おはようございます。毎朝駅に向かう途中で国道を渡るのですけど、普段渋滞して横断歩道のところまで車がはみ出しているはずの道に昨日は車がほとんどいない。これはどういうことだろう、なんて考えているとガソリン代が更に値上げされたんでしたっけね。レギュラーで180円ってどんな状態ですか。ガソリンはいつから高級ウィスキーになったんですかね。高級ウィスキーは飲めば気分良く酔っぱらえますけど、ガソリンを車に飲ませても苦々しさしか感じられないですけどね。さて、絲山秋子の「沖で待つ」です。最近一押しの作家、絲山秋子です。絲山秋子はこの作品で芥川賞をとっています。芥川賞を取った作品ってたいていおもしろくないのですけど、これは別物でしたね。さすが絲山秋子です。ハズレがない。
"勤労感謝の日"と"沖で待つ"の二つが収録されています。"勤労感謝の日"は「イッツ・オンリートーク」のような「逃亡くそたわけ」のようなスピード感あふれる作品です。
"沖で待つ"は絲山秋子個人の体験からでてるような作品です。住宅機器メーカーに勤める及川と同期の「太っちゃん」の物語です。生きている方が先に死んだ方のHDDを見られないよう壊す。そう約束した二人だったけど、先に死んだのは太っちゃんの方だった。葬式の前に単身赴任の太っちゃんのマンションに行き彼のHDDを壊す「私」。その中にあったのは恥ずかしい動画でもなんでもなくて彼が綴った詩だった。
そんなお話です。ただそれだけなのに、心の中にすーっと入ってきていつまでも残る。そんな作品になっています。
僕はいろんな遠回りをして、およそ同期と呼べるような仲がいるような就職をしていないのですけど、この作品を読んでそんな仲間がいるって素晴らしいことだなって思いました。もちろんそれがわずらわしいと感じてしまうような人たちもいるのでしょうけど、いない僕から見たら、それはあまりにももったいない気がします。それってただのないものねだりなんでしょうけどね。






