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2008年11月17日

サウスバウンド-奥田英朗

「サウスバウンド 上」
「サウスバウンド 下」
奥田英朗

サウスバウンド 上サウスバウンド 下こんばんは。

フリマが中止になり、昼間からビールを浴びて酔っぱらったところでフテ寝をしていたら0時近くに電話で起こされてしまって寝られなくなってしまったkbbです。

さて、サウスバウンドです。読もう、読もうと積ん読しておいたままはや数ヶ月。ケーブルテレビで豊川悦司主演の映画「サウスバウンド」を見てたら、すっげーおもしろいな、これというわけで、やっと原作に手が伸びたわけです。トヨエツってあんなお茶目な演技もできるんですね。天海祐希の素敵なお母さんぶりもよかったです。

で、原作を読んでみると、映画よりも全然おもしろい。映画がうまい具合に原作の予告編のようなイイトコ取りになっていて、矛盾しているところがあんまりなかったから素直に読めたのかもしれません。

オトナのような子供、コドモのような大人。自分の主義主張を曲げるぐらいなら生きている意味がない。そんな父親、一郎の姿を息子、二郎の目を通して描かれている。母親は父親の唯一のファン。息子たちはそんな母親のファン。そんな両親が決めた沖縄行きに振り回されながらも、沖縄で自分自身を見つける。父親は言う。

お父さんを見習うな。おとうさんは少し極端だからな。


結局他人の決めたことになんて大した意味もなく、自分が決めたことを自分で行動することによってその人にとっての意味が生まれてくるのだろうか。

(ほんとか嘘かわからないけど)物書きとして西表島に移住し、世間にも社会にも法律にも縛られない生活をしようとした一郎。彼を縛るには世間は狭すぎたし、法律や社会は狭量すぎたのだろう。

西表島で共有生活のようなことをしながら物書きでもしていれば、明日のことを考えながらお酒を飲むなんてつまらないことをしなくてもいいのでしょうけど、僕にはその才能も行動力もない、ということで今日はおとなしく寝ることにしましょうかね。こんな僕のそばに一郎がいたらヘッドロックをかけてくることでしょうけどね。




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2008年09月18日

ララピポ-奥田英朗

「ララピポ」 奥田英朗

ララピポこんばんは。

村上春樹の"四月のある晴れた朝に100%の女の子に出会うことについて"(カンガルー日和所収)が短編映画になってインターネットで公開しているようです。

それは「昔々」ではじまり、「悲しい話だと思いませんか?」で終わる。
以前につくられた映画に対して見たこともないのに室井滋主演はどうかなぁってことを書いたのですけど、今回見てみてその考えを改めました。主演の女の子は誰だってよかったのです。あなたの100%の女の子を描いているのでは決してないのだから。今回の短編作品だって、決してきれいな子が演じているわけではありません。でも、やっぱりこういう出会いっていいなぁって感じさせるものになっています。原作に忠実につくられているのでしょうね。

さて、映画化の話が決定している奥田英朗の「ララピポ」です。いわゆる群像劇という形の小説です。

上の階に住むホスト風の男の部屋から聞こえるセックスの声を盗聴して興奮する男から話は始まります。その男が欲望を満たすために選んだのは図書館で出会った女。そのホスト風の男は街でみかけた美人さんをキャバクラに送り込むスカウトマンだった。そういった形で少しずつ話がつながっていきます。最後に出てくるのは最初のお話で図書館にいた女の子。

みんな必死に生きて、みんな必死で自分の欲望を処理しようとしているのがよくわかる小説です。

でもこの小説とにかくエロイ。以前重松清の「愛妻日記」の記事を書きましたが、それと比べても断然こっちのほうがエロイです。重松清の方が官能小説を書こうとしているのに、こっちの方がエロイのは無意識のうちに奥田英朗のエロさがでてしまっているってことなんでしょうかね。

"四月のある晴れた朝に〜"でも描かれていますが、人間無意識のものは隠すことができないってことなんでしょうかね。僕も電車の中や飲み会などでで無意識のうちにエロイ目で女の子を見ているのでしょうかね。気をつけてどうにかなるものでなくても、気をつけないといけないですね。





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posted by kbb at 00:58 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 奥田英朗

