全然ハードじゃないのに、

     「ハードでなくては生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」

なんて言葉を大切にしたりね。

まずはダイナマイトボディの秘書を雇うところからはじめてみようと、雇った秘書とのコンビがなかなか素敵でした。そういう風に環境から変えてみるのは何事にも大切ですよね。そしてそれに応募してきた秘書なんですけど、こんな秘書ならいつまでもそばにおいておけばいいのにって思ったんですけど、他人事だからこういえるんでしょうね。

ところで、先日テレビの番組でペット探偵をされている方の月収の調査をしていて、そのインタビューに答えた人によると、月収100-150万は稼げるみたいですよ。殺人事件で死体を見て胃液をはいたりするよりは全然いい仕事におもえちゃったのは私だけでしょうかね。そりゃスーツの汚れを気にすることもなく犬の視線になるために地面をはいつくばれるわけだ、なんてその番組をみて納得しちゃいました。

僕はマーロウの名前を聞いたことはあっても、手に取ったことはなかったんですよね。この作品を読む限り、一度読んでみたいっておもったんですけど、どうなんでしょうかね。翻訳調すぎたりしないか心配なんですけどね。マーロウ哲学の魅力の方が勝てますかね。損した気分にならないためにブックオフに行ってさがしてみようっと。


posted by kbb at 03:49 | 東京 ☁ | Comment(4) | TrackBack(5) | 荻原浩

2008年01月20日

コールドゲーム-荻原浩

「コールドゲーム」 荻原浩

コールドゲームこんばんは。最近寒くて朝布団から出るのがいやになっちゃいますね。というか、布団の中にいるといつのまにか時間が経ってしまっているのはなぜでしょうか。あと五分暖まっていようと思っているといつのまにか、十五分、三十分と経ってしまっていることが毎日のようにあります。もしかして、布団はタイムマシンなのかもしれないですね。自分を少しだけ未来の世界にすすめてくれるタイムマシン。だから時間が解決してくれる問題が起こった時に人はフテ寝をするのかもしれないですね。自分で解決しなければならない問題が起こったときにはなんにもならないですけどね。

そんな風に僕がふて寝をし続けていた年頃の気持ちがうまく描かれている作品「コールドゲーム」です。最近はまっている荻原浩作品です。手元に「ハードボイルド・エッグ」「誘拐ラプソディー」があるのですけど、先にこれから!

高校三年になり、みんなが自分の将来を考えはじめる頃、中学時代にいじめられていたトロ吉の復讐がはじまった。いじめていたことなんてみんな忘れているのだけれど、復讐が具体化してくるにつれて、みんながだんだんとあの頃のころを思いだし、省みるようになる。クラスの有志があつまった北中防衛隊も結成され、だんだんとトロ吉を思い詰めていくと・・・。

なんて風に物語が進んでいきます。文章がうまいせいか、簡単に物語にはいっていけます。誰の気持ちに立つかは中学高校時代の自分の経験によると思うけれど、どの立場にたっても心理描写がしっかりとしているので、楽しめるんじゃないかしら。

このまますすむと結末はどんな風になるのかしらなんて途中から心配になっちゃったんですけど、あぁ、こういう風になら青春くさすぎもなく、説教くさくもなく終われるのねって感心しちゃいました。いじめの問題をとりあげるのは小説としてむずかしいですものね。どんな題材をつかってもそういう臭さをださずにいられるのが荻原浩の小説のうまさなんだろうなぁって思いました。石田衣良はその点すこしくさくなってしまうように感じてしまうんですけどね。まぁそれが彼のよいところでもあるんですけどね。

最後のシーンで新たな人間関係ができてしまい、同じような問題が起こるのかしらってときの光也の発言は思わず応援してしまいましたね。こうやって人間は成長していくんでしょうかね。ほんのちょっとの勇気ときっかけ。これだけで十分なんでしょうね。

布団にかぶってタイムマシンごっこなんてしていないで、外にでてきっかけをつかまないとだめですね。昨日のNHK「英語でしゃべらナイト」でも写真家の宮嶋さんも似たようなことを言っていました。

If you want to change your life, let's go out to find something. You can do your best anytime, anywhere, with anybody.
posted by kbb at 13:34 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(2) | 荻原浩

2008年01月08日

神様からひと言-荻原浩

「神様からひと言」 荻原浩

神様からひと言 こんばんは。先日やっと初詣に行って来ました。結果は小吉でしたよ。大吉でも大凶でもなくて、中途半端かと思ったら、書いてあることにビックリしてしまいました。曰く、酒と賭け事を控えれば運が開けるそうです。まず酒をやめるのはむりだろうなと思って、細かいところを読んでいたら笑っちゃいました。

賭け事 大機

どうして儲かることがわかっていて、賭け事をやめられるのでしょうか。それでもやめろってことなんでしょうかね。神様も酷なことをなさると思って、笑っていたら裏面に神様の言葉として、

笑う門には福来たる。ニコニコしていなさい。

だってさ。自分でオチまでつけないでくださいな、って感じですね(笑)

というわけで、神様つながりで初荻原浩作品です。

荻原浩といえば、「明日の記憶」が思い浮かびますね。なんだ泣かせるヒューマンドラマばかり書いているイメージを持っちゃったんですけど、この本でそのイメージは覆されました。

結論から言えば、おもしろくて荻原浩にはまっちゃいました。エピソードをつめこみすぎて長編になったんだなぁって思わせる部分はありましたけど、それぞれのエピソードもおもしろくまとめられていて、読みやすい文章に止まることなく最後まで読み終えられました。

ただ、たかだか肩にあるタトゥーぐらいで今の人がめくじらを立てるかしらって疑問に思っちゃう部分もありましたけどね。

     お客様の声は、神様のひと言

を社是にしている会社でお客様相談室に異動になった主人公ですが、お客様の中にも神様なんていないのはもちろんのこと、彼が神様だと思っていた人も実は・・・、っていうふうにお話しがすすんでいきます。

初詣の話ではないですけど、神様もいたずら好きですから、なかなか顔をだしてくれないですし、これだ!ておもった人からは裏切られるだけですものね。ただ自分が信じて、だけれども期待しないってことが一番なのかもしれないですね。イワシの頭も信心からっていう言葉もあるぐらいですしね。昔の人はいろんなことをしっていたんですね。

さてと、荻原浩にはまるためにブックオフにいってこよと。川上弘美の「真鶴」もやっと手にいれたので、しばらく楽しい読書生活が送れそうでわくわくしています。
posted by kbb at 20:34 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(2) | 荻原浩

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