2008年06月14日

邪魔-奥田英朗

「邪魔」 奥田英朗

邪魔こんにちは。昨日は金曜日!ということで、合コンに行くのか勝負服に身を包んで準備万端の女の子の集団がいたり、彼氏を喜ばせるのか彼に見せるためだけにチラッとセクシーなところがある服を着た女の子がいたりして、華やかな銀座でしたね。

そんなきらびやかな銀座を一人もくもくと歩いていた僕ですが、その子達からみたら体のでかい男が大股であるいているのなんて邪魔でしょうがなかったでしょうね。

やっと今日の作品につながった(笑)。というわけで奥田英朗「邪魔」です。流れるように数組の登場人物と彼らのエピソードがつながっていきます。

上下二段組で500ページ近くある本なんて、短篇好きのこの僕がよく開いてみようって思うなんて、今なら考えちゃいますけどね。

でも、読み始めたら(心理的に)止まらずにどこまでも読み進めて行けちゃって、あまり長さを感じさせるような作品ではなかったですね。単行本を読んだので、重さで腕が疲れてきたところに長さを感じてしまいましたが。

刑事の九野さんには騙され続けましたよ。そういうことだったのかぁってね。桜桃の会に結果的に騙されていた恭子さんもかわいそうでしたけどね。

刑事の井上が最後にこういいます。

人間、将来があるうちは無条件にしあわせなんだよ。それから先は全部条件付きだ。家族があるとか、住む家があるとか、仕事があるとか、金があるとか、そういうものを土台にして乗っかってるだけのことだ。


これだけ登場人物の将来を台無しにした作者が言わせた言葉とは思えなかったです。

初版本だったので、いくつか誤植や誤記があって読んでいくのに邪魔でしたが、そんなことはどうでもいいですね。やっと読み終わって「積ん読中の一冊」が変えられます。長いこと変わっていなかったので結構目障りでしたよね。邪魔な物が消えたってことですね。

↑のパラグラフは無理矢理「邪魔」って言葉を使いたっかたのがミエミエですね。それが一番邪魔でしたか。すみません・・・;;




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posted by kbb at 17:39 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 奥田英朗

2008年04月03日

最悪-奥田英朗

「最悪」 奥田英朗

最悪こんばんは。先日、地下鉄市ヶ谷の駅でミニスカートをはいたかわいらしい女の子をみました。5歳から6歳ぐらいで、携帯片手にお母さんらしき人と会話をしていました。「二番線なんて見あたらないよー」なんていいつつ、「ワタシ、なんか飲み物買ってから行くから」なんて大人びた口調で話しながら彼女は自動販売機の方へと歩いていきました。そして戻ってくる彼女が歩きながら飲んでいたものはヤクルトでした。小さなヤクルトの容器を小さな手で握りながら、山の頂上で飲むわき水のようにおいしそうに飲んでいました。そんな彼女が僕の前を通って階段に向かう後ろ姿を見ながら、ちゃんとお母さんと出会えるのかしらと、心配になってしまいました。一昔前ならここで、気のいいおじさんが「お嬢ちゃん、大丈夫かい?」なんて声をかけると思うのですけど、みんな幼児誘拐犯に間違えられたくないのか、それとも興味がないのか誰も彼女に見向きもしていませんでした。そんな中僕だけが彼女を心配して、心配だから後ろからだまってついていって、ちゃんと待ち合わせ場所に行けたか確認してやろうか、なんて本気で思っていました。実際はやはり、疑われるのが怖くてできませんでしたけどね。

そんな風にちょっとした選択で人生は狂って行くのでしょうね。もしあそこで彼女の後ろをそっと追いかけていき、それを見ていた人が警察に届けてあらぬ疑いをかけられたり、もしくは手をつないでお母さんのところに届けようと思ったらその母親が警察に通報したり。ないとは思えないから恐いですよねぇ。

そんな風にちょっとした選択のミスから、元にもどろうとあがいてどんどん悪い方、悪い方へといってしまった4人組が織りなす、犯罪劇の「最悪」です。安心して長編を開ける奥田英朗と言えども、700ページ近い辞書のように分厚い文庫本を読み始めるのには少し勇気がいりました。少し読んでやっぱり文章があわなかったらどうしようとか、デビュー二作目ということでそんなにストーリーが練りこまれていなくてだらだらと文章が続いていくような作品だったらどうしようとか。でも、どの心配も杞憂に終わりました。

なかなか事件が起こらないなぁと思いつつ、それでも四人の日常から転落までのストーリーに自分だったらどうしようと思いつつ背筋が寒くなってしまったり、みどりちゃんかわいいとかつぶやきつつ、起こる事件それぞれに「サイアク」という言葉が口から出てきてしまったり。満員電車の中で僕の前にたっていた長い髪のきれいな君のことじゃないですよー。

なかなかどうして、世の中にはこれ以上最悪のことはないと思いつつ、まだまだいっぱいあるみたいですね。一回悪い方にいってもがけばもがくほど、どんどんぬかるみにはまっていく。そういうときは一回立ち止まってお酒でも飲んでクダをまいているのが一番いいのかもしれないですね。

って毎日僕がお酒を飲んでいるのは立ち止まるためではなくて、走るためのエネルギーですからねー。ちょっと前の価格のガソリンを使うよりは燃費がいいと思うのですけど、やっぱり省エネしないとだめですかねぇ。




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2008年02月27日

マドンナ-奥田英朗

「マドンナ」 奥田英朗

マドンナこんばんは。明石家さんまが以前言っていたんですけど、仕事がつまらないときはどうすればいいですか?の質問に、会社に一人あこがれの人を作ればどんなにつらくても会社が楽しくなると。仕事がどんなに辛くても、その人の前ではどうしても笑顔を作ってしまうのが男の性。笑顔になれば、自分を騙すように会社が楽しくなるとも言っていました。

会社に一人すっごい美人さんがいて、その人の顔を照れてしまってまっすぐ見られない自分がいます。なんだかいたたまれなくて居心地が悪いんですけど、どうすればいいでしょうかね?

なんてことは若い内だけかと思っていたけど、もう自分の父親ぐらいの人のそんな感情をあらわしているのが今回の「マドンナ」です。奥田英朗は安心して読めるからいいですね。ただ電車の中でにやにやしてしまったり、昼時の混み合った喫茶店で涙を浮かべてしまうような描写も多くてそこは困っちゃうんですけどね。そういえば、毎日通っている喫茶店に昼時にきまって現れる美人のOLさんがいます。おしゃれなのに、あまり笑顔をみせず、なんだか冷たい印象を与える美人さんなんですけど、その人の顔もまっすぐ見ることができないんだよなぁ・・・。

そんなことはどうでもよかったですね・・・。この作品は以前読んだ「ガール」とは違って男性が主人公です。しかもみんなおじさんばっかり。トレンディドラマにでてくる、不倫を楽しむかっこいいおじさんなんて一人もでてきません。でもみんなかっこいいんですよ。

奥田英朗はそろそろ50代のようなので、この作品にでてくる男性の気持ちはお手の物でしょうね。おじさんたちも僕らと同じように若い女の子にドキドキしたり、うまく声をかけられなくて、自分の気持ちですらコントロールが効かないときもあるようです。これを読んで少し安心しましたよ。高校生ぐらいのときにうまくいかない恋にもう少し大人になれば、きっとかっこいい恋愛ができるハズだ、なんて思ってかれこれ10年以上経つのに、その分野での進歩はまったくないことに焦っていましたけどぜんぜんあせることなんてないんでしょうね。

でも、若いOLに振られたときに、奥さんに電話して

「おまえの声が聞きたくってさ」

なんて言える夫婦関係っていいですよね。なんだか憧れちゃいます。照れちゃって言えない気もしますけどね。でもこの奥さんのすごいところは、そんな旦那の気持ちなんて全部お見通しで、その上で甘えてくれるところですかね。

こんな関係なら、老後に二人で縁側でお茶でも飲みながら本を読んで過ごすようなのんびりした生活が送れそうですね。おじさんになって若い子に憧れる生活を夢見る前にそんな奥さんを捜さないといけませんね。







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posted by kbb at 22:11 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 奥田英朗

2008年02月17日

ガール-奥田英朗

「ガール」 奥田英朗

ガールおはようございます。先日も飲みに行ってきたんですが、そんなに量を飲んだ覚えがないのに、帰り道の記憶がまったくありません。焼酎は飲んでいるときはなんともないけど、立ち上がった瞬間に酔いがまわるとよくいいますが、本当にそんなこと体験したことがなかったので、翌朝起きてビックリでした。毎日飲んでいるのにお酒に弱くなるなんてことあるんでしょうかね?歳のせいだって!?否定できないところが悲しいところですね。

さて、そんな歳に関する悲哀がにじみ出てくる作品「ガール」です。タイトル通り主人公はみんな女性です。しかも、ギャルでもない、おばさんでもない、ガールという難しい年頃を生きている女性たちです。僕の思う一番いい女の時期、28歳から32歳までを飛び越えた30代前半、30から34ぐらいまでの女性っていうのは身体的にも、精神的にも大きく変化のある歳ですよね。昔のように肌がピチピチしていなくて、そろそろ体が垂れてくる。子どもを埋めるタイムリミットもそこまでやってきている。そんな頃の女性の心理がしっかりと描かれています。

奥田英朗って男だったよなぁってぐらい女性のことが描かれていて、こんなの誰に取材したのかしら?もしかして、専属の美人編集者がいて、その人が手取足取り腰取りして教えてくれたのかしら、なんて素敵な妄想がいつもの通りはじまってしまったわけですけれども・・・。

シングルマザーやバリバリのキャリアウーマン、結婚する予定もないけれどマンションを買ってしまおうかとする女性などいろんな種類の女性、いやここではあえて女の子と呼びましょうか、女の子がでてくるわけですけど、みんなそれぞれに誰もが振り向いてくれていた20代前半のあのころを忘れられないんでしょうね。そんな女の子たちを評して"ひと回り"ではモラトリアムなんて言葉も出てきますけど、変化するのがこわいんでしょうね、きっと。だから結婚もしないし、若く見えない服も着たくない。これは女性だけに限らず男性にも言えると思いますけど、変化って結局わけのわからない世界に飛び出さなければいけないってことですものね。若作りして、年相応な格好はしていなくても、やっぱり保守的なんでしょうね。

この作品ではそれこそいろんな若い格好をした女の子がでてくるんですけど、奥田英朗の知識の多さにびっくりしてしまいました。モヘアニットやら、シフォンブラウスやら、フレンチスリーブのワンピなんて、読みながらどんな格好かも想像できなかったんですもの。最後のフレンチスリーブのワンピなんてワンピース好きの僕にはきっとたまらないんだと思うんですけどね。今の時代ネットで調べれば画像つきでなんでも調べられますけど、ここはあえて調べないでおきます。だってこれを口実に女の子を飲みに誘い出さなきゃもったいない!あわよくば、そんな格好をしてきてもらえれば目の保養にもなるしね。( ̄皿 ̄)うしししし♪

本性を現したところで今日はこのへんで。




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2008年02月03日

真夜中のマーチ-奥田英朗

「真夜中のマーチ」 奥田英朗

真夜中のマーチ春が立ち
冷たい露に
じっとたえ
君を待ちらむ
梅の花


おはようございます。また記憶がなくなるぐらい飲んでしまいました。最近いやなことが多いのでしょうか。それともお酒に弱くなっちゃったのかしらね。昨日は人生初の合コンという名の飲み会に行ってきたんですけど、二対二で、女の子一人以外全員知り合いというなかなか素敵な状況でした。二軒目はバー二軒目に行き、三軒目はしょんべん横町の飲み屋で、四軒目が家の近く、帰ってから家で飲み直したらしいのですけど、三軒目あたりから記憶が曖昧になってしまって、気付いたらビールの空き缶が転がっている部屋で寝ていたって感じでした。こういう飲み方ってよくないですよね。

そんな合コンとはスケールが違う出会いパーティーを主催して小金を稼いでいる、ヨコケンとむっつりスケベで仕事のできない一流商社マンの三田総一郎、想像するにすっごい美人さんでルパン三世にでてくる峰不二子を想像させる容姿をもったクロチェのとクロチェの愛犬のドーベルマン・ストロベリーが大活躍する「真夜中のマーチ」が今日の作品です。

ちょっとした勘違いから出会った三人ですけど、ひょんなことからクロチェの父親が集めた10億円を強奪する計画をたて、実行します。そこにヤクザとチャイニーズマフィアとがやってきて、いろんなものを守りながらの10億円強奪計画がはじまります。結果的には成功するのですけど、最後は読んだのお楽しみにしておきます。

三田物産という超一流商社に勤める三田総一郎ですが、創業者と同じ苗字ということをエサに女の子に手をだすってずるいことをやっているわけですが、鈍くさい行動のせいでなかなかモテません。だけど、その驚異的な記憶力と計算能力でちゃんと強奪計画の役にたっています。人間どこかしら取り柄ってのはあるものですね。彼は10億強奪してキリバス共和国に移住するのが夢なんですけど、キリバスって良さそうな国ですね。年収50万円で暮らせる国らしいです。南の島でのんびりしながらamazonで本を買って毎日読書三昧なんて素敵な生活じゃないですか?

クロチェの、

     もう25歳だ。...なにより面白くないのは、自分より若い女が年々増えていることだ。

なんてセリフがあるんですけど、こういうこと言える女性ってのは素敵ですね。一発で惚れちゃいました。こういう女性が28歳になったら素敵な女性になるんでしょうね。

クロチェは25で自分のアンチエイジングにせいをだしているのに、30を目前にしてこんな風に退廃的なお酒の飲み方してたらいけないですね。もう少し大人な飲み方をする、を今年の目標にしよう!



posted by kbb at 16:38 | 東京 ☔ | Comment(3) | TrackBack(9) | 奥田英朗

2006年06月10日

イン・ザ・プール-奥田英朗

「イン・ザ・プール」 奥田英朗

インザプールどうも、こんにちは。最近ケーブルテレビが我が家にやってきました。毎朝家に帰ってきてからアニマルプラネットという番組を見ているのですけど、動物たちの動きに寝る前に癒されています。ビールを飲みながら動物たちを眺めていると小さな悩みなんて簡単に吹っ飛んじゃいますね。アリにはアリの。ハチにはハチの。象には象のそれぞれの生活があるんだなぁなんて当たり前のことを考えてしまいますね。

さて、そんな色んな人の人生がつまった「イン・ザ・プール」です。「空中ブランコ」の伊良部先生の第一弾らしいです。

今回もいろんな悩みを持つ人がでてきて、それをばからしい行動で解決しようとしてないのに、なんだか解決しているようにみせてしまう伊良部先生に今回もびっくりさせられてしまいますね。結局、伊良部先生のいいたいことはクヨクヨ悩まずにもっと簡単に考えてみようよってことなんでしょうね。だっていろんな生活があるのだから。

それにしても、"勃ちっ放し"の彼の状況は簡単に考えられるような状況じゃないですよねぇ。あんなのたまになってももてあましてしまってメンドクサイなぁなんて思うのに、四六時中だったら大変ですよ。自分だったら外にでられないな、なんておもってしまいました。若い証拠ってことにはならないんでうしょ。女性にはわからない悩みでしょうね。

"フレンズ"の携帯中毒の高校生・雄太の気持ちはなんだかわかる気がしてしまいました。自分も中学高校の時は携帯はなかったにせよ、こういう今では友達づきあいとは呼べないような関わり合いを「友達」だと勘違いしていた時期がありました。そのときの友人は一人も今はつきあいはまったくありませんからね。

先日、中学一年生のときに書いた、今年一年を振り返って、という作文を見つけました。こんなの書いたんだなぁなんて思いながら読んでいたのですけど、文章が幼稚だなぁとか字が汚いなぁなんてそんなことを思いながら読んでいたのですけど、その中にこんな文章がありました。

知り合ったばかりの人ばかりでそこまで仲良くなれるわけではないけれど、友人もいっぱいできました。


知り合って一年もたっている人のことについてこんなことを書いているなんてなんだか病んでいるなぁって読んでいて思ってしまいましたよ。神経科の医者が読んだらロールシャッハテストのようになんか診断されそうでしたね。友人がいっぱいできたことを強調していたりしていましたからね。さみしい子だったんでしょうね。

今作では伊良部先生が空中ブランコのときよりももっとだらしのない最低の男のように描かれています。デブでマザコンでロリコン。空中ブランコのときに思い描いたイメージよりももっとおとしめられていて幻滅してしまいました。そこまで言わなくても・・・、って思っちゃいましたよ。そこまで、ヒドイキャラクターだからこそ、患者たちも彼の言葉に耳をかたむけるんでしょうね。
posted by kbb at 14:03 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(3) | 奥田英朗

2006年03月27日

空中ブランコ-奥田英朗

「空中ブランコ」 奥田英朗

空中ブランコ昨日は友人の卒業祝いで飲んできました。はかま姿の写真も見せてもらったのですけど、馬子にも衣装というか、女の子のはかま姿はキレイですよね。で、ちょっと調子にのって日本酒と焼酎とビールを一緒に飲んでいたら二日酔いというか、今でも頭がぐるぐるまわっています。きっと未だに酒臭い息をしているんだろうなって思うと、今日病院に行かなきゃいけないのに困っちゃいますね。というわけで、今日の記事が支離滅裂な内容でも許してくださいね。え?いつもそうだって?ああ、そうですか。すみませんね。

えっと、tsukikoさんの「株も読書も恋人も」で紹介されていて、おもしろそうだなって思ってたのを読んでみました。奥田英朗の「空中ブランコ」です。奥田英朗の作品は初めて読んだけれど、読みやすくていいですね。一回も本をおかずに夢中になって読んでしまいました。久しぶりにもっと読みたい、この本の世界にいつまでもいたいって気持ちになっていました。この本、おもしろいのが全編が伊良部先生が主役なのに、患者側の視線から書かれているんですよね。だから伊良部先生が何を考えているかは読者としてはさっぱりわからない。なのに患者と同じようになぜかしらないけれど伊良部先生にどんどん惹きつけられてしまう。

伊良部総合病院の神経科は地下にあります。薄暗い廊下を通って進んでいくとやっと診察室が見えてきます。そこの扉をあけるとそこにはでっぷりと太った乱杭歯を見せるように大きな口をあけて笑顔をみせる伊良部先生とそこに似つかわしくないミニの白衣を着て、見せるかのように胸を大きくひらいたマユミちゃんがいる。

そこにやってくるのは飛べなくなった空中ブランコ乗りや先端恐怖症でサングラスのつるですらみられなくなったヤクザ、一塁にボールを投げられなくなったプロの三塁手、義父のかつらをむしりとりたくてしょうがない医者、新しい作品を書こうとするたびに過去の自分の作品で使ったアイデアだと思ってしまって自分の全作品を確認せずにいられない流行作家なんかです。

僕は女性作家のやつが一番好きでしたね。なんだか彼女たちの悲哀というかつらさがよく伝わってきます。奥田英朗もそうやって創作してるんですかね。

今やったら大変なことになるのだろうなってことをつい想像してしまうことがあります。渋滞のただ中でアクセル思いっきり踏み込んでみたりとかね。そんなことを想像し始めるとその想像から逃れられなくなり手を叩いて大きな音を出したりしてその考えを頭から追い出すようなことをしています。はたからみたらおかしな人に見えるんだろうなって思いますけどね。強迫症の一種なんでしょうかね。

診察室に入ると、まずビタミン注射を打たれます。これは伊良部先生とマユミちゃんの趣味ですね。それを除けばとってもいい先生というか人間なんですよね、伊良部先生ってのは。おおざっぱでいい加減だからみんなからは疎まれているようだけど、明るくてなんでも楽天的に考えられてついつい惹きつけられてしまう魅力がありますね。こうやって生きていけたら人生楽しいのだろうなって感じの生き方ですね。

こんな二日酔いのときに、伊良部先生にビタミン注射を打ってもらうと楽になれるんだろうな。でも、注射を見ただけで震えちゃうほど嫌いなのでムリですね。こんな時は太陽の下にでて光合成すればいいんですよね。幸いこんな広告がでるほど桜が見頃のようですから。って、千代田区はこんなこともやってるんですね。見つけたとき、なんだかうれしくなっちゃいました。こういうことに税金使われるのなら文句無しですね。


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posted by kbb at 09:53 | 東京 🌁 | Comment(8) | TrackBack(1) | 奥田英朗

